著者
三波 俊郎 宇多 高明 石川 仁憲 大井戸 志朗 遠藤 和正 佐藤 純一郎
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B2(海岸工学) (ISSN:18842399)
巻号頁・発行日
vol.69, no.2, pp.I_646-I_650, 2013 (Released:2013-11-12)
参考文献数
3
被引用文献数
1 2

On the Hamamatsu-goto coast located west of the Tenryu River mouth, beach has been eroded severely in recent years, resulting in the exposure of the seawall protecting the sewage facility. Now urgent measures are required to prevent the damage to the seawall. In particular, large-scale offshore troughs have developed in this area, resulting in strong wave action to the seawall. Erosion around the Tenryu River mouth was investigated using aerial photographs, NMB and bottom sounding data along with the grain size analysis of seabed materials.
著者
星上 幸良 小林 昭男 宇多 高明 三浦 正寛 熊田 貴之 三波 俊郎
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
海洋開発論文集 (ISSN:09127348)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.481-486, 2003 (Released:2011-06-27)
参考文献数
9
被引用文献数
1

Preventive method of beach erosion and accretion triggered by the formation of wave shadow zone associated with extension of port breakwater is investigated through the field observation, taking the Shimohara fishing port in Tateyama City in Chiba Prefecture as the example. This phenomenon is well-known in coastal engineering, but in Japan this kind of beach erosion and accretion have been repeatedly reported. In order to solve this problem, not only the research in engineering method, but also improvement of the environmental assessment system are required so as to include the prediction of topographic changes in the items of environment assessment.
著者
宇多 高明 大木 康弘 三波 俊郎
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B3(海洋開発) (ISSN:21854688)
巻号頁・発行日
vol.72, no.2, pp.I_103-I_108, 2016 (Released:2016-08-30)
参考文献数
2

日立市河原子海岸では近年侵食が著しく進み,砂浜が消失して海水浴ができなくなった.本研究では,まず北部の会瀬漁港から河原子港間の長さ約4kmの海岸線を対象に空中写真による汀線変化解析を行った.次に,2015年12月26日には河原子港周辺海岸で侵食状況の踏査を行い,さらに河原子港周辺について1982~2013年に取得された深浅測量データを基にした地形変化解析を行った.侵食原因には,北部の会瀬漁港での離岸堤背後の遮蔽域へと砂が運び去られたこと,また2011年の大地震に伴う地盤沈下が係わると推定された.
著者
宇多 高明 松浦 健郎 大崎 康弘 大木 康弘 三波 俊郎
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B2(海岸工学) (ISSN:18842399)
巻号頁・発行日
vol.72, no.2, pp.I_643-I_648, 2016 (Released:2016-11-15)
参考文献数
2
被引用文献数
2 2

茨城県の大洗磯浜海岸にある大洗水族館前には,1961年頃までは幅130 mもの砂浜が広がっていたが,急速に侵食が進み,護岸が波に曝される状態となった.2015年10月には階段護岸の空洞化が始まって陥没の危険性が高まり,2015年11月18日には階段護岸を強制的に崩落させねばならない事態となった.本研究では,最終的に破壊に至った大洗水族館の護岸を実例として,護岸の被災原因について考察した.空中写真とWorldView-2衛星画像を用いて大洗磯浜海岸の長期的な汀線後退状況を把握した上で,数回の現地踏査とドローンによる低空(150 m)からの空中写真撮影により護岸の被災原因について考察した.
著者
貝沼 征嗣 大橋 祐 宇多 高明 石川 仁憲 三波 俊郎
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B2(海岸工学) (ISSN:18842399)
巻号頁・発行日
vol.75, no.2, pp.I_649-I_654, 2019 (Released:2019-10-17)
参考文献数
8

天竜川河口の両翼に広がる遠州灘海岸では,天竜川上流域におけるダム建設や河床掘削に起因する河川流出土砂量の減少,今切口での導流堤の建設など,様々な人工的要因により著しい海浜変形が生じてきた.本研究では,天竜川河口~伊良湖岬全域を対象として,1946~2017年の空中写真,1971~2017年の深浅測量データを用いて,対象沿岸の地形変化の実態を明らかにし,沿岸漂砂量分布を推定した.遠州灘海岸の沿岸漂砂量は,近年経年的に著しい減少傾向を示すことが明らかになった.
著者
宇多 高明 木暮 陽一 平野 一彦 大内 香織 三波 俊郎 熊田 貴之
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
水工学論文集 (ISSN:09167374)
巻号頁・発行日
vol.51, pp.1325-1330, 2007 (Released:2010-08-25)
参考文献数
8

Numerical simulation using the contour line change model was carried out to restore the sandy beach on the lakeshore in Ukishima area in Lake Kasumigaura. Past aerial photographs were compared to investigate the long-term shoreline changes of the Wadamisaki sand spit formed in the southeast part of the lake. The predominant wave direction of wind waves was determined from the shoreline changes in Ukishima area. Given the wave height predicted using the SMB method and predominant wave direction, the optimum arrangement of groins was determined using the contour line change model considering the effect of grain size changes.
著者
宇多 高明 三波 俊郎 高橋 幸一 蛸 哲之 石川 仁憲
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B2(海岸工学) (ISSN:18842399)
巻号頁・発行日
vol.72, no.2, pp.I_751-I_756, 2016
被引用文献数
8

湘南海岸では,相模川河口テラスの縮小や,茅ヶ崎漁港およびヘッドランドの下手海岸での侵食など,土砂バランスの崩れによる地形変化が各所で起きている.本研究では,既往研究も踏まえてこれらの点について考察を深めたものであり,空中写真に基づく汀線変化解析と1999年以降取得されてきたNMB測量データに基づく地形変化解析を行った.これにより湘南海岸全体における土砂バランスの崩れによる地形変化の実態を明らかにし,その上で課題解決のための土砂管理法について論じた.
著者
宇多 高明 百瀬 尚至 遠藤 和正 三波 俊郎 古池 鋼 石川 仁憲
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B3(海洋開発) (ISSN:21854688)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.I_1206-I_1211, 2011 (Released:2011-12-08)
参考文献数
2

遠州灘海岸(天竜川河口から浜名湖の今切口)の広域の海浜変形について深浅測量データなどを基に分析を行った.対象海岸のうち,馬込川河口から今切口の間では,沖合の2箇所に規模の大きな深みが定常的に存在し,その背後では汀線が後退している.また,粗粒材養浜区間では汀線はほぼ維持されているが,汀線より200m以上沖では砂分の供給不足により徐々に侵食が進んでいる.海浜縦断形は一様な緩勾配斜面から凹状の断面へと変化しつつあり,当初は馬込川河口の西側近傍にのみあった凹状の海浜縦断形が西側へと広がりを示していることが実測データから明らかにされた.
著者
芹沢 真澄 宇多 高明 三波 俊郎 古池 鋼
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
海岸工学論文集 (ISSN:09167897)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.476-480, 2003
被引用文献数
1 4

従来のいわゆる3次元海浜変形モデルでは, 予測対象が暴浪時や季節変化など, 短期スケールの現象に限られており, また侵食域が下手海岸へ波及するという種類の汀線変化が容易には計算できないという欠点があった. 本研究では, 筆者らの等深線変化モデルを拡張し, x-yメッシュ上での水深変化量を算出可能で, かつ長期的な地形変化予測も可能な3次元海浜変形モデルを開発した. モデルは検見川浜の海浜変形に適用され, その有効性が確認された.
著者
星上 幸良 小林 昭男 宇多 高明 熊田 貴之 酒井 和也 三波 俊郎
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
海洋開発論文集 (ISSN:09127348)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.487-492, 2003 (Released:2011-06-27)
参考文献数
4

Relation between beach erosion and the development of coastal forest was investigated by comparing past aerial photographs, taking the Heisa-ura coast in Chiba Prefecture as the example. Sand dune has been well developed at this coast due to the strong wind-blown sand in winter in the past. In order to prevent the damage due to wind-blown sand, coastal forest has been extensively planted. However, excess development of coastal forest in recent years as well as the construction of earth dike along the coastal forest caused shoreline recession by the excavation of beach sand to supply the construction materials. Appropriate land management isrequired between the coastal forest area and the shore protection area in order to avoid devastation of natural sandy beach.