著者
寺師 純 西村 直己 植村 尚喜 松川 義明 三谷 康範
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成28年度電気・情報関係学会九州支部連合大会(第69回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.333-334, 2016-09-21 (Released:2018-02-16)

再生可能エネルギー導入量が急激に増加してきた近年、電力会社によっては太陽光発電が全発電量のおよそ4割を占める場合も発生している。天候依存のため将来的に電力系統の信頼性の低下につながっていくことが心配されている。そこで本研究は電力系統の位相差情報を用いて時々刻々と変化する電力系統をリアルタイムで監視し、状態を的確に把握することで電力系統の経済性、信頼性に貢献することを最終的な目的としている。具体的には位相差と電力の広域動揺成分に着目し、系統全体の慣性、同期化力を把握することで太陽光発電の稼動量の定量的評価方法を提案し、リアルタイムでの監視・制御技術に寄与することを目的としている。
著者
西尾 友佑 三谷 康範 伊東 啓太郎 石松 一仁 藤塚 恭平 副島 康正 Nishio Yusuke Mitani Yasunori Ito Keitaro Ishimatsu Kazuhito Fujitsuka Kyohei Soejima Yasumasa
雑誌
【B】電力・エネルギー部門 電力系統技術研究会
巻号頁・発行日
2011-09-30

近年注目されている壁面緑化であるが、その効果を評価するにはデマンド抑制やエネルギー削減、緑化植物そのものの生成エネルギーを定量的に考える必要がある。本研究では、居住空間基本単位を想定したエコエネルギー実験施設「Green Cube」に壁面緑化を施し、エアコンの消費電力量に基づいてデマンド抑制効果・省エネルギー効果を定量評価し、その緑化植物の生成エネルギー量を収穫重量からのカロリーベースで検討する。
著者
玉木 貴裕 三谷 康範
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 2019年度電気・情報関係学会九州支部連合大会(第72回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.22-23, 2019-09-19 (Released:2020-01-20)

近年、慣性を持たない再生可能エネルギーの導入量増加により電源脱落量から推定される以上に周波数が変動してしまうといった擾乱に対する耐性の低下が懸念されている。こうした系統の剛性を把握するために位相計測装置から得られる位相情報と系統間の潮流情報から広域動揺モードを観測し、注目する地域が持つ慣性の推定を試みている。しかし、系統間動揺の観測が困難な系統も存在しているため、別の手法を用いることで検討のための指標を示すことを目指している。具体的に本稿では系統事故に着目し、事故発生時に生じる周波数変動と電力の変化量を用いて慣性の推定を行っており、また、様々な観点から手法の有効性について検討を行っている。