著者
大場 みち子 伊藤 恵 下郡 啓夫
雑誌
研究報告情報基礎とアクセス技術(IFAT)
巻号頁・発行日
vol.2015-IFAT-118, no.2, pp.1-4, 2015-03-23

我々は数学思考力を研くことでプログラミング力が向上できるとの着想から,プログラミングの思考過程の構造と数学の問題解決過程に相関があるとの仮説を立て,プログラミング力向上のための数学学習材の開発を目指している.また,数学学習教材の開発によりプログラミング力向上を目指すだけでなく,論理的文章作成力も同時に養成できると考えた.このためには,プログラミング思考過程での 「論理的思考力」 と 「論理的文章力作成」 に必要な 「論理的思考力」 の類似性を調べる必要がある.つぎに,類似性がある場合,この類似性と数学学習を行うことで転移される 「論理的思考力」 との相関を調べる必要がある.そこで,本稿ではプログラミング力と論理的文章作成力との類似性を分析する.両者の類似性を評価するために,初年次プログラミング教育科目の成績とレポート課題による論理的文章作成力との相関を分析し,プログラミング力と論理的思考力の関係を明らかにする.
著者
森田 裕介 下郡 啓夫 辻 宏子 竹中 真希子 瀬戸崎 典夫 江草 遼平 大谷 忠 北澤 武 木村 優里 齊藤 智樹
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2020-04-01

本研究課題では,探究と課題解決・デザイン活動を融合したSTEAM教育カリキュラムの考案,ならびに,STEAM教育教材の開発を行う.そして,DBR(Design Based Research)による実践授業と評価を行う.考案するSTEAM教育カリキュラムは,幼稚園,小学校,中学校,高校,高等専門学校,大学を対象とし,教科横断型でかつ文理融合的に統合した学びのフレームワークである.「探究型」の学びである理数系(理学系)科目,「課題解決型」の学びである技術・情報系(工学部系)科目,「デザイン型」の学びであるアート・ものづくり系(芸術系)科目を融合し,STEAM教育プログラムの事例を作成する.
著者
大場 みち子 伊藤 恵 下郡 啓夫 薦田 憲久
雑誌
情報処理学会論文誌教育とコンピュータ(TCE) (ISSN:21884234)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.8-15, 2018-02-20

我々は,プログラミングの思考過程,文章を論理的に構成する思考過程および数学の問題解決の思考過程が,相互に関係していると仮説を立てている.そこで,プログラミングスキルや文章を論理的に構成するスキルの両方を向上させるような,数学教材を開発できると考えて研究を進めている.本稿では,プログラミングスキルと論理的な文章を作成するスキルとの関係性を,それぞれのスキルのアウトプットに焦点を当てて論じる.プログラミング力判定の指標としての大学初年次プログラミング教育科目の成績評価点および期末試験の素点を利用し,レポート課題に対する「論理力」と「言語能力」それぞれの評価点合計との相関を分析した.大学生85人を対象に評価した結果,プログラミング力と論理的な文章作成力のうち「論理力」との間で強い相関が認められた.一方,プログラミング力と「言語能力」の間には部分的に弱い相関が認められた.
著者
有賀 三夏 下郡 啓夫 國藤 進 永井 由佳里
出版者
日本創造学会
雑誌
日本創造学会論文誌 (ISSN:13492454)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.170-183, 2021 (Released:2021-04-15)

本研究は、芸術思考の創造プロセスの具現化に着目したワークショップのプロトタイプの設計とその効果測定に関するものである。この芸術思考ワークショップの効果を測定するためにガードナーの多重知能と、情動知能や創造性に基づく探究力を評価指標としてその有効性を調査した。その結果、芸術思考ワークショップは多重知能や探究力の向上に寄与することがわかった。芸術思考ワークショップは、被験者の多重知能8つのモジュールのすべての項目で向上が認められ、特に、対人的知能、論理・数学的知能、空間的知能の変化が大きかった。芸術思考ワークショップは、探究力の4つの主因子のすべての項目で向上が認められた。特に、状況対応力、創造力の変化が顕著であった。
著者
大場 みち子 伊藤 恵 下郡 啓夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告情報基礎とアクセス技術(IFAT)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.2, pp.1-4, 2015-03-23

我々は数学思考力を研くことでプログラミング力が向上できるとの着想から,プログラミングの思考過程の構造と数学の問題解決過程に相関があるとの仮説を立て,プログラミング力向上のための数学学習材の開発を目指している.また,数学学習教材の開発によりプログラミング力向上を目指すだけでなく,論理的文章作成力も同時に養成できると考えた.このためには,プログラミング思考過程での 「論理的思考力」 と 「論理的文章力作成」 に必要な 「論理的思考力」 の類似性を調べる必要がある.つぎに,類似性がある場合,この類似性と数学学習を行うことで転移される 「論理的思考力」 との相関を調べる必要がある.そこで,本稿ではプログラミング力と論理的文章作成力との類似性を分析する.両者の類似性を評価するために,初年次プログラミング教育科目の成績とレポート課題による論理的文章作成力との相関を分析し,プログラミング力と論理的思考力の関係を明らかにする.We had a idea of a programming force can be improved by brushing the math thinking. I hypothesized that there is a correlation structure and mathematical problem solving process of programming of thought process. It is aimed at the development of mathematics learning material for programming force improvement. In addition, we not only aim to programming force enhanced by the development of mathematics learning materials, logical Writing force also I thought to be able to request at the same time. In this paper, we consider the commonality of the programming power and logical Writing force. To confirm the relationship between the two, to analyze the correlation between logical Writing force by results and reporting issues programming exercise courses. We evaluate them in the experiment.
著者
大場 みち子 伊藤 恵 下郡 啓夫 薦田 憲久
雑誌
情報処理学会論文誌教育とコンピュータ(TCE) (ISSN:21884234)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.8-15, 2018-02-20

我々は,プログラミングの思考過程,文章を論理的に構成する思考過程および数学の問題解決の思考過程が,相互に関係していると仮説を立てている.そこで,プログラミングスキルや文章を論理的に構成するスキルの両方を向上させるような,数学教材を開発できると考えて研究を進めている.本稿では,プログラミングスキルと論理的な文章を作成するスキルとの関係性を,それぞれのスキルのアウトプットに焦点を当てて論じる.プログラミング力判定の指標としての大学初年次プログラミング教育科目の成績評価点および期末試験の素点を利用し,レポート課題に対する「論理力」と「言語能力」それぞれの評価点合計との相関を分析した.大学生85人を対象に評価した結果,プログラミング力と論理的な文章作成力のうち「論理力」との間で強い相関が認められた.一方,プログラミング力と「言語能力」の間には部分的に弱い相関が認められた.
著者
久保田悠斗 下郡啓夫 大場みち子
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.755-757, 2012-03-06

プログラミングに関して数学が重要であると言われている.しかし,数学学習によるプログラミング能力向上の効果を検証した研究はなく,今だ,曖昧である.本研究では,プログラミング能力と数学の力が関係しているのかを検証する.また,プログラミングと数学との間に何らかの関係が示された時,どのような問題,問題形式がプログラミング能力を伸ばしていくものとしてあり得るかを検討する.さらに,それらの問題の効果的な数学学習方式を提案する.