著者
丸 信人
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.65, no.7, pp.545-548, 2010-07-05

小林・益川両氏によって素粒子の標準模型における「CP対称性の破れ」の機構が提案され実験でも検証されたが,現在の物質・反物質の非対称性を十分に説明できない.本稿では,高次元理論に基づいた新しいCP対称性の破れの機構について最近の研究成果を解説する.