著者
Kipp Cannon 端山 和大 伊藤 洋介 高橋 弘毅
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.5, pp.428-433, 2016-04-15

2016年2月12日午前0時30分(日本時間), 米国の重力波検出器LIGOが, 世界で初めて重力波の直接検出に成功したことを発表した. 本稿は情報処理技術が今回の重力波検出に果たした役割を概観する. また, 稼働が間近に迫っている日本の重力波検出器KAGRA(岐阜県飛騨市神岡町)において,どのように情報処理技術が活用されているかについても紹介する.
著者
伊藤 洋介 河辺 伸二 大羽 慧
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会構造系論文集 (ISSN:13404202)
巻号頁・発行日
vol.82, no.739, pp.1321-1327, 2017 (Released:2017-09-30)
参考文献数
12
被引用文献数
1 2

It is expected that elderly people can't remove snow on their own, and have a trouble going out. There are some ways to remove snow which do not require physical effort, but each conventional way has problems. Therefore, the authors have attempted to invent the “heating mortar block system” to remove snow. In this system, electromagnetic waves are generated by the oscillator, and then irradiated mortar blocks with. A heating mortar block is composed of 3 layers; 1. electromagnetic absorption material 2. base material (without electromagnetic absorption ability) 3. electromagnetic shielding material. Electromagnetic absorption material placed near the surface absorbs electromagnetic waves and converts it into heat. This system uses this heat to melt snow on the blocks. Electromagnetic absorption material is mortar mixed with electric arc furnace oxidizing slag as aggregate (hereinafter, called “the slag mortar”), and base material is a mortar mixed with sand as aggregate (hereinafter, called “the sand mortar”). According to preceding research, there is a correlation between abilities of electromagnetic absorption and heating. But, the characteristics of electromagnetic absorption and heating about electromagnetic absorption material composed of the slag mortar and the sand mortar has not been studied enough. So, the purpose of this study is to clarify these things and develop the base theory to design heating mortar blocks absorbing the electromagnetic waves and heating well. Ability of electromagnetic absorption is evaluated with return loss calculated by S-parameter method. Within the measuring range, following things were clarified. (1) When the sand mortar is superposed under the slag mortar, the thickness of which the sand mortar causes the prominent absorption of electromagnetic waves at specific frequency (hereinafter, called “peak”), has a period. And, it is possible to choose a thickness from some thickness by considering this period. (2) When the sand mortar is superposed under the slag mortar, it is possible to determine the thickness, by specifying the thinnest thickness through the experiment and using the equation produced in this study. (3) It is possible to adjust the temperature rises of the heating mortar block without changing the thickness of the slag mortar which is the electromagnetic absorption material, by just changing the thickness of the sand mortar. (4) When the thickness of sand mortar superposed under the slag mortar is 30mm, 62mm or 93mm and it is irradiated with electromagnetic waves of frequency 2.45GHz, the temperature rises 20.6 °C, 17.3 °C or 19.2 °C each. In these thickness, return loss also rise as a peak. (5) When the sand mortar is superposed under the slag mortar, it is possible to evaluate the heating ability by return loss.
著者
長屋 慶 伊藤 洋介 吉田 明子
出版者
一般社団法人 日本心臓血管麻酔学会
雑誌
Cardiovascular Anesthesia (ISSN:13429132)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.37-44, 2018-08-01 (Released:2018-10-10)
参考文献数
15

心臓は戻ってくる以上の血液を拍出することはできない。従って静脈還流の機序を理解することは重要である。 静脈のコンプライアンスは動脈の約30倍と非常に高い。総血液量のうち約70%が静脈系に局在し,血液のリザーバーとして機能している。なかでも内臓の静脈のコンプライアンスは高く,また総血液量の20%と容量も多い。さらに密にアドレナリンα受容体が分布し血液量の変化に対して静脈還流を調節する重要な役割を果たしている。 本稿ではreturn functionともいうべき静脈系の生理と静脈還流調節の機序について概説する。
著者
真貝 寿明 鳥居 隆 島野 顕継 高橋 弘毅 伊藤 洋介 西口 敏司
出版者
大阪工業大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2019-04-01

アインシュタインが一般相対性理論で予言した重力波は,100年の時を経て実際に観測できる技術が確立した.2019年末からは日本のKAGRAプロジェクトも実観測に入ることから,重力波観測は,物理学から天文学へと学問の域を広げていく.本研究では,未知の重力波を捉える方法開発・効率のよい波源天体のパラメータ推定法の開発を行うとともに,分散型コンピューティングを利用して科学のアウトリーチ活動も推進する.
著者
横山 順一 カンノン キップ 仏坂 健太 伊藤 洋介 茂山 俊和 道村 唯太
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2020-08-31

重力波を用いた宇宙物理学の研究を包括的に展開します。具体的には、①独立成分解析によってノイズを効率的に除去し、KAGRAによる重力波の初検出を目指します。②連星ブラックホールの質量分布関数とパルサーの周期擾乱で観測される長波長重力波背景放射を用いることにより、予想外に多数存在することがわかったブラックホールの正体を明らかにします。また、③連星中性子星合体については、マルチメッセンジャー宇宙物理学において、光学対応物となるガンマ線バースト及びキロノバの物理過程を数値相対論によって明らかにすると共に、r過程元素合成を計算し、銀河の化学進化の観測と照らし合わせて、金や銀などの起源を明らかにします。
著者
伊藤 洋介
出版者
東北大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2008

中性子星連星系などの相対論的連星系からの重力波の直接観測には、連星の運動方程式を高精度で求めておく必要がある。本研究では、ポスト・ニュートン近似法を用いて、第1原理から導出された方程式としては世界最高精度である3.5次精度の運動方程式の導出に成功した。また、時空に特異線が存在しないという要請を課すことにより、アインシュタイン方程式と無矛盾な電磁場が存在する時空における点電荷の運動方程式を導出した。
著者
川村 静児 中村 卓史 安東 正樹 坪野 公夫 沼田 健司 瀕戸 直樹 高橋 龍一 長野 重夫 石川 毅彦 植田 憲一 武者 満 細川 瑞彦 佐藤 孝 佐藤 修一 苔山 圭以子 我妻 一博 青柳 巧介 阿久津 智忠 浅田 秀樹 麻生 洋一 新井 宏二 新谷 昌人 井岡 邦仁 池上 健 石徹白 晃治 市耒 淨興 伊藤 洋介 井上 開輝 戎崎 俊一 江里口 良治 大石 奈緒子 大河 正志 大橋 正健 大原 謙一 奥冨 聡 鎌ヶ迫 将悟 河島 信樹 神田 展行 雁津 克彦 木内 建太 桐原 裕之 工藤 秀明 國森 裕生 黒田 和明 郡和 範 古在 由秀 小嶌 康史 小林 史歩 西條 統之 阪上 雅昭 阪田 紫帆里 佐合 紀親 佐々木 節 柴田 大 真貝 寿明 杉山 直 宗宮 健太郎 祖谷 元 高野 忠 高橋 忠幸 高橋 弘毅 高橋 竜太郎 田越 秀行 田代 寛之 田中 貴浩 谷口 敬介 樽家 篤史 千葉 剛 辻川 信二 常定 芳基 徳成 正雄 内藤 勲夫 中尾 憲一 中川 憲保 中野 寛之 中村 康二 西澤 篤志 丹羽 佳人 野沢 超越 橋本 樹明 端山 和大 原田 知広 疋田 渉 姫本 宣朗 平林 久 平松 尚志 福崎 美津広 藤本 眞克 二間瀬 敏史 前田 恵一 松原 英雄 水澤 広美 蓑 泰志 宮川 治 三代木 伸二 向山 信治 森澤 理之 森脇 成典 柳 哲文 山崎 利孝 山元 一広 横山 順一 吉田 至順 吉野 泰造
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理学会講演概要集 (ISSN:13428349)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, 2006-03-04