著者
加藤 元和
出版者
社団法人日本体育学会
雑誌
体育學研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.61-66, 1971-10-01

この研究では,古代オリュンピア祭典競技の起源を巡る諸問題を取り拳げた.1)歴史的事象としての古代オリュンピア祭典競技は,神話,伝承に於ける神々や英雄たちの競技の世界やホメロスの詩篇オデユツセイアやイリアスに於ける競技の世界の延長として出現したのでなく,それら三者の間には,密接な相互関係があった. 2) ゼウス崇拝とオリュンピア祭典競技との結びつきは,エリス人のゼウス崇拝とピザ人のべロプス崇拝及び両ポリス市民間に於けるオリュンピア祭典競技の主催権を巡る対立・抗争を通して確立されてきたのである. 3) オリュンピア祭典競技の起源は,最もギリシア的国制としてのポリス共同体の存在を前提とせねばならなかったのである.それは,自由,自治,自給自足という共同体の特性が,逆に,民族的統一理念としての汎ギリシア精神の具現体としてのオリュンピア祭典競技を体制化したのである.
著者
加藤 元和
出版者
京都教育大学
雑誌
京都教育大学紀要. A, 人文・社会 (ISSN:03877833)
巻号頁・発行日
vol.81, pp.57-70, 1992-09

(承前)今回は第1次世界大戦前におけるドイツスポーツ・体育と青少年教育との関連について,特に社会におけるスポーツ・体育に視点を据えて追究する。そのために以下の5点に追究点をおいて明示的認識に至る。1)ドイツツルナ一連盟について2)スポーツ運動の発展とスポーツをめぐる論争について3)青少年ドイツ団について4)ドイツ青少年・民族シュピール促進中央委員会について5)シエンケンドルフの青少年教育論について This study clarifies some problems of the German Youth Education and the Social Physical Education or Sports before the First World War. The following points were investigated. 1) "Die Deutsche Turnerschaft"2) Development of sports and Controversy about sports 3) "Jungdeutschland-Bund"4) "Zentralausschuss zur Forderung der Jugend-und Volksspiele" 5 ) Schenkendorff's Theory of the Youth Education