著者
東中 竜一郎 杉山 弘晃 成松 宏美 磯崎 秀樹 菊井 玄一郎 堂坂 浩二 平 博順 喜多 智也 南 泰浩 風間 健流 大和 淳司
出版者
人工知能学会
雑誌
2018年度人工知能学会全国大会(第32回)
巻号頁・発行日
2018-04-12

「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトの英語における意見要旨把握問題の解法について述べる.具体的には,RACEと呼ばれる大規模な英語問題のデータセットを用いた深層学習の手法により,Word2vecの類似度に基づく手法よりも高精度に意見要旨把握問題が解けることを示す.今回,30%の正解率を44%まで改善することができた.
著者
東中 竜一郎 杉山 弘晃 成松 宏美 磯崎 秀樹 菊井 玄一郎 堂坂 浩二 平 博順 喜多 智也 南 泰浩 風間 健流 大和 淳司
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第32回全国大会(2018)
巻号頁・発行日
pp.2C102, 2018 (Released:2018-07-30)

「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトの英語における意見要旨把握問題の解法について述べる. 具体的には,RACEと呼ばれる大規模な英語問題のデータセットを用いた 深層学習の手法により,Word2vecの類似度に基づく手法よりも高精度に意見要旨把握問題が解けることを示す. 今回,30%の正解率を44%まで改善することができた.
著者
前田 英作 南 泰浩 堂坂浩二
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.47, no.6, pp.624-640, 2006-06-15
被引用文献数
17

私たちの身近にいつも寄り添い,見守り,そっと支えてくれる存在,かつて私たちはそれを「妖精・妖怪」と呼んでいた.物質的な利便性より精神的な安定と豊かさを追うべきこれからの時代に,情報科学技術が取り組むべき課題はこの妖精・妖怪の復権である.本論文では,それを新しい「環境知能」と呼ぶ.復権すべき妖精・妖怪の世界とは何か,情報科学技術との接点は何か,それにより実現される生活様式は何かについて論じるとともに,環境知能の実現に向けて今後取り組むべき具体的課題を提起する.
著者
東中 竜一郎 杉山 弘晃 成松 宏美 磯崎 秀樹 菊井 玄一郎 堂坂 浩二 平 博順 南 泰浩 大和 淳司
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第31回全国大会(2017)
巻号頁・発行日
pp.2H21, 2017 (Released:2018-07-30)

「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトにおける英語科目の到達点と今後の課題について説明する.現状,短文問題については高精度に正解しつつも,複数文からなる問題(複数文問題)については深層学習などの手法を適用しても精度が伸び悩んでいる.本稿では,短文問題における成績向上のポイント,そして,複数文問題の難しさについて触れ,複数文問題・長文問題の解決に向けた今後の方向性を示す.
著者
前田 英作 南 泰浩 堂坂浩二
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.47, no.6, pp.624-640, 2006-06-15

私たちの身近にいつも寄り添い,見守り,そっと支えてくれる存在,かつて私たちはそれを「妖精・妖怪」と呼んでいた.物質的な利便性より精神的な安定と豊かさを追うべきこれからの時代に,情報科学技術が取り組むべき課題はこの妖精・妖怪の復権である.本論文では,それを新しい「環境知能」と呼ぶ.復権すべき妖精・妖怪の世界とは何か,情報科学技術との接点は何か,それにより実現される生活様式は何かについて論じるとともに,環境知能の実現に向けて今後取り組むべき具体的課題を提起する.
著者
松崎 拓也 横野 光 宮尾 祐介 川添 愛 狩野 芳伸 加納 隼人 佐藤 理史 東中 竜一郎 杉山 弘晃 磯崎 秀樹 菊井 玄一郎 堂坂 浩二 平 博順 南 泰浩 新井 紀子
出版者
一般社団法人 言語処理学会
雑誌
自然言語処理 (ISSN:13407619)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.119-159, 2016-01-25 (Released:2016-04-25)
参考文献数
35

「ロボットは東大に入れるか」は,大学入試試験問題を計算機で解くという挑戦を通じ,言語処理を含む AI 諸技術の再統合と,知的情報処理の新たな課題の発見を目指すプロジェクトである.知的能力の測定を第一目的として設計された入試問題は,AI 技術の恰好のベンチマークであるとともに,人間の受験者と機械のエラー傾向を直接比較することが可能である.本稿では,大手予備校主催のセンター試験形式模試を主たる評価データとして,各科目の解答システムのエラーを分析し,高得点へ向けた今後の課題を明らかにするとともに,分野としての言語処理全体における現在の課題を探る.
著者
東中 竜一郎 杉山 弘晃 成松 宏美 磯崎 秀樹 菊井 玄一郎 堂坂 浩二 平 博順 南 泰浩 大和 淳司
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトにおける英語科目の到達点と今後の課題について説明する.現状,短文問題については高精度に正解しつつも,複数文からなる問題(複数文問題)については深層学習などの手法を適用しても精度が伸び悩んでいる.本稿では,短文問題における成績向上のポイント,そして,複数文問題の難しさについて触れ,複数文問題・長文問題の解決に向けた今後の方向性を示す.
著者
福田 芳樹 堂坂 浩二 石井 雅樹 伊東 嗣功
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第34回全国大会(2020)
巻号頁・発行日
pp.4Rin182, 2020 (Released:2020-06-19)

人間同士の感情コミュニケーションを活性化させることを狙いとして,対話相手の感情を認識するだけでなく,感情判断理由を応答することができる会話ロボットの研究に従事している.そこで,本研究では,文章とその書き手の感情が入力されたとき,感情の生起要因を含む文を抽出するシステムについて報告する.このシステムを開発するため,まず,20万件の事例文から成る感情生起要因データベースを構築した.システムは,入力文と感情生起要因データベース中の文の類似度を文のベクトル表現のコサイン類似度によって計算し,感情生起要因となる入力文を抽出する.従来のbag of wordsによる文ベクトルと,BERTによる文ベクトルを用いた場合を比較し,BERTによる文ベクトルを用いたほうが,感情生起要因の抽出性能が向上することを示した.しかし,エラー分析の結果から,データベースの質と量を改善する必要があることが分かった.
著者
安田 宜仁 堂坂浩二 相川 清明
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.11, pp.73-78, 2001-02-02
被引用文献数
6

本稿では,音声対話システムにおいて,効率良く確認を行う対話制御法を提案する.本手法はタスク毎にルールを記述することを必要としないので,タスクの変更の際の手間を減らすことができる.従来,自動的に効率的な確認手順を決定する方法では,システムが受け付け可能なユーザ要求の種類は1つに限定されていた.本手法では,ユーザ要求の種類が複数ある(たとえば,予約,確認,取消など)ような場合でも利用可能である.本手法は各ユーザ要求確認終了までの期待ターン数と,理解状態に対するユーザ要求の確率分布を利用して,対話終了までのやりとりの回数を小さくするような確認手順を選択する.計算機上で模擬ユーザとの対話による実験を行い,タスクに依存したルールを記述しなくても効率的に動作することを示す.This paper describes a dialogue control method for efficient confirmatation in spoken dialogue systems. This makers easier to change a task, because our method doesn't need to write task-dependent rules for each task manually. In previous works, there was a limitation that the system can accept only one type of user query. Our method can apply to systems which can accept more than one type of user query(e.g. reservation, confirmation, cancellation, etc.). Our method computes the expected number of turns that are taken to confirm each user query and the probability distribution of user queries estimated from system's understanding state. Based on the expected number of turns and the probability distribution, our method chooses the confirmation procedure that keeps the number of the whole dialogue turns small. Experiments with a simulated user model show that our method works efficiently without task-dependent rules.
著者
堂坂 浩二 奥 梓 東中 竜一郎 南 泰浩 前田 英作
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

対話ロボットがユーザの思考を喚起することにより,コミュニケーションを活 性化する思考喚起型対話の研究を進めている.そうした対話では,ロボットが 対話状況に応じて適応的に話題を選択することにより,ユーザ対話意欲を向上 させることが重要となる.本研究では,思考喚起型対話において,ロボットの 選択話題に対するユーザ反応等の対話状況とユーザ対話意欲の間の関係を分析 した結果について報告する.
著者
堂坂 浩二 島津 明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション
巻号頁・発行日
vol.95, no.321, pp.1-8, 1995-10-20
被引用文献数
3

本稿では,実時間対話における漸次的発話を生成するためのプランに基づくモデルを提案する.このモデルは,与えられた問題を解決しながら,その問題の解を対話相手に自然言語で提案するために,時間制限の下に漸次的に発話を行う.このモデルは(1)問題の解が部分的に決まった段階で発話を開始する,(2)実時間対話に特有の談話構造を利用して,小さな発話単位で発話を行う,(3)言語運用制約を使って,発話の自然性を損なうことなく,発話を漸次的に行うという利点をもつ.また,発話シミュレーション実験により,モデルの有効性を検証した.
著者
安田 宜仁 堂坂 浩二 相川 清明
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. HI,ヒューマンインタフェース研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.97, pp.127-132, 2002-02-01

本稿では,認識文法の異なる2つの認識器を同時に使用し,ユーザ発話後にそれらの出力のどちらを利用するかを決定するような主導権混合型対話の制御を提案する.機械学習を用いて2つの認識器の選択を行った実験の結果を示す.実験の結果,適切な文法選択の精度は,ベースラインの95.5%から,97.7%に改善することができた.
著者
堂坂浩二
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.35, no.5, pp.768-778, 1994-05-15
被引用文献数
12

本稿では、日本語対話において待遇表現、受給表現、特定の文末形式を発話環境の下で適切に使用するための語用論的条件を解釈することにより、対話登場人物を指示するゼロ代名詞の指示対象を同定するモデルを提案する。このモデルでは、発話環境として、対話登場人物間の待遇関係、話者の視点、情報のなわぱりに関わる言語外情報を利用する。発話環境は、環壌のあり方を規定する制約の集含として表される。語用論的条件の解釈は、環境に含まれる制約を用いて語用論的条件を充足させることによって行う。この解釈プロセスによって、文に含まれるゼロ代名詞の指示対象が同定され、また、新たな制約が環境の中に導入されることもある。新たに導入された制約は、後続する文の解釈に役立てられる。このモデルは、対話ドメインに特有な制約を与えることにより、対話ドメインにおける行為やイベントの因果関係に関する膨大な量の知識に頼ることなく、対話登場人物を指示するゼロ代名詞の指示対象を同定できるという利点をもつ。
著者
前田 英作 南 泰浩 堂坂 浩二 森 啓 近藤 公久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.296, pp.51-56, 2006-10-12

NTTコミュニケーション科学基礎研究所では,2005年より「環境知能」をテーマとした研究プロジェクトを進めている.このプロジェクトの目的は,音声処理,音響処理,言語処理,対話,視覚情報処理,探索,学習,ネットワークなどのコミュニケーションのための情報処理技術を有機的に統合することにあり,それによって実現される新たな生活様式の提案も視野に入れている.本稿では,この取り組みの狙いとこれまでの進展を紹介する.