著者
櫻庭 京子 丸山 和孝 峯松 信明 広瀬 啓吉 田山 二朗 今泉 敏 山内 俊雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.613, pp.1-5, 2007-03-19
参考文献数
7

著者らは男性から女性へ性別の移行を希望する性同一性障害者(Male-to-Female transgenderd/transsexual=MtF)に対して、声を女性化させるためのtranssexual voice therapy(TVT)を行っている。今回の発表では、MtFの発話音声の分類を試みたので、その分類結果について報告する。今回の分類では、その一試案として発話者MtFの性的指向、男性から女性へ性別を移行したいと考える理由、現在の生活の実態など、音声の音響的な側面のみでなく、発話者の生き様も考慮した。このような分類法は、MtFの生き方の多様性と声の関係を把握するのに有効と考えられ、この研究の本来の目的であるTVTの方法論の確立のためにも必要であると考える。
著者
山内俊雄
雑誌
精神科治療学
巻号頁・発行日
vol.15, no.10, pp.1051-1056, 2000
被引用文献数
2
著者
櫻庭 京子 丸山 和孝 峯松 信明 広瀬 啓吉 田山 二朗 今泉 敏 山内 俊雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.686, pp.29-34, 2006-03-21
被引用文献数
1

著者らは男性から女性へ性別の移行を希望する性同一性障害者(Male-to-Female transgendered/transsexual=MtF)に対して、声を女性化させるためのtranssexual voice therapyを行っており、今回の発表では話者認識技術を用いて知覚的女性度を推定するシステムの臨床応用について検討する。このシステムは、声道特性と音源特性それぞれについて、男声モデル・女声モデルを持ち、各特性別に入力音声の女声度を推定、聴取実験により女性と判定される率(知覚的女声度)の予測値を算出する。上記のシステムを実際の臨床で用いた結果、声道形状を変えながらピッチをあげて女声をつくる方略の完成度を知ることはできるが、発話スタイルの動的制御に基づく女声の生成方略には対応できておらず、今後の検討の課題であることがわかった。
著者
山内 俊雄
出版者
日本産科婦人科学会
雑誌
日本産科婦人科學會雜誌 (ISSN:03009165)
巻号頁・発行日
vol.57, no.12, pp."N-514"-"N-519", 2005-12-01
参考文献数
5
著者
山内俊雄
雑誌
脳の科学
巻号頁・発行日
vol.20, pp.637-644, 1998
被引用文献数
5
著者
相川 博 榎日 出夫 友田 靖子 高田 弘幸 山内 俊雄
出版者
一般社団法人 日本てんかん学会
雑誌
てんかん研究 (ISSN:09120890)
巻号頁・発行日
vol.18, no.3, pp.195-203, 2000-10-31 (Released:2012-07-17)
参考文献数
12

TVアニメ「ポケットモンスター」視聴時に発作性症状を呈して医療機関を受診した175名 (平成9年度厚生科学特別研究対象症例) のうち、98名について、その後の経過について追跡調査を行い、発作性症状の出現と脳波所見との関連について検討することができた。脳波所見をもとに一般脳波で突発性異常波を示し、かっ光突発反応がみられたI型、一般脳波で突発性異常波がなく光突発反応がみられたII型、脳波異常のみられなかったIII型に分類した。その結果、I型に分類された35名のうち4名に光感受性発作、7名に自発発作の出現がみられた。自発発作のみられたもののうち3名は「ボケモン視聴時」以前にはてんかんの既往はなかった。II型に分類された18名のうち自発発作は1名のみで、4名に光感受性発作の出現がみられた。III型に分類された23名では、てんかんの既往のある1例のみに自発発作がみられた。追跡調査期間中に光感受性発作のみられたものは、すべて未服薬者か、たまたま怠薬していた者であった。
著者
片岡 憲章 山内 俊雄
出版者
医学書院
雑誌
Brain and Nerve 脳と神経 (ISSN:00068969)
巻号頁・発行日
vol.34, no.12, pp.1175-1182, 1982-12-01

抄録 正常成人10名を対象に,体性感覚誘発電位SEPの主に後期成分に対する刺激方法,開閉眼ならびにクレペリン精神作業テスト施行が与える影響と,これらの経日的記録による再現性の問題について検討した。同一記録条件下におけるSEPの個体内経日変動は小さく,再現性は良好であつた。一方,個体間変動は潜時では小さいが,振幅は著しく人きかつた。刺激方法によるSEPの変動を2秒,5秒に1回の2種類のconstant刺激,2から5秒に1回のrandom刺激によるSEP記録で互いに比較検討した。その結果,いずれの成分でも統計学的に有意な変動は認められなかつた。開閉眼が与える影響を検討したが,両者に有意な変動を認めなかつた。クレペリン精神作業テストがSEPに与える影響をみるために開眼,閉眼状態と比較した。その結果,クレペリン精神作業テスト施行時にはSEPの後期成分の頂点潜時の有意な短縮が認められた。最後に,SEPの主に後期成分と精神機能との関連,臨床応用の可能性について考察をくわえた。