著者
新野 直哉 橋本 行洋 梅林 博人 島田 泰子 鳴海 伸一
出版者
大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

近現代の日本語における新語・新用法の事例に関する記述的研究とそれに関する言語規範意識の研究を行った論文の発表、従来学界で注目されてこなかった資料の紹介、さらに中国で開催の国際シンポジウムで計3回の研究発表・招待講演を行った。そして、メンバー全員による共同発表として、「代用字表記語」(「当用漢字表」にない字を使う漢字語の書き換えにより、新たに生じた漢字語)に関する発表を『日本語学会』で行い、それに関連する論文を計3件発表した。また、最終年度末には紙媒体(非売品)の「研究成果報告書」を作成した。
著者
島田 泰子
雑誌
二松学舎大学論集
巻号頁・発行日
no.57, pp.(45)-(65), 2014-03
著者
島田 泰子 芝原 暁彦 Yasuko SHIMADA Akihiko SHIBAHARA
出版者
国立国語研究所
雑誌
国立国語研究所論集 (ISSN:2186134X)
巻号頁・発行日
no.12, pp.111-124, 2017-01

二松学舎大学国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質標本館室/産総研技術移転ベンチャー 地球科学可視化技術研究所方言分布形成の解明にとって重要な参照事項である地形情報ならびに各種地理情報を,正確かつ直感的に参照できる方法として,精密立体投影(HiRP = Highly Realistic Projection Mapping)という手法の導入を提言する。DEM(数値標高モデル)に基づく三次元造形物である精密立体地形模型を作成し,その表面に,プロジェクターによる光学投影(プロジェクションマッピング)を行い各種の地理情報を重ね合わせることで,地形・河川の流路・交通網などといった複数の地理情報を,同時に照合することが可能となる。言語地図における言語外地理情報の照合作業は,従来,特殊な鍛錬なしには困難を伴うものであったが,この精密立体投影(HiRP)により,その精度が飛躍的に向上する。本稿では,精密立体投影(HiRP)の技術や装置の詳細を紹介するとともに,具体的な分析事例として,長野県伊那諏訪地方における「ぬすびとはぎ(ひっつき虫)」の分布データにおける経年変化を取り上げ,これを検証する。