著者
齋藤 壮馬 志賀 充
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.69, pp.227_2, 2018

<p> 本研究の目的は、女子小学生を対象に4か月間に渡り、"弾む遊びをテーマにしたトレーニングの実施したときの疾走能力と跳躍能力の変化を検討することであった。対象者は小学生女子9名とし、測定項目は、50m走、立5段跳、ドロップジャンプ、反復横跳びを実施した。50m走及び立5段跳は各運動の側方からハイスピードカメラ(CASIO EX-F1)を使用し、毎秒300コマで撮影を行った。被験者にはトレーニング期間に月2回、1回の講座を90分実施した。また、月2回の指導の間になわとびによる運動課題を与えた。</p><p> 本研究の結果、疾走タイムは9.85±0.30secから9.68±0.35と有意に向上した。また立5段跳は6.73±0.47mから7.14±0.47mと有意に向上した。立5段跳びにおける跳び始めの接地時間と、2歩目から3歩目の滞空時間が有意に増加した。このことから、立5段跳の記録が向上した要因として、地面に対し適切に力を加えることが可能になり、滞空時間が増加し、1歩の歩幅が増加することによって、記録が向上したと考えられる。ポスター発表では動作分析のデータを加え、より詳細に要因について明らかにしていく。</p>
著者
志賀 充
出版者
東京女子体育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究の目的は、女性における片脚連続跳躍の動作的特徴と疾走に対する影響を検討するものであった。本研究の結果は、片脚連続跳躍における助走の距離を伸ばすことにより、接地時間は短縮する傾向を示し、速度、跳躍距離は増大した。また助走が長くなるに従い跳躍中の滞空期に脚を引きつける力(トルク)が高められた。トレーニング期間を設け片脚連続跳躍を実施したことによって、疾走タイムは短縮する結果を得た。5段跳びや他の体力要素も、向上することが認められた。よって、片脚連続跳躍は疾走パフォーマンスに対して、有効なトレーニング手段であると考えられた。