著者
柴田 松太郎
出版者
地学団体研究会
雑誌
地学教育と科学運動 (ISSN:03893766)
巻号頁・発行日
no.41, pp.43-48, 2002-11-05
被引用文献数
3
著者
田中 啓策 柴田 松太郎
出版者
PALAEONTOLOGICAL SOCIETY OF JAPAN
雑誌
日本古生物学會報告・紀事 新編 (ISSN:00310204)
巻号頁・発行日
vol.1961, no.42, pp.68-72_1, 1961

Toxasteridae科の<I>Aphelaster</I>には.これまでに南フランスおよびマジョルカの下部白聚系Hautcrivian階から産出する模式種<I>Aphelaster integer</I> (GAUTBIEK) だけが知られていた。本邦では.<I>Aphelastar</I>に属する.種が, Haulerlvio.Barrcmian階の下部物部川亜層群に相当する湯浅地方の有田層・山中地溝帯の石堂層・勝顔同川獄地の羽ノ油層および八代地方の八龍山層から産出する。したがって, 本邦での層序的産出範閉から.<I>Aphelaster</I>の生存期間はBarremianにまで延長されることがわかつた。日本産の種は, 前歩帯・対歩帯の特徴によって明らかに模式種と区別される。したがつて, 本邦産の種を新種とみとめ<I>Aphhelaster serotinus</I>と命名する。さらに, <I>Aphelaster</I>を由来せしめた<I>Toxaster</I> (<I>Eotoxaster</I>).Hauterivian期の<I>Aphelaster</I> Barremian期のAphelasterの系列における形態的変化から, 日木産の種は, より進んだ特徴を具えていると考えられる。