著者
西浦 博 筒井 俊之 梯 正之
出版者
獣医疫学会
雑誌
獣医疫学雑誌 (ISSN:13432583)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.85-94, 2004-12-20 (Released:2010-05-31)
参考文献数
51
著者
梅原 拓也 梯 正之 田中 亮 恒松 美輪子 村中 くるみ 井上 純子 村上 恒二
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.1-10, 2016 (Released:2017-02-20)
参考文献数
32

【目的】本研究は,脳卒中患者のADL 回復の対策として,PT,OT およびST の介入量の増加が有効であるかどうかを検討することである。【方法】入院時FIM 運動項目により患者を低群,中群,高群に分類した。各群のFIM 利得に影響する因子の検討のために,ロジスティック回帰分析を行い,抽出された因子ごとにカットオフ値や診断性能を算出した。【結果】対象者と抽出因子数は,低群297 名・5 因子,中群190 名・2 因子,高群170 名・3 因子であった。3 群に共通の因子は,PT とOT の総単位数であった。各群におけるこのカットオフ値・陽性尤度比・陰性尤度比・事後確率は,低群で747 単位以上・2.26・0.63・71.0% であり,中群で495 単位以上・1.5・0.67・62.0% であり,高群で277 単位以上・1.86・0.45・65.0% であった。【結論】重症の者ほど回復は予測しやすいが,より多くの因子でなければ精度の高い予測は難しい。
著者
森脇 睦子 山名 隼人 今井 志乃ぶ 堀口 裕正 梯 正之 伏見 清秀
出版者
一般社団法人 日本医療・病院管理学会
雑誌
日本医療・病院管理学会誌 (ISSN:1882594X)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.139-149, 2017 (Released:2017-08-29)
参考文献数
21

夜間・休日・時間外に外来受診する軽症患者(いわゆるコンビニ受診)により救急医療提供体制に様々な問題が生じている。本研究では,外来レセプトデータと診療録調査により軽症患者識別モデルを開発し,患者数を推計した。国立病院機構に属する2施設の即日入院を除く夜間・休日・時間外受診した外来患者の診療録調査により軽症患者を判定し,レセプトデータを用いてロジスティック回帰分析を行い,3つの識別モデルを作成した。このうち外来レセプトデータのみで推計できる ① 診療区分モデルと ② 診療内容-医療費モデルを使い,国立病院機構に属する200床以上の84病院の即日入院を除く夜間・休日・時間外受診した外来の軽症患者数を推計した。その結果,モデル ① では43.8%,モデル ② では42.8%であり,いずれも,200-299床の施設と500床以上の施設で軽症患者割合に有意差を認めた(Dunnett’s t p=0.01, p<0.01)。適切な救急医療提供のため必要度に応じた受診支援の検討が必要である。
著者
山口 扶弥 藤野 成美 梯 正之
出版者
広島都市学園大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011-04-28

出産後5日~6ヶ月に母親のうつ状態を縦断的に調査し,産後支援のあり方を検討する.研究協力が得られた産婦人科に通院中の妊婦に無記名自記式質問紙調査を実施.調査項目は母親の抑うつ傾向,生活上の困難,必要な支援等とした.分析方法は日本語版EPDSを用い,従属変数をうつ傾向有無,独立変数は各質問項目とするロジスティック回帰分析を行った.配布数170名,有効回答は101名(回収率59.4%).うつ傾向の者は,産後2週間で20.8%,5日で19.8%と多かった.産後5日は母親自身の気持ちや体調が影響しているが,産後14日は生活環境,子どもを世話する上での悩み等に変化し,初産婦はうつ傾向になりやすかった.
著者
松原 みゆき 梯 正之 河野 敬雄 梯 正之 河野 敬雄
出版者
日本赤十字広島看護大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

終末期看護の主体的意思決定場面において, 患者と看護師の二者関係では問題状況(葛藤やジレンマ)場面では, ゲーム理論の"両性の戦い"で説明可能であった. 患者・家族・看護師の三者関係については, 社会学者Simmel の3人協力ゲームに依拠し分類した. R.J.オーマンが例示した, 共通の確率発生装置を用いて非協力ゲームのよりよい均衡点(相関均衡)を得るモデルを, 看護師が介入する医師-患者間の非協力ゲームに適用し再定式化した.
著者
森川 千鶴子 梯 正之
出版者
広島大学医学部保健学科
雑誌
広島大学保健学ジャーナル (ISSN:13477323)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.53-61, 2006-03
被引用文献数
2

65歳以上の地域高齢者を対象に質問紙調査法により生活習慣と抑うつ状況・性格傾向について調査を実施した.387人(男性180人,女性207人)から回答を得た.森本の生活習慣スコア,SDS指数(Self-rating Depression Scale),高齢者用簡易性格検査との関連を検討した.生活習慣スコアが良好な高齢者は51人(13.2%),中庸者116人(30.0%),不良者220人(56.8%)であった.男性高齢者は女性高齢者より,生活習慣スコアが高かった(p<0.05).SDS指数の平均値は52.5点(標準偏差12.0点)を示し,女性高齢者の抑うつ傾向が高かった(p<0.05).生活習慣スコアの不良者はSDS指数が高かった.生活習慣スコアと性格3 因子の関連は,社交性・新奇希求性傾向の高い群,神経症性傾向の低い群の男性高齢者の生活習慣スコアが高くなっていた.生活習慣スコアが低い要因は,高齢者の運動・活動に関する習慣が少ないことであった.「健康日本21」の活動の一環として,老人クラブが主体となり,「ウオーキング」を推進している.この活動を継続することが健康づくり対策にとって重要であるとの示唆が得られた.A questionnaire survey on lifestyle, mental health and personality was carried out among the elderly(age 65 or over) in the community, and a total of 387 (180 male and 207 female) responses were obtained.In the survey, Morimoto's scores for lifestyle, Self-rating Depression Scales (SDS) and the SimplePersonality Test for the elderly were used. The scores on lifestyle showed 51 persons (13.2%) to be good,116 (30.0%) to be intermediate and 220 (56.8%) bad. Males had higher scores than females on average(p<0.05). SDS were also calculated to find an average at 52.5 (SD=12.0). Females showed a higher degreeof depression (p<0.05). The results of the Simple Personality Test showed that male elderly with highsociability and/or novelty-seeking or with low neuroticism tended to have a higher score for lifestyle.Low scores for lifestyle were attributable to less frequent physical activities. The importance ofwalking promoted by clubs for the elderly as a response to 'Healthy Japan 21'was confirmed in the healthpromotion.