著者
椎名 健
出版者
筑波大学
雑誌
筑波フォーラム (ISSN:03851850)
巻号頁・発行日
vol.58, pp.16-19, 2001-03

筑波大学ってどんな大学?これについて、ある受験生の母親から聞いた言葉を思い出す。「とォッても偏差値が高い大学でねェ。うちの子はセンター試験に失敗したァで、今年はだめですゥ。でも、筑波大学に受験に行って感激して帰ってきたァですゥ。 …
著者
椎名 健人
出版者
京都大学大学院教育学研究科
雑誌
京都大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13452142)
巻号頁・発行日
no.65, pp.201-218, 2019-03-27

明治・大正時代の小説家、夏目漱石と彼の元に1903年から1909年頃に集った当時東京帝国大学在学中の門下生たちが形成していた文学サロン的共同体(=「木曜会」共同体)を、日本で明治30年代からその形成と自律化を始めた「文学場」における党派の一つとして位置付けたうえでその共同体としての性質を、イヴ・セジウィックが『男同士の絆 イギリス文学とホモソーシャルな欲望』で提唱したホモソーシャルという枠組みを用いて分析し、明治末期から大正初期にかけての文壇及び学生・知識人文化圏内における社会的ネットワークの特質を社会学的観点から明らかにする.
著者
椎名 健人
出版者
京都大学大学院教育学研究科
雑誌
京都大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13452142)
巻号頁・発行日
no.66, pp.325-348, 2020-03-26

明治・大正時代の英文学者及び作家である夏目漱石とその門弟たちが織り成していた共同体(=「木曜会」)における師弟関係のあり方について社会学的観点から分析する。日本文壇内部における共同体の性質が1905年前後を境に硯友社的なギルドから大学教育を受けた人間による知的サロンへとその形態を変化させる中において誕生した文学サロンの一つである「木曜会」は、実質的には1903年-1916年まで機能したが、そこに集まった漱石門弟はそれぞれの世代ごとに異なる特徴を持っている。「木曜会」における師弟関係の構造と変容を分析することによって、アカデミズムと結びつく形で社会的権威を獲得していくに際して漱石とその門弟たちが果たした役割と、後に大正文壇の中心を担った芥川龍之介らの作家たちの文学的野心の起源について明らかにする。This study analyzes the mentoring relationship between Sōseki Natsume, a novelist and a scholar of English literature in the Meiji and Taishō Period, and his pupils from a sociological viewpoint. The nature of the community within the Japanese literary world changed its form from a guild-like form to an intelligent salon with university education around 1905. Although "Mokuyoukai", , " an intellectual salon by Soseki and his pupils, lasted from 1903 to 1916, members of "Mokuyoukai" had different characteristics for each generation. This study analyzes the structure and transformation of the mentoring relationship in ""Mokuyoukai", , " and clarifies the role played by Soseki and his pupils in acquiring the social authority of the literary world in connection with academia, as well as clarifying the origin of the literary ambitions of authors, such as Ryūnosuke Akutagawa, who played a central role in the literary world in the Taishō period.
著者
藤田 良治 山口 由衣 椎名 健
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.1-8, 2007-09-30 (Released:2017-07-11)
参考文献数
8

本研究では撮影技法によって作られる映像の動きに着目し,映像素材におけるカメラムーブメントの違いが視聴者に与える心理的影響を明らかにする実験を行った.6種類のカメラムーブメント(ズームアップとズームバック,左パンと右パン,ティルトアップとティルトダウン)と4種類の情景カテゴリー(図形,自然,人工,人間)を組み合わせて24映像を製作した(6カメラムーブメント×4カテゴリー).この映像を,48名の被験者に呈示し印象評価を求めた.各項目の回答から5因子解(「好感度」「規則度」「活動度」「親和度」「インパクト度」)を得た.各因子の標準因子得点を用い.カメラムーブメント(6)×カテゴリー(4)の2要因分散分析を行った.その結果,それぞれのカメラムーブメントは視聴者に異なる心理的影響を与えることが明らかになり,視聴者に好感度やインパクトのある映像を製作するためには,撮影技法としてのカメラムーブメントを適切に選択することの重要性を示した.
著者
藤田 良治 山口 由衣 椎名 健
出版者
情報メディア学会
雑誌
情報メディア研究 (ISSN:13485857)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.1-13, 2008 (Released:2008-03-17)
参考文献数
10

同一の映像素材に異なるトランジションを使用するとき,視聴者の印象がどのように変化するか心理学的実験により測定した.実験映像は,1)4種類の映像素材,2)4種類のフレームサイズ(画面に対する比率),3)4パターンのトランジション「ディゾルブ」「ワイプ」「カット」「ズーム」,を組み合わせて,合計64種類の映像を製作した.この映像を52名の実験参加者に呈示し,24尺度からなるSD法による印象評価を求めた.得られた評価値の因子分析により,3因子「好感度」「インパクト度」「明晰度」を抽出した.次に,各因子それぞれにおいて,トランジション(4)×フレームサイズ(4)×カテゴリー(4)の因子得点を用いて,3要因分散分析を行った.その結果,同一の映像素材においても,異なるトランジションを使用することにより,視聴者の印象が大きく変わることが明らかになった.本研究の結果,映像編集においてトランジションを適切に選択することの重要性が示され,視聴者に好感度やインパクトを与える映像を作成するための指標の一端を示した.
著者
椎名 健雄 宮島 清富 椙本 一登 松野 秀明
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌B(電力・エネルギー部門誌) (ISSN:03854213)
巻号頁・発行日
vol.142, no.11, pp.568-569, 2022-11-01 (Released:2022-11-01)
参考文献数
6

DC magnetic fields under the Hida-Shinano 200kV DC overhead transmission line were assessed by measurements. The DC magnetic fields observed under the DC overhead transmission line are a superposition of the geomagnetic field and that generated by the DC line current. In this study, the DC magnetic fields generated by the transmission line were obtained by a vector subtraction of the geomagnetic field from the total DC magnetic field. The measured geomagnetic field was 47.1μT and the assessed magnetic fields from the line with a current of 2250A were from 3.8μT to 8.3μT depending on the operating condition of the DC transmission line.
著者
椎名 健人
出版者
京都大学大学院教育学研究科 教育社会学講座
雑誌
教育・社会・文化 : 研究紀要 = Socio-Cultural Studies of Education (ISSN:13404008)
巻号頁・発行日
no.20, pp.19-28, 2020-03-23

2019年9月現在放映中の『なつぞら』で通算100作目を迎えるNHK朝の連続テレビ小説(以下、朝ドラ)は、1961年の第1作『娘と私』放映開始から現在まで50年以上途切れなく続き、そのほとんどが女性を主人公として、その内面や成長、人生を描き続けてきた。朝ドラに見られるこのような傾向については「近代社会において典型的な「成長物語」として流通したビルドゥングスロマン」(稲垣他, 2019)の一類型として捉える分析があるほか、(黄, 2014)は第1作『娘と私』から第87作『あまちゃん』までの極めて詳細な分析のもと、「戦争を生き抜く女性・母親」のドラマという要素を朝ドラの最も大きな特徴の一つと結論づけている。しかし(黄, 2014)、(牧田, 1976)らも指摘するように、現在朝ドラの代表的な特徴と捉えられている「女性主人公の人生や成長の物語」という枠組みは、実際には朝ドラ史上初めて「女主人公の一代記」というフォーマットを試みた第6作『おはなはん』(1966年)の記録的なヒットを受けて確立した様式である。第5作目『たまゆら』以前には高齢の男性を主人公に据えるケースがしばしば見られるなど、今の朝ドラのイメージとは大きくかけ離れた作品も多く存在した。本稿は朝ドラ第1作『娘と私』(1961年)から第6作『おはなはん』(1966年)までを分析の対象として、朝ドラの制作者側がどのような意図をもって「テレビ小説」企画を立ち上げ、また作品の方向性を定めていったのかについて、当時の民間放送局のドラマ制作体制との比較なども交え、主に小説への意識と映画への志向の二点を中心に考える。また当時の映画雑誌、テレビ雑誌における評論家の朝ドラ評を参照し、同時代の朝ドラがどのような受容のされ方をしていたのかを考察する。さらに後半では1961年-1966年の民放のテレビドラマを取り巻く状況について確認しながら、映画界とテレビ局の関係性の中でNHKの朝ドラが占めていた特殊な位置についても考察する。
著者
山口 由衣 王 晋民 椎名 健
出版者
日本認知心理学会
雑誌
認知心理学研究 (ISSN:13487264)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.45-54, 2004
被引用文献数
1 1

本研究では,図形の心理物理的特徴と意味的特徴の対応関係を検討した.まず,4つの心理物理的特徴(曲線性,複雑性,規則性,開閉性)を組み合わせて,32個の図形を作成した.次に図形の印象をSD法により評価し,因子分析を適用して図形の意味的特徴を抽出した.心理物理的特徴と意味的特徴との間には密接な関係が認められた.曲線性と柔和性,規則性と安定性,および複雑性と活動性.意味的特徴に対する心理物理的特徴の関連の強度は「曲線性>複雑性>規則性・開閉性」と考えることができる.また,心理物理的特徴が同条件の図形どうしは印象が類似しやすく,特に複雑,不規則な図形において印象の共通性が強く現れた.本研究の結果は,異なる図形セットで大山・宮埜(1999)の見いだした形態の心理的属性(曲線性,規則性,複雑性)を支持した.
著者
藤田 良治 山口 由衣 椎名 健
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.1-8, 2007-09-30
参考文献数
8
被引用文献数
1

本研究では撮影技法によって作られる映像の動きに着目し,映像素材におけるカメラムーブメントの違いが視聴者に与える心理的影響を明らかにする実験を行った.6種類のカメラムーブメント(ズームアップとズームバック,左パンと右パン,ティルトアップとティルトダウン)と4種類の情景カテゴリー(図形,自然,人工,人間)を組み合わせて24映像を製作した(6カメラムーブメント×4カテゴリー).この映像を,48名の被験者に呈示し印象評価を求めた.各項目の回答から5因子解(「好感度」「規則度」「活動度」「親和度」「インパクト度」)を得た.各因子の標準因子得点を用い.カメラムーブメント(6)×カテゴリー(4)の2要因分散分析を行った.その結果,それぞれのカメラムーブメントは視聴者に異なる心理的影響を与えることが明らかになり,視聴者に好感度やインパクトのある映像を製作するためには,撮影技法としてのカメラムーブメントを適切に選択することの重要性を示した.
著者
菊地 正 椎名 健 森田 ひろみ
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

スクロール提示とは,限られたスペースに文字を右から左(あるいは下から上)に移動させることで,文章を提示する情報伝達手段を意味する。本研究では,観察者が読みやすいと感じるスクロール提示条件を明らかにするため,以下の研究を行った。1)同時に表示可能な文字数(以後,表示文字数)を1〜15文字の間で操作し,最も読みやすいと感じるスクロール速度(以後,快適速度)に調整するよう観察者に求めた。快適速度は表示文字数に伴って増加するが,表示文字数が5文字以上ではほぼ一定となった。また,街頭に実在するスクロール提示装置の平均スクロール速度(調査対象数242)は,本実験の各表示文字数条件の快適速度と比較して,およそ2倍遅いことが確認された。2)スクロール提示条件における,表示文字数(2,5,15文字)および速度(上記実験結果に基づき,快適速度,その2倍,あるいは1/2倍の速度のいずれかに設定)が操作された。観察者は,それぞれの提示条件から受ける印象について,14項目を7件法で評定するよう求められた。実験の結果,5および15文字条件では,観察者がほぼ同様の印象を受けることが明らかにされた。また全ての表示文字条件において,2倍速条件では,より"理解しにくいと"と評価されやすく,1/2倍速条件では,より"いらいらする"と評価されやすいことが明らかにされた。3)スクロール提示枠の,中央,左端,右端のいずれかの上または下に車仮名一文字が短時間提示された。観察者の課題は,文字刺激に対する無視または弁別反応を行いながら,スクロール提示文を快適速度に調整することであった。実験の結果,文字刺激が提示枠右端に提示される場合,文字刺激に対する課題の有無に関わらず,快適速度が低下することが明らかにされた。このことは,スクロール提示文の読みの最中の有効視野が,提示枠の右側に広く分布している可能性を示している。
著者
長田 佳久 西川 泰夫 鈴木 光太郎 高砂 美樹 佐藤 達哉 鷲見 成正 石井 澄 行場 次朗 金沢 創 三浦 佳世 山口 真美 苧阪 直行 藤 健一 佐藤 達哉 箱田 裕司 鈴木 光太郎 櫻井 研三 西川 泰夫 鈴木 清重 増田 知尋 佐藤 隆夫 吉村 浩一 鈴木 公洋 椎名 健 本間 元康 高砂 美樹 仁平 義明 和田 有史 大山 正 鷲見 成正 増田 直衛 松田 隆夫 辻 敬一郎 古崎 敬
出版者
立教大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

本研究では, 国内で行われてきた実験心理学研究に関連した機器や資料の現状の把握, 保管方法の検討及び活用方法に関して検討した。本研究活動の成果として,1) 国内の研究機関で保管されている機器の状態の把握,2) 廃棄予定の機器の移設,3) 機器・資料のデジタルアーカイブ化,4) 機器・資料の閲覧方法の検討の4つが挙げられる。これらの成果を通じて, 日本の実験心理学の歴史的資料を残し, 伝えるための手法に関する基盤を築いた。
著者
寇 冰冰 椎名 健
出版者
「図書館情報メディア研究」編集委員会
雑誌
図書館情報メディア研究 (ISSN:13487884)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.121-131, 2005-09-30 (Released:2013-12-18)

電子ペーパーはディスプレイと紙媒体の長所を両立させた理想的な表示メディアを目指しているといわれる。このコンセプトに基づいて,電子ペーパーに対するさまざまな期待や関心が集まりつつある。本論文は,電子ペーパーに求められる要件や実現形態などを概観した上で,電子ペーパーの課題や将来の用途を展望するため,読みに関するSD 法を含む媒体の評価実験(8 人,短時間での読書),およびアンケート調査(20 人)を実施した。評価実験の対象は電子ペーパー製品の一種類であるLIBRIe(ソニー),CRT モニター,LCD モニター,および文庫本の4種類の媒体であった。その結果,読みやすさにおいて,LIBRIeは文庫本には及ばないが,既存のディスプレイより優れていること,一方,操作性においてLIBRIe はCRT,LCD にも劣ることが示唆された。アンケートの結果において,電子ペーパー製品の読みやすさは評価されたが,操作性と重量が改善点として挙げられた。また,現有の電子ペーパーの普及率は予想したほど高くなかった。 Electronic paper (e-P) is a display medium which is believed to aim at the ideal media with the advantages of display and paper. On this concept, e-P has attracted various expectations and interests of people. Also, a rapid progress has been made in the technological development in this area. This report consists of two parts: First, essential factors asked for the e-P and the realized forms of these factors were summarized. Then the present existing state of the technological development was outlined. Second, an experiment (8 participants, reading in short time) was carried out to evaluate four types of display media: an e-P book (LIBRIe, SONY), a CRT, a LCD and a pocket book. Then a questionnaire was administered to survey the task and the usage of the e-paper in the future from 20 students in the University of Tsukuba. The results of the experiment in the comfortable reading suggested, that the e-P book was not as good as the pocket book but better than the CRT and LCD. On the other hand, in the easy handling, the e-P was inferior to the pocket book, CRT and LCD. The answers of the questionnaire confirmed the experimental results, and suggested that people were not so familiar with the e-P book by that time.
著者
寇 冰冰 椎名 健
出版者
「図書館情報メディア研究」編集委員会
雑誌
図書館情報メディア研究 (ISSN:13487884)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.121-131, 2005-09-30

電子ペーパーはディスプレイと紙媒体の長所を両立させた理想的な表示メディアを目指しているといわれる。このコンセプトに基づいて,電子ペーパーに対するさまざまな期待や関心が集まりつつある。本論文は,電子ペーパーに求められる要件や実現形態などを概観した上で,電子ペーパーの課題や将来の用途を展望するため,読みに関するSD 法を含む媒体の評価実験(8 人,短時間での読書),およびアンケート調査(20 人)を実施した。評価実験の対象は電子ペーパー製品の一種類であるLIBRIe(ソニー),CRT モニター,LCD モニター,および文庫本の4種類の媒体であった。その結果,読みやすさにおいて,LIBRIeは文庫本には及ばないが,既存のディスプレイより優れていること,一方,操作性においてLIBRIe はCRT,LCD にも劣ることが示唆された。アンケートの結果において,電子ペーパー製品の読みやすさは評価されたが,操作性と重量が改善点として挙げられた。また,現有の電子ペーパーの普及率は予想したほど高くなかった。 Electronic paper (e-P) is a display medium which is believed to aim at the ideal media with the advantages of display and paper. On this concept, e-P has attracted various expectations and interests of people. Also, a rapid progress has been made in the technological development in this area. This report consists of two parts: First, essential factors asked for the e-P and the realized forms of these factors were summarized. Then the present existing state of the technological development was outlined. Second, an experiment (8 participants, reading in short time) was carried out to evaluate four types of display media: an e-P book (LIBRIe, SONY), a CRT, a LCD and a pocket book. Then a questionnaire was administered to survey the task and the usage of the e-paper in the future from 20 students in the University of Tsukuba. The results of the experiment in the comfortable reading suggested, that the e-P book was not as good as the pocket book but better than the CRT and LCD. On the other hand, in the easy handling, the e-P was inferior to the pocket book, CRT and LCD. The answers of the questionnaire confirmed the experimental results, and suggested that people were not so familiar with the e-P book by that time.