著者
水落 正明
出版者
数理社会学会
雑誌
理論と方法 (ISSN:09131442)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.129-138, 2009-05-25 (Released:2010-01-08)
参考文献数
8
被引用文献数
1
著者
畑農 鋭矢 田村 哲樹 堀江 孝司 水落 正明 水野 誠 桑島 由芙 竹下 諒 野地 もも
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究の骨格として経済政策に関するアンケート調査を計6回実施した。蓄積されたパネル・データは各研究分担者の専門の観点から実証分析の対象となり,いくつかの重要な発見がなされた。多岐にわたる研究成果のうち,とりわけ幸福度に関する知見が注目される。すなわち,本調査の結果によると消費税に対する反応パターンによって幸福度が異なるらしいのである。幸福な人ほど消費税増税に無頓着で消費行動を変えず,幸福でない人ほど消費税増税にネガティブに反応する。つまり,消費税の影響も心の状態次第ということになる。
著者
水落 正明
出版者
東北大学大学院経済学研究科
雑誌
DSSR Discussion Papers
巻号頁・発行日
no.55, pp.1-14, 2016-03-03
著者
水落 正明
出版者
南山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

わが国では年金財政の安定化のため、年金受給開始年齢を引き上げると同時に、高齢者の雇用確保を行っている。こうした改革は、若壮年の雇用を悪化させる一方、高齢者が長く働くことで健康が維持される効果もあり得る。実証分析から次のことがわかった。第1に、高齢者の雇用確保は新規学卒者の正規職への就職確率を低下させる。さらに高年齢者の雇用確保によって新規学卒者が初職で正規職に就けなかった場合、その後の年収が7-8%程度減少する。第2に、定年退職は高年齢男性の精神的健康を悪化させる。その悪影響は、定年退職から2年以上経過した後で現れる。