著者
横井 英人 長谷川 誠司 和田 朋子 菅原 裕子 渡辺 卓央 池 秀之 福島 忠男
出版者
日本大腸肛門病学会
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)
巻号頁・発行日
vol.70, no.8, pp.543-548, 2017 (Released:2017-07-24)
参考文献数
16
被引用文献数
1

自慰目的に挿肛したハンドグリッパーが直腸穿通をきたし,開腹手術を必要とした1例を報告する.症例は39歳男性,握力トレーニング用のハンドグリッパーを自慰目的に肛門より挿入し抜去ができなくなった.20日ほど経過し臀部痛を主訴に当院救急外来に受診した.腹部CTで片方のグリップが直腸穿通していたため経肛門的摘出は不可能と判断し,緊急開腹手術(Hartmann手術)を施行しハンドグリッパーを摘出した.術後経過は良好で第10病日に退院した.直腸異物の摘出法に関しては,一定の見解は今のところなく,全身状態,異物の大きさ,形状,材質,肛門・直腸外傷や,消化管穿孔の有無を考慮し,慎重に検討する.
著者
菊池 秀之
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電氣學會雜誌 (ISSN:00202878)
巻号頁・発行日
vol.52, no.524, pp.243-252, 1932-03-10 (Released:2008-11-20)
参考文献数
4

1箇の圓〓をZ軸にとり平面電波Ezが到來したときの電磁波電場の強度IzをMaxwell基本式より直接求めるとIz=1/2{1+W02+2 W0cos[2πr/λ cos ψ-(θ1-θ2+θ3)]}=1/2{1+W02+2 W0q}(r, ψ)は極座標,λは到來電波長W0:圓〓の物質,牛徑及長さによつて定まる再輻射係數θ1:圓〓の物質,半徑によつて定まる再輻射角θ2:2πr/λ- π/4θ3:圓〓の物質,長さによつて定まる再輻射角電場強度最大點の軌跡はq=1とおいた場合で圓〓を焦點とする抛物線群となる。2πr/λ (1-cos ψ)=(2n+1+ 1/4)π n=0,1,2,…之を「第1種干渉波頭抛物線群」と云ひ圓〓は到來電波に對して「眞の共振」にあると云ふ。2πr/λ (1-cos ψ)=(2n+1)π n=0,1,2,… 之を「第2種干渉波頭抛物線群」と云ひ圓〓は到來電波に對して「見掛の共振」にあると云ふ。2箇以上の圓〓を進來電波電場においた場合は各圓〓の呈する干渉波頭抛物線群は重疊する。この干渉波頭抛物線群を測定する事によつて,任意の物質,半徑及長さを有する圓〓固有の再輻射係數と再輻射角を定める事が出來る。又相等しい2箇の圓〓を到來電波に直角の方向におくと各圓〓の呈する干渉波頭抛物線の交點があり,その點では電場強度が倍加されてゐる。この點の位置と強度とを測定する事により單圓〓の再輻射係數と再輻射角を定める事が出來る。
著者
菊池 秀之
出版者
旅順工科大学
巻号頁・発行日
1945

博士論文
著者
樋口 晃生 齊藤 修治 池 秀之 三箇山 洋 原田 浩 三辺 大介 今田 敏夫 山本 直人 湯川 寛夫 利野 靖 益田 宗孝
出版者
日本大腸肛門病学会
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.68-73, 2014 (Released:2014-01-31)
参考文献数
12
被引用文献数
8 8

【目的】大腸癌術前症例に3D-CT angiography(3D-CTA)を施行し動脈の走行分類を行う.【方法】2012年3月から8月の新規大腸癌患者56例に対し3D-CTAを行い(1)右結腸動脈(2)中結腸動脈(3)左結腸動脈およびS状結腸動脈の分岐走行を分類した.【結果】(1)右結腸動脈:上腸間膜動脈からの独立分岐(Type A)が25.0%,中結腸動脈からの分岐(Type B)が37.5%,回結腸動脈からの分岐(Type C)が26.8%,欠損例(Type D)が10.7%であった.(2)中結腸動脈:右枝と左枝が共通幹を形成しているものが80.4%,右枝と左枝が独立して分岐しているものが12.5%であった.副中結腸動脈は33.9%に認められた.(3)左結腸動脈およびS状結腸動脈:左結腸動脈とS状結腸動脈が独立して分岐(独立分岐型)が51.8%,同じ部位から分岐(同時分岐型)が16.1%,共通幹形成(共通幹型)が32.1%であった.【結語】3D-CTAによる動脈走行分類は腹腔鏡下手術をはじめとしたすべての大腸癌手術に有用と思われる.