著者
絹川 真太郎
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.109, no.2, pp.207-214, 2020-02-10 (Released:2021-02-10)
参考文献数
8

これまでの大規模臨床試験や病態解明研究の結果から,左室駆出率が低下した心不全の病態形成には,神経体液性因子の慢性的な活性化が重要な役割を果たしていることが明らかになった.予後改善及び心筋リモデリング改善目的に,β遮断薬,アンジオテンシン変換酵素(angiotensin-converting enzyme:ACE)阻害薬,ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(mineralocorticoid receptor antagonist:MRA)を標準治療として用い,臓器うっ血とそれによる症状の軽減目的に利尿薬を用いる.一方,左室駆出率が保持された心不全に対する確立した治療法がなく,有効な薬物治療の開発が待たれる.
著者
筒井 裕之 蒔田 直昌 絹川 真太郎 松井 裕 石森 直樹 畠山 鎮次
出版者
北海道大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2008

ミトコンドリアの生体維持機能は、ミトコンドリアDNA(mtDNA)によって動的に制御されている。近年、mtDNAの酸化損傷およびそれに起因する活性酸素の過剰産生が、種々の疾病の発症、さらには老化にも関与することがあきらかにされ、疾病発症の共通基盤としてのミトコンドリア機能不全が注目されている。本研究では、心血管ストレス応答におけるミトコンドリア転写因子およびミトコンドリア酸化ストレスの役割をあきらかにした。