著者
望月 通子 阪上 辰也 船城 道雄 田中 雄一郎 田中 舞 牛尾 佳子 手塚 まゆ子 萩野 里香 アックシュ ダリヤ 芦 媛媛 アン ジュンミン
出版者
関西大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

(1) ICLEAJ(International Corpus of Learner Japanese「国際学習者日本語コーパス」)の構築・分析、(2)産出過程を分析対象に含めた認知的側面からの分析、(3)学習者コーパスに基づく作文技術教育のweb教材の開発について報告する。(1)はすでに構築してあった日本語作文コーパス「KCOLJ_NNS」「KCOLJ_NS」を大幅に拡充し「ICLEAJ」を構築、そのβ版をweb上で配布している。正式版を2013年8月に配布予定。モダリティ、「思う」、有対自他動詞、外来語などの研究に進展がみられた。(2)は、実験装置の事情で産出過程の記録採集は不可。 (3)教材開発の予備調査として作文の学習過程の質的研究・分析を行った。
著者
船城 道雄
出版者
奈良教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1998

日英語は基本的な構造は本来的に類似したものであるという普遍文法UGに注目することによって日英語はかなりの共通性があることが明らかになりつつある。従って、日本人の英語学習者は英語の全てを学習する必要はなく、英語の一部分、つまり日本語と異なる部分を学習すればよいというのが本研究の主眼である。日英語の共通部分として「意味単位」、「語順」、「カテゴリ」などの普遍部分がある。普遍部分を英語教育に応用するということは、英語の言語知識competenceが、日本語の中にもすでに存在しているが、日本人学習者は無意識のうちに習得しているのでそのことに気が付かないので、conscious raisingを通して普遍的な部分に気がつかせることが学習効果をあげると予測される。「学習させること」と「気づかせること」では負担度がかなり違うので、日英語の共通部分は気づかせることの指導を行い、日英語の相違部分は学習させるという指導を行うというようにUGをとり入れることによって英語理解と英語学習がより容易になることを目指した。日英語間でもっとも普遍性が高い意味役割を用いて、日本人学習者がどのようにして他の助けを借りず、自らの力で英語文を作る方法を考察した。まず意味単位の認定の仕方、意味単位を認定した後、認知的にどのように語順を決定するかを明らかにした。自分で生成した文を何をtriggerにして文法操作をおこうなうかも明確にした。最後にUGの知識をタスク中心学習へ応用する提案すると共に実践例を示している。