著者
藤田 次郎
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.102, no.11, pp.2860-2874, 2013-11-10 (Released:2014-11-10)
参考文献数
10

本稿では,胸部単純写真を用いた肺炎と抗酸菌症の画像診断について概説した.まず肺炎と抗酸菌症の画像診断を実施する際に必要な解剖学的知識として,Millerの二次小葉とAschoffの細葉の重要性を強調した.また肺の容積変化からみた肺炎のとらえ方について,胸部単純写真での評価法を示した.さらに胸部単純写真による画像パターンとその解釈を示した.抗酸菌症として,肺結核と肺非結核性抗酸菌症の画像診断の鑑別方法について示した.
著者
藤田 次郎 比嘉 太 健山 正男 仲松 美幸 大湾 知子
出版者
一般社団法人 日本環境感染学会
雑誌
日本環境感染学会誌 (ISSN:1882532X)
巻号頁・発行日
vol.23, no.5, pp.319-326, 2008 (Released:2009-02-16)
参考文献数
1
被引用文献数
2

近年,院内感染によって医師の法的責任が認められ多額の損害賠償責任を命ぜられる裁判例が増加している.今回我々はmethicillin-resistant Staphylococcus aureus(以下,MRSAと略す)の院内感染症を対象とした判例を解析した.過去12年間の裁判例をコンピューターの判例検索システムを用いて検索し,MRSAの院内感染による病院側の責任が直接の争点となったものを抽出した.検討しえた23件の判例のうち,22事例を解析したところ,うち13件においては,医療従事者の過失が一部認容されており,残りの9件においては請求が棄却されている.また13件の一部認容と判定された事例のうち,10件においてはMRSA感染症関連のものであった.MRSA院内感染事例においては,MRSA院内感染そのものが医療従事者の責任であると判断されるケースはほとんどなかった.医療従事者の過失があると判決が下された例においては,そのほとんどがMRSA感染症の早期診断,または早期治療を適切に行わなかったことに関連するものであった.
著者
藤田 次郎
出版者
医学書院
雑誌
呼吸と循環 (ISSN:04523458)
巻号頁・発行日
vol.62, no.6, pp.505, 2014-06-15

「呼吸と循環」の巻頭言として,「肺炎と心不全との接点」というテーマを考えてみたい.私は呼吸器内科医であり,胸部画像診断にて心不全であると考えられる所見が得られても,循環器内科医より,「心臓の動きはよい」,というコメントをしばしばいただいた.現在ではこの病態は「拡張不全型の心不全」として認識され,特に高血圧や糖尿病を合併する高齢者の女性に多く,左室駆出率は正常であることが知られている.肺炎と心不全とを鑑別することは治療方針の選択に直結することから,両者の鑑別点を示したい. 1) 肺炎と心不全との関連 心不全の悪化の原因として重要なものが感染症である.心不全患者が呼吸器感染症(気管支炎,肺炎など)にかかると,発熱や頻脈,低酸素状態によって心仕事量が増大し,心不全の急性増悪が誘発される.また炎症性サイトカインは心機能に対して抑制的に働くため,心不全を悪化させる.一方,心不全患者が呼吸器感染症にかかりやすいことも知られている.その要因として,心拡大に伴う気管支の圧迫による換気障害に加え,肺がうっ血状態になり細菌が繁殖しやすくなることによる.
著者
藤田 次郎
出版者
日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
雑誌
日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌 (ISSN:18831273)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.11-17, 2019
被引用文献数
1

<p>近年,呼吸器疾患の臨床現場において非結核性抗酸菌症(特にMycobacterium avium complex症,以下MAC症)の重要性が高まりつつある.肺MAC症の主要な病型として,ⅰ)fibrocavitary disease,およびⅱ)nodular/bronchiectatic disease,の2つの型がある.ⅰ)の病型においては,空洞形成が,ⅱ)の病型においては,小結節と気管支拡張が特徴的である.病理学的には,ⅰ)fibrocavitary diseaseにおいては滲出性肉芽腫病変を呈し,病変部にMAC菌体量が多かった(感染型).一方,ⅱ)nodular/bronchiectatic diseaseにおいては増殖性肉芽腫病変を呈し,MAC菌体量は少なかった(宿主応答型).さらにAIDS患者に認められる播種性MAC症の病態も加え,多彩な臨床・病理像を肉芽腫形成の視点から解説した.</p>
著者
大西 隆行 藤田 次郎 池田 和真 泰 ゆうき 山地 康文 塩谷 泰一 高原 二郎 桑原 宏子 佐藤 明 根ヶ山 清 宇多 弘次 入野 昭三
出版者
The Japanese Respiratory Society
雑誌
日本胸部疾患学会雑誌 (ISSN:03011542)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.365-371, 1991-03-25 (Released:2010-02-23)
参考文献数
20

症例1は70歳男性, 肺小細胞癌に対する化学療法後, 両肺にびまん性斑状陰影が出現. 症例2は49歳男性, 悪性リンパ腫に対する化学療法後, 右肺に巨大結節影が出現. 両例とも抗生物質投与にかかわらず陰影は増悪し, 呼吸不全にて死亡した. 剖検材料より得られた浸出液の培養にて Trichosporon beigelii が検出された. Trichosporon beigelii による呼吸器感染症は本邦では稀と考えられたのでここに報告する.
著者
北条 聡子 藤田 次郎 大林 由佳 大西 隆行 山地 康文 岡田 宏基 高原 二郎
出版者
The Japanese Respiratory Society
雑誌
日本胸部疾患学会雑誌 (ISSN:03011542)
巻号頁・発行日
vol.35, no.11, pp.1259-1264, 1997-11-25 (Released:2010-02-23)
参考文献数
14

日本人とドイツ系アメリカ人との混血であり, かつ双生児の姉妹に発症した嚢胞性線維症を経験した. 1例は胎便イレウスにて発症し, もう1例は6歳時にアスペルギルス肺炎で発症した. 2例とも消化酵素, ビタミン剤, 周期的な抗生物質での治療, 最近では体内留置力テーテルによる在宅の抗生物質静注療法, およびDNase吸入療法にて23歳の現在も比較的良好な経過をたどっている. 19歳時 cystic fibrosis transmembrane conductance regulator (CFTR) 遺伝子異常のスクリーニングをうけ, ΔF508変異を指摘された. 今回この症例と母親の遺伝子解析の結果, 新たにCFTR遺伝子の exon 7 (R347H) と exon 16 (D979A) の missense mutation が明らかになった. 長期生存に加え, 遺伝子学的な検討を行った興味深い症例と考えられたのでここに報告する.
著者
國重 龍太郎 大湾 知子 富島 美幸 武加竹 咲子 久田 友治 小出 道夫 健山 正男 比嘉 太 藤田 次郎
出版者
Japanese Society for Infection Prevention and Control
雑誌
日本環境感染学会誌 (ISSN:1882532X)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.14-21, 2015

当院では浴室のシャワー水におけるレジオネラ調査を毎年行っている.2010年度では5階精神科病棟浴室のシンクタップ1件のみにレジオネラが検出された.2011年度では4階産婦人科・周産母子センター,NICUのシャワー,シンクタップ,浴室以外の洗面台等水系設備の複数の箇所からレジオネラが検出された.対策としてホース交換と放水を長期間行ったのち再検査した結果,1ヶ所を除いてすべて陰性であった.聞き取り調査によると,陽性であった周産母子センター面談室手洗いシンクは放水による対策が十分に行われていなかった事が判明した.<br>   今回はレジオネラ発生箇所と水系設備の配置や使用状況から,組織連携を主とするレジオネラ対策活動指針を考察した.4階は水系設備の最下層であり水が淀みやすい.さらに給水管の使用頻度が低いためにレジオネラの検出が多くなり,レジオネラ感染症への危険性が高まると推定される.レジオネラ対策では,給水設備の配置や水系設備の使用頻度を正しく把握する必要がある.このため調査者は感染対策室,該当部署,設備課との連携と協力,情報交換を迅速に対応することが不可欠である.これを円滑に行えるよう支援できるシステムを構築した.<br>
著者
土屋 奈々絵 宮城 一也 藤田 次郎 熱海 恵理子 青山 肇 安富 由衣子 草田 武朗 村山 貞之
出版者
特定非営利活動法人 日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.61, no.7, pp.979-984, 2021

<p><b>背景.</b>腸型肺腺癌は稀な腺癌の亜型であり,臨床的には大腸癌肺転移との鑑別が問題となる.<b>症例.</b>60歳代男性.前立腺癌の経過観察中に胸部異常影を指摘,肺癌を疑われて紹介された.胸部CTでは左上葉支を閉塞し多発小石灰化巣を有する腫瘤を認め,末梢側は閉塞性無気肺を呈した.FDG-PETでは肺病変にSUV<sub>max</sub> 12.7の集積があり,左鎖骨上窩・縦隔リンパ節への集積亢進を認めた.経気管支肺生検を行い,病理組織で高円柱状上皮からなる異型腺管が,単純腺管や癒合腺管の形態で増殖する像を認めた.免疫染色ではCK7(-),CK20(一部+),TTF-1(-),CDX2(+),Napsin A(-)で,形態と合わせて腸型肺腺癌と大腸癌肺転移との鑑別が必要となった.下部消化管内視鏡検査にて大腸に病変を認めず,cT2bN3M0,cStage IIIBの腸型肺腺癌として化学放射線療法を行い,病変は縮小した.<b>結論.</b>石灰化を伴った腸型肺腺癌の1例を経験した.腸型肺腺癌のCT所見は浸潤性肺腺癌や大腸癌肺転移の画像所見と共通しており,画像のみでこれらを鑑別することは困難である.</p>
著者
藤田 次郎
出版者
公益社団法人 日本皮膚科学会
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.131, no.7, pp.1691-1699, 2021

<p>肺を病変の場とする非HIV患者の免疫再構築症候群について,特に呼吸器感染症に着目し,文献検索を実施した.該当したのは,31文献,47症例であった.病原体の内訳は,抗酸菌感染症26例,ヒストプラスマ症9例,アスペルギルス症5例,クリプトコッカス症5例,およびニューモシスチス肺炎2例であった.自験例を紹介するとともに,肺を病変の場とする非HIV免疫再構築症候群の病態,および治療方針について概説した.</p>
著者
柴田 大介 新垣 伸吾 前城 達次 佐久川 廣 青山 肇 植田 玲 外間 昭 藤田 次郎
出版者
一般社団法人 日本肝臓学会
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.55, no.11, pp.677-682, 2014-11-20 (Released:2014-12-03)
参考文献数
10

症例は23歳女性.成長ホルモン分泌不全症の既往がある.2010年8月から肝機能障害の悪化が認められ精査目的に当科に紹介となった.肥満は認められなかったがCTで著明な脂肪肝が認められ,成長ホルモン分泌の指標であるinsulin like growth factor-1(IGF-1)が25 ng/ml(基準値119-389 ng/ml)と低値であった.肝生検を行いAdult growth hormone deficiency(AGHD)によるnon-alcoholic steatohepatitis(NASH),Bruntの分類Grade 1,Stage 1と診断した.治療として成長ホルモンの補充療法を行い,肝機能の改善が認められた.AGHDのNASHでは通常の生活習慣病にともなうNASHと違い成長ホルモンの補充療法が重要な治療の選択肢の一つであると考えられた.
著者
林 智子 上野 英二 伊藤 裕子 岡 尚男 尾関 尚子 板倉 裕子 山田 貞二 加賀美 忠明 梶田 厚生 藤田 次郎 小野 正男
出版者
[日本食品衛生学会]
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.40, no.5, pp.356-362, 1999-10-05
参考文献数
18
被引用文献数
8

食品中のβ-カロテン及びトウガラシ色素の逆相TLC/スキャニグデンシトメトリーによる分析法を検討した. 食品から抽出後,β-カロテンはそのまま, トウガラシ色素はけん化して, C18カートリッジを用いて精製し, TLC (プレートは逆相C18, 展開溶媒はアセトニトリル-アセトン-<i>n</i>-ヘキサン=11:7:2) を実施した. 両色素ともに良好な分離と安定した<i>Rf</i>値が得られた. TLC上のスポットにスキャニングデンシトメータを用いたところ, 良好な可視部吸収スペクトルが得られ, 本法はβ-カロテン及びトウガラシ色素の分析に有効であることが明らかとなった.

1 0 0 0 OA 3.緑膿菌

著者
藤田 次郎
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.97, no.11, pp.2678-2686, 2008 (Released:2012-08-02)
参考文献数
10

緑膿菌は環境に存在する菌であるため,緑膿菌による院内感染は避けることのできないものである.事実,緑膿菌による院内感染の事例も多数,報告されている.一方,近年,多剤耐性緑膿菌による院内感染に関するマスコミ報道,および裁判事例が多発している.緑膿菌による院内感染対策は,その感染源を特定することに尽きるといっても過言ではない.このため本論文では,過去の緑膿菌院内感染事例の感染源に関して可能な限り詳細に記載した.
著者
砂川 智子 藤田 次郎 中村 克徳
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.55, no.12, pp.1116-1119, 2019

2018年3月、インフルエンザ新薬「ゾフルーザ<sup>&reg;</sup>」が発売された。最先端の薬を早く提供する目的で厚生労働省が設けた「先駆け審査指定制度」が適用され、申請から5か月での発売となった。ゾフルーザ<sup>&reg;</sup>の導入により、抗インフルエンザ薬の販売シェアが大きく変化し、また耐性ウイルスの出現が話題となった。新薬も加え、現在、我が国で使用可能な抗インフルエンザ薬の薬理学的特性について、症例の背景因子を考慮しつつ概説した。
著者
當銘 玲央 宮城 一也 喜友名 朋 Gretchen Parrott 金城 武士 原永 修作 健山 正男 藤田 次郎
出版者
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
雑誌
気管支学 (ISSN:02872137)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.411-416, 2019

<p><b>背景.</b>シングルユース(単回使用)の気管支鏡はその特性から集中治療室や救急部での使用経験が報告されているが,呼吸器内科での使用経験の報告は少ない.当院でシングルユースビデオ気管支鏡を使用した症例について報告する.<b>症例.</b>2016年4月から2017年3月の間に,11例延べ14件に対しシングルユースビデオ気管支鏡が使用された.代表的な2例を示す.症例7は77歳男性.右膿胸の治療中に喀血にて挿管となった.シングルユースビデオ気管支鏡を用いて血餅除去を行ったが気管粘膜と血塊の判別が難しく,通常の気管支鏡へ変更とした.症例9は63歳男性.両側誤嚥性肺炎,左膿胸の診断で入院となった.左右主気管支内に多量の喀痰が貯留するため数日おきに吸痰を行ったが,時間外はシングルユースビデオ気管支鏡を使用した.上記2例を含め,14件中7件は緊急または時間外使用であった.<b>結論.</b>シングルユースビデオ気管支鏡は通常の気管支鏡に取って代わるものではないが,軽量で設定も簡便なため特に緊急時に有用であった.また,気管支鏡の損傷を気にせず手技を行うことができ,交差感染が起きないことも利点である.</p>
著者
田村 次朗 安里 憲二 外間 昭 中村 献 金城 徹 平田 哲生 藤田 次郎
出版者
一般社団法人 日本消化器がん検診学会
雑誌
日本消化器がん検診学会雑誌 (ISSN:18807666)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.46-55, 2019

現在, 膵・胆道疾患において腹部超音波検査が標準的な検診法として一般に認知されているが, その結果についての詳細な報告は少ない。2016年1月から12月までの1年間に, 豊見城中央病院附属健康管理センターで腹部超音波検診を施行した受診者を対象とし, 膵・胆道に関する結果を検討した。総受診者数は17248名であった。膵観察不良率は男性55.1%, 女性12.1%であり, 体型別では痩せ型/標準型/肥満型の順に男性16.3%/43.6%/70.0%, 女性1.4%/7.4%/27.8%であった。各臓器に何らかの所見を有する有所見率は膵1.1%, 胆道28.1%であった。各所見の有所見率のうち高頻度のものは, 膵で膵嚢胞0.61%, 主膵管拡張0.27%, 膵腫瘤0.19%, 胆道で胆嚢ポリープ18.7%, 胆石18.7%, 胆嚢腺筋腫症3.6%であった。要精検率は膵0.44%, 胆道0.35%であった。精検受診率は膵76.0%, 胆道71.8%であった。癌発見率は膵0.012%, 胆道0%であった。男性で標準型・肥満型, 女性で肥満型の受診者は膵描出能が悪く, 飲水法追加などの方法改善を要すると考えられた。

1 0 0 0 OA 4.感染症

著者
藤田 次郎 比嘉 太
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.102, no.4, pp.856-861, 2013 (Released:2014-04-10)
参考文献数
14
被引用文献数
1

糖尿病と感染症の合併という観点から,まず糖尿病発症の危険因子としての感染症の可能性が示唆されている.また一般的に糖尿病には様々な感染症が合併し,また血糖のコントロールが悪い症例においては,感染症が重症化しやすいことも事実である.糖尿病患者における易感染性,また糖尿病に特有とされる稀な感染症について紹介する.特に糖尿病患者における肺炎,糖尿病と肺結核との合併要因を示すとともに,糖尿病患者を介した肺結核の院内感染事例からの教訓について触れた.
著者
藤田 次郎
出版者
特定非営利活動法人 日本口腔科学会
雑誌
日本口腔科学会雑誌
巻号頁・発行日
vol.66, no.4, pp.264-272, 2017

Despite advances in diagnosis, antimicrobial therapy and supportive care modalities, pneumonia remains an important cause of morbidity and mortality. In recent years, changes in the healthcare system have shifted a considerable part of older patient care from hospitals to the community, and the traditional distinction between community &ndash; and hospital-acquired infections has become less clear. With this background, pneumonia occurring among outpatients in contact with the healthcare system has been termed healthcare-associated pneumonia. The impairment of airway protective reflexes, i.e., swallowing and cough reflexes, is thought to be one of the major causes of aspiration pneumonia in older people. Anaerobic bacteria are relatively frequent pathogens in pulmonary infections that are associated with aspiration and its associated complications including aspiration pneumonitis, lung abscess, necrotizing pneumonia and empyema. Treatment consists of relatively broad-spectrum antibiotics that can cover anaerobes. In cases with concurrent presence of renal impairment, single-agent therapy is recommended in this specific patient population. In addition, since sitafloxacin has wide-spectrum antibacterial activity against pathogens isolated from patients with aspiration pneumonia, sitafloxacin could be used for the treatment of healthcare-associated pneumonia. To prevent aspiration pneumonia in elderly patients, oral care is very important, and periodical inoculation of the Streptococcus pneumoniae vaccine as well as the influenza vaccine is recommended.
著者
鍋谷 大二郎 宮城 一也 上 若生 橋岡 寛恵 金城 武士 古堅 誠 原永 修作 藤田 次郎
出版者
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
雑誌
気管支学
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.246-250, 2017

<p><b>背景.</b>気管支結石症は,本邦では結核感染による石灰化リンパ節が原因として多かったが,近年は気道分泌物由来の結石症が増加している.今回,繰り返し気管支鏡的除去術を要した分泌物由来の気管支結石症を経験した.<b>症例.</b>51歳女性.結核感染症の既往や石灰化リンパ節はない.高度の側弯症があり,若年時より下気道感染を繰り返していた.38歳時には胸部CTで気管支拡張と気管支内腔の結石を指摘されていた.43歳時に呼吸不全の改善を目的に気管支鏡下に最初の除石術を行った.その後も同様の理由で度々除石術を要し,8年間で計7回の除石術を行った.除石術に関連する合併症は認めなかった.結石の主成分は炭酸カルシウムであった.気道の加湿の改善と排痰方法の変更の後は,2年以上再発を認めていない.<b>結論.</b>側弯症と気管支拡張による持続的な気道クリアランス不良により,分泌物由来の気管支結石を繰り返したと考えられる.気管支内腔に遊離する結石であったため,気管支鏡による除石術は安全で実用的であった.</p>
著者
潮平 英郎 仲松 正司 喜瀬 勇也 比嘉 太 健山 正男 外間 惟夫 国吉 幸男 植田 真一郎 中村 克徳 藤田 次郎
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.136, no.9, pp.1313-1317, 2016 (Released:2016-09-01)
参考文献数
16
被引用文献数
1 2

Teicoplanin, a glycopeptide antibiotic for methicillin-resistant Staphylococcus aureus, is recommended for therapeutic drug monitoring during treatment. Maintaining a high trough range of teicoplanin is also recommended for severe infectious disease. However, the optimal dose and interval of treatment for severe renal impairment is unknown. We report a 79-year-old man who received long-term teicoplanin treatment for methicillin-resistant Staphylococcus aureus bacteremia due to postoperative sternal osteomyelitis with renal impairment. Plasma teicoplanin trough levels were maintained at a high range (20-30 μg/mL). Although the patient required long-term teicoplanin treatment, a further decline in renal function was not observed, and blood culture remained negative after the start of treatment. Teicoplanin treatment that is maintained at a high trough level by therapeutic drug monitoring might be beneficial for severe methicillin-resistant Staphylococcus aureus infection accompanied by renal impairment.