著者
豊田 秀樹
出版者
心理学評論刊行会
雑誌
心理学評論 (ISSN:03861058)
巻号頁・発行日
vol.60, no.4, pp.379-390, 2017 (Released:2019-03-22)
参考文献数
9
被引用文献数
1

A p-value can be simply defined as the probability that under a specified statistical model a statistical summary of the data (e.g., the mean difference between two groups) would be equal to or more extreme than its observed value. p-values do not measure the probability that the studied hypothesis was true, or the probability that the data were produced by random chance alone (Wasserstein & Lazar, 2016). What researchers usually want is p(HjD), the probability that a research hypothesis was true, given the data. Three examples were shown that analyzed using the probability that a hypothesis was true, instead of p-values. A peer-reviewed policy using a new standard for publishing useful papers for society was proposed.
著者
鈴川 由美 豊田 秀樹 川端 一光
出版者
日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.206-217, 2008-06-30
被引用文献数
1

わが国の生徒は数学の知識や技能を日常生活の場面で活かす能力が弱いと言われている。OECDが実施している生徒の学習到達度調査(PISA)は,このような生活に関係する課題を活用する能力を測ることを目的とした国際的な学力調査である。この調査の結果から,他の国と比較したわが国の特徴を分析することができるが,国の成績の順位や各項目の正答率はその国の教育水準を反映するため,知識を日常場面で活かす力という観点からはそれを直接比較することはできない。本論文では,PISA2003年調査の「数学的リテラシー」の結果を反応パターンから分析し,多母集団IRT(Item Response Theory)によるDIF(Differential Item Functioning)の検討を行うことで,それぞれの国に所属する同一水準の学力の生徒の反応パターンの違いを明らかにした。分析の対象は,オーストラリア,カナダ,フィンランド,フランス,ドイツ,香港,アイルランド,イタリア,日本,韓国,オランダ,ニュージーランド,アメリカの13か国である。分析の結果,この13か国のうち,わが国は最も特異な困難度のパターンを持っているということが明らかになり,またその特徴として,日常生活に関連する項目を解く力が弱いということが示された。
著者
秋山隆 久保沙織 豊田秀樹 楠見孝 向後千春
出版者
日本教育心理学会
雑誌
日本教育心理学会第58回総会
巻号頁・発行日
2016-09-22

統計的方法を学ぶことは,これまで,すなわち有意性検定を学ぶことでした。長期に渡りこの大前提はゆるぎなく盤石で,無条件に当たり前で,無意識的ですらありました。しかし,ときは移り,有意性検定やp値の時代的使命は終わりました。アメリカ統計学会ASAは,2016年3月7日に,p値の誤解や誤用に対処する6つの原則に関する声明をだしました (Wasserstein & Lazar, 2016)。この声明は「『ポストp < 0.05 時代』へ向けて研究方法の舵を切らせることを意図している」(R. Wasserstein (ASA News Releases, 2016)) ものだと言明されています。2016年現在,統計学における著名な学術雑誌バイオメトリカ (Biometrika) の過半数の論文が,ベイズ統計学を利用しています。多くの著名な学術雑誌も同様の傾向です。スパムメールをゴミ箱に捨て,日々,私たちの勉強・仕事を助けてくれるのは,ベイズ統計学を利用したメールフィルタです。ベイズ的画像処理によってデジタルリマスターされ,劇的に美しくよみがえった名作映画を私たちは日常的に楽しんでいます。ベイズ理論が様々な分野で爆発的に活用されています。ベイズ的アプローチなしには,もう統計学は語れません。 有意性検定にはどこに問題があったのでしょう。3点あげます。 Ⅰ.p値とは「帰無仮説が正しいと仮定したときに,手元のデータから計算した検定統計量が,今以上に甚だしい値をとる確率」です。この確率が小さい場合に「帰無仮説が正しくかつ確率的に起きにくいことが起きたと考えるのではなく,帰無仮説は間違っていた」と判定します。これが帰無仮説の棄却です。しかし帰無仮説は,偽であることが初めから明白です。それを無理に真と仮定することによって,検定の論理は複雑で抽象的になります。例えば2群の平均値の差の検定における帰無仮説は「2群の母平均が等しい (μ1=μ2)」というものです。しかし異なる2つの群の母平均が,小数点以下を正確に評価して,それでもなお等しいということは科学的にありえません。帰無仮説は偽であることが出発点から明らかであり,これから検討しようとすることが既に明らかであるような論理構成は自然な思考にはなじみません。p値は土台ありえないことを前提として導いた確率なので,確率なのに抽象的で実感が持てません。このことがp値の一番の弊害です。以上の諸事情を引きずり,「有意にならないからといって,差がないとは積極的にいえない」とか「有意になっても,nが大きい場合には意味のある差とは限らない」とか,いろいろな言い訳をしながら有意性検定をこれまで使用してきたのです。しかし,これらの問題点はベイズ的アプローチによって完全に解消されます。ベイズ的アプローチでは研究仮説が正しい確率を直接計算するからです。 Ⅱ.nを増加させるとp値は平均的にいくらでも0に近づきます。これはたいへん奇妙な性質です。nの増加にともなって,いずれは「棄却」という結果になることが,データを取る前に分かっているからです。有意性検定とは「帰無仮説が偽であるという結論の下で,棄却だったらnが大きかった,採択だったらnが小さかったということを判定する方法」と言い換えることすらできます。ナンセンスなのです。これでは何のために分析しているのか分かりません。nを増加させると,p値は平均的にいくらでも0に近づくのですから,BIGデータに対しては,あらゆる意味で有意性検定は無力です。どのデータを分析しても「高度に有意」という無情報な判定を返すのみです。そこで有意性検定ではnの制限をします。これを検定力分析の事前の分析といいます。事前の分析では有意になる確率と学術的な対象の性質から逆算してnを決めます。しかし検定力分析によるサンプルサイズnの制限・設計は纏足 と同じです。統計手法は,本来,データを分析するための手段ですから,たくさんのデータを歓迎すべきです。有意性検定の制度を守るために,それに合わせてnを制限・設計することは本末転倒です。ベイズ推論ではnが大きすぎるなどという事態は決して生じません。 Ⅲ.伝統的な統計学における平均値の差・分散の比・クロス表の適合などの初等的な統計量の標本分布を導くためには,理系学部の2年生程度の解析学の知識が必要になります。すこし複雑な統計量の標本分布を導くためには,統計学のために発達させた分布論という特別な数学が必要になります。それでも,どの統計量の標本分布でも求められるという訳ではなく,導出はとても複雑です。検定統計量の標本分布を導けないと,(教わる側にとっては)統計学が暗記科目になってしまいます。この検定統計量の確率分布は何々で,あちらの検定統計量の確率分布は何々で,のように,まるで歴史の年号のように,いろいろと覚えておかないと使えません。暗記科目なので,自分で工夫するという姿勢が育つはずもなく,紋切り型の形式的な使用に堕す傾向が生じます。でもベイズ統計学は違います。マルコフ連鎖モンテカルロ (MCMC) 法の本質は,数学Ⅱまでの微積分の知識で完全に理解することが可能です。標本分布の理論が必要とする数学と比較すると,それは極めて初等的です。生成量を定義すれば,直ちに事後分布が求まり,統計的推測が可能になります。文科系の心理学者にとっても,統計学は暗記科目ではなくなります。 学問の進歩を木の成長にたとえるならば,平行に成長した幾つかの枝は1本を残して冷酷に枯れ落ちる運命にあります。枯れ果て地面に落ちた定理・理論・知識は肥やしとなり,時代的使命を終えます。選ばれた1本の枝が幹になり,その学問は再構築されます。教授法が研究され,若い世代は労せず易々と古い世代を超えていく。そうでなくてはいけません。 統計学におけるベイズ的アプローチは,当初,高度なモデリング領域において急成長しました。有意性検定では,まったく太刀打ちできない領域だったからです。議論の余地なくベイズ的アプローチは勢力を拡大し,今やその地位はゆるぎない太い枝となりました。 しかし統計学の初歩の領域では少々事情が異なっています。有意性検定による手続き化が完成しており,いろいろと問題はあるけれども,ツールとして使えないわけではありません。なにより,現在,社会で活躍している人材は,教える側も含めて例外なく有意性検定と頻度論で統計教育を受けています。この世代のスイッチングコストは無視できないほどに大きいのです。このままでは有意性検定と頻度論から入門し,ベイズモデリングを中級から学ぶというねじれた統計教育が標準となりかねません。それでは若い世代が無駄な学習努力を強いられることとなります。教科教育学とか教授学習法と呼ばれるメタ学問の使命は,不必要な枝が自然に枯れ落ちるのを待つのではなく,枝ぶりを整え,適切な枝打ちをすることにあります。ではどうしたらいいのでしょう。どのみち枝打ちをするのなら,R.A.フィッシャー卿の手による偉大な「研究者のための統計的方法」にまで戻るべきです。「研究者のための統計的方法」の範囲とは,「データの記述」「正規分布の推測」「独立した2群の差の推測」「対応ある2群の差の推測」「実験計画法」「比率・クロス表の推測」です。これが統計学の入門的教材の初等的定番です。文 献Wasserstein, R. L. & Lazar, N. A. (2016). The ASA's statement on p-values: context, process, and purpose, The American Statistician, DOI:10.1080/00031305.2016.1154108ASA News Releases (2016). American Statistical Association releases statement on statistical significance and p-Values. (http://www.amstat.org/newsroom/pressreleases/P-ValueStatement.pdf)R.A.フィッシャー(著) 遠藤健児・鍋谷清治(訳) (1970). 研究者のための統計的方法 森北出版 (Fisher, R. A. (1925). Statistical Methods for Research Workers, Oliver and Boyd: Edinburgh.)1 纏足(てんそく)とは,幼児期から足に布を巻き,足が大きくならないようにして小さい靴を履けるようにした,かつて女性に対して行われていた非人道的風習です。靴は,本来,足を保護するための手段ですから,大きくなった足のサイズに靴を合わせるべきです。靴に合わせて足のサイズを制限・整形することは本末転倒であり,愚かな行為です。他の靴を履けばよいのです。
著者
豊田 秀樹 福中 公輔 尾崎 幸謙 川端 一光
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.78, no.4, pp.416-423, 2007-10-25 (Released:2010-07-16)
参考文献数
15
被引用文献数
2

This research develops a new method for analyzing relation for factors which combines graphical modeling (GM) and factor analysis. In this method, estimation of the inverse of the variance-covariance matrix is done in the framework of factor analysis, and then the data-model fit is investigated using GM. The partial correlation coefficients of the estimated model are calculated, and the estimation of parameters is repeated until discovery of the worst fit index. In order to confirm the effectiveness of this method, three correlation matrices were analyzed as a real data study. In first and second case, intelligence models of Harman and Turstone were restructured using this method. In third case, EQ model was structured using it. The results show that this method can be apply GM for latent variables and a good assistant to set up path models for factors.
著者
鈴川 由美 豊田 秀樹
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.202-222, 2011 (Released:2011-09-07)
参考文献数
25
被引用文献数
4

When applying inference statistics, power analysis should be performed as a part of research plan, and in reporting the results, some measure of effect size is supposed to be included, as APA noted. However, they have been considered less serious indeed. Power analysis including estimation of effect size will be illustrated with sample effect size and sample statistical power calculated for the articles published in the Cognitive Studies.
著者
鈴川 由美 豊田 秀樹
出版者
The Japanese Psychological Association
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.83, no.1, pp.51-63, 2012
被引用文献数
1 3

This study analyzed the statistical power of research studies published in the "Japanese Journal of Psychology" in 2008 and 2009. Sample effect sizes and sample statistical powers were calculated for each statistical test and analyzed with respect to the analytical methods and the fields of the studies. The results show that in the fields like perception, cognition or learning, the effect sizes were relatively large, although the sample sizes were small. At the same time, because of the small sample sizes, some meaningful effects could not be detected. In the other fields, because of the large sample sizes, meaningless effects could be detected. This implies that researchers who could not get large enough effect sizes would use larger samples to obtain significant results.
著者
豊田 秀樹 村石 幸正
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.255-261, 1998-09-30 (Released:2013-02-19)
参考文献数
16

双生児と一般児のデータを同時に分析する遺伝因子分析モデルが, Y-G性格検査の研究に適用される。構造方程式モデルの1つであるこのモデルによって, 187組の一卵性双生児と43組の二卵性双生児と1309 人の一般児の標本を分析した。一般児のデータは, 因子の共分散構造を安定させるために利用することができる。遺伝的影響・共有環境・非共有環境は, 適応性因子の分散を, それぞれ2.5%, 32.5%, 65.0% 説明していた。またそれらは, 外向性因子の分散を, それぞれ49.8%, 10.3%, 39.9%説明していた。外向性よりもむしろ適応性の因子の分散に対して, 環境がより大きく影響することを遺伝因子分析の結果は示した。
著者
豊田 秀樹 福富 護 西田 智男
出版者
日本社会心理学会
雑誌
社会心理学研究 (ISSN:09161503)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.1-8, 1993-01-22 (Released:2016-12-01)

The purpose of this study is to show the existence of sexual unidimension of female expressions in comics and gravures in the magazines. 1221 comics and 6861 gravures in 332 magazines published in June, 1989 were collected. The numbers of figures which can be categolized with sex and certain conditions of expression were counted. The frequency tables were analyzed by Quantification type III. The major findings were: (1) most of the expression of female figures in magazines can be explained by an unidimensional scale, named Degree of Exposure. (2) The degree of female expression tends to be more unidimensional in gravures than in comics.
著者
豊田 秀樹 川端 一光 中村 健太郎 片平 秀貴
出版者
日本行動計量学会
雑誌
行動計量学 (ISSN:03855481)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.101-110, 2007 (Released:2007-05-30)
参考文献数
15
被引用文献数
1 1 1

This study proposes the adoption of a neural network as an alternative to logistic regression analysis, which is conventionally used to estimate the propensity score (Rosenbaum & Rubin, 1983). Moreover, covariates that are frequently obscured are presented.Considering the response pattern to a mail survey by random sampling as a criterion, we examined how is the response pattern to a Web survey by purposive selection rectified using the propensity score. The propensity score was estimated using the subjects' demographic variables as covariates.The results of adopting a neural network were compared with those of the logistic regression analysis. As a result, the accuracy of bias reduction by the threelayer neural networks was found to be greater than that by the logistic regression analysis.In addition, detailed contents of the covariates were presented, and a decision tree was produced to examine the influence of covariates on allocation of the subjects to survey forms.
著者
豊田 秀樹 池原 一哉
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.82, no.1, pp.32-40, 2011 (Released:2011-08-29)
参考文献数
26
被引用文献数
1 2

In this article, we propose a non-hierarchical clustering method that can consider the relations between several variables and determine the optimal number of clusters. By utilizing the Mahalanobis distance instead of the Euclidean distance, which is calculated in k-means, we could consider the relations between several variables and obtain better groupings. Assuming that the data are samples from a mixture normal distribution, we could also calculate Akaike's information criterion (AIC) and the Bayesian information criterion (BIC) to determine the number of clusters. We used simulation and real data examples to confirm the usefulness of the proposed method. This method allows determination of the optimal number of clusters, considering the relations between several variables.
著者
尾崎 幸謙 豊田 秀樹
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.76, no.2, pp.97-104, 2005-06-25 (Released:2010-07-16)
参考文献数
10

The purpose of this research is to provide a two-way analysis of variance (ANOVA) model for a latent factor. Typical psychological studies measure mental states with questionnaires and analyze the variance of the measures into the portions attributable to various sources. This type of research, when conducted under regular ANOVA designs, uses total score as the dependent measures. However, this method is based on the unrealistic presumption that every item on the questionnaire has the same factor loading on the attribute being measured. In this research, we incorporated factor analysis model, and used a latent factor instead of total score as the dependent measure, thereby applying ANOVA under a more realistic assumption. Structural Equation Modeling (SEM) was used to express statistical models. This paper also examined a relation between music and mood, which is a quite popular area of research in psychology of music. To study the possible effects of tonality and key-signature on mood, music was chosen to represent tonality and key-signature conditions.
著者
豊田 秀樹 拜殿 怜奈 久保 沙織 池原 一哉 磯部 友莉恵
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.86, no.6, pp.535-544, 2016 (Released:2016-02-25)
参考文献数
30
被引用文献数
1

The purpose of this study is to propose a method of factor analysis for analyzing contingency tables developed from the data of unlimited multiple-choice questions. This method assumes that the element of each cell of the contingency table has a binominal distribution and a factor analysis model is applied to the logit of the selection probability. Scree plot and WAIC are used to decide the number of factors, and the standardized residual, the standardized difference between the sample, and the proportion ratio, is used to select items. The proposed method was applied to real product impression research data on advertised chips and energy drinks. Since the results of the analysis showed that this method could be used in conjunction with conventional factor analysis model, and extracted factors were fully interpretable, and suggests the usefulness of the proposed method in the study of psychology using unlimited multiple-choice questions.
著者
豊田 秀樹
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2019-04-01

本研究では、ベイズ的アプローチによる心理学に特化した教授学習系列を作成する。ベイズ的アプローチが心理学研究の一翼を担うためには入門的教材と研究実践例をつなぐ教材が是非とも必要である。本研究では、それに相当する最初の2単位を終えた直後の2単位に相当する教授学習系列を作成する。本教授学習系列の完成により、学術的には無意味でも統計的には有意な論文はいくらでも公刊されてしまう現状を改善することが可能である。
著者
豊田 秀樹
出版者
日本行動計量学会
雑誌
行動計量学 (ISSN:03855481)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.35-42, 2000 (Released:2009-04-07)
参考文献数
86
被引用文献数
2 2 3

Within the past decade, structural equation modeling (SEM) has been a well known component of the methodological arsenal of the social sciences and behavioral sciences in Japan. This approach is being employed in an expanding range of substantive areas because of it includes many conventional statistical method such as the general linear model and factor analysis. This review paper is intended for researchers and students who want to study and use SEM or covariance structure analysis described in books and articles published previously.
著者
鈴川 由美 豊田 秀樹
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.83, no.1, pp.51-63, 2012 (Released:2012-09-26)
参考文献数
24
被引用文献数
1 3

This study analyzed the statistical power of research studies published in the “Japanese Journal of Psychology” in 2008 and 2009. Sample effect sizes and sample statistical powers were calculated for each statistical test and analyzed with respect to the analytical methods and the fields of the studies. The results show that in the fields like perception, cognition or learning, the effect sizes were relatively large, although the sample sizes were small. At the same time, because of the small sample sizes, some meaningful effects could not be detected. In the other fields, because of the large sample sizes, meaningless effects could be detected. This implies that researchers who could not get large enough effect sizes would use larger samples to obtain significant results.
著者
久保 沙織 豊田 秀樹
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.93-107, 2013-11-30 (Released:2013-12-04)
参考文献数
23

多特性多方法行列を扱う確認的因子分析モデルにおいて,CT-CMモデルは信頼性と収束的・弁別的妥当性の解釈が一通りに定まるというメリットがあるが,識別されない場合が多い。一方で,CT-C (M-1)モデル(Eid, 2000)は,識別は保証されるものの,基準となる方法の選択に依存して,同一データに対して信頼性と妥当性の解釈が変わってしまうという欠点がある。そこで本論文では,CT-CMモデルを基に,方法因子の因子得点の和が0という制約(Kenny & Kashy, 1992)を導入することで,基準となる方法を決める必要がなく,信頼性や妥当性の解釈が一通りに定まるモデルを提案する。主要文献より引用した12の相関行列に3種類のモデルを適用した結果と,シミュレーション研究の結果から,提案モデルは信頼性と妥当性に関する解釈が一通りに定まり,識別の可能性も高く,有望なモデルであることが示唆された。
著者
豊田 秀樹 福中 公輔 川端 一光 片平 秀貴
出版者
日本行動計量学会
雑誌
行動計量学 (ISSN:03855481)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.91-101, 2008 (Released:2009-04-07)
参考文献数
13
被引用文献数
1

In this study, a secondary factor analysis of multiple populations with a structured mean was applied to the independent, and mean values were decomposed into common and unique components. In this manner, a method for discovering the most effective model was proposed. In order to ensure the practical effectiveness of this method, the data of Brand Japan from 2004 to 2006 was analyzed. This data was composed of 1,000 brands and 15 variables. As a result, some models fitted to the data well in all variations of models, and the best model could be decided by interpreting meanings. This model was applied to the brand data, and factor scores were calculated for every construct. Characteristics of every brand were discovered by observing its movement.