著者
伊藤 信成 越村 真帆 萩原 拓也 加藤 明音 ITOH Nobunari KOSHIMURA Maho HAGIHARA Takuya KATO Akane
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要. 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学・教育実践 = BULLETIN OF THE FACULTY OF EDUCATION MIE UNIVERSITY. Natural Science,Humanities,Social Science,Education,Educational Practice (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.69, pp.31-37, 2018-01-04

人工光により夜空が明るくなる現象は光害と呼ばれ、公害の1つと認定されている。光害の把握は生活環境改善の為に欠かせない。近年、照明機器としてLED の普及が進んでおり、夜空の明るさとともに夜空の色の変化が懸念され、その評価が求められている。夜空の色を評価する取り組みは僅少であり、本研究ではデジタル一眼カメラを用いて、夜空の明るさと色を評価した。主たる評価地点は熊野市近郊とした。その結果、夜空の色を統一的に評価するためには、カメラの色特性を補正する必要があること、熊野近郊の夜空の明るさは天体観測の好適地との比較から良好な環境であること、夜空が明るくなると夜空の色が青くなる傾向があることがわかった。またデジタルカメラ画像から夜空の色を求める手法の確立と測定精度評価ができたと考える。