著者
近藤 悠介 中野 美知子 吉田 諭史 石井 雄隆
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究では発話能力の育成に焦点を当てた大規模な英語教育プログラムにおける自動採点システム導入の可能性を検討した。導入を検討したプログラムは、発話能力の育成に焦点を当てたプログラムであり、学習の対象となる表現が適切に使用できるかどうかを判定するタスクを作成し、このタスクにおける発話を英語教員が採点し、この点数を予測する発話自動採点システムを開発した。システムの予測精度を検証したところ、教師による点数との一致どは74%であった。本研究で提案した枠組みを用いてクラス分け試験および到達度試験を自動採点システムによって行うことができる可能性は高いと判断した。
著者
石井 雄隆 近藤 悠介
雑誌
じんもんこん2015論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.71-76, 2015-12-12

本研究では,文書分類の手法と一般化線形モデルを用いて英語ライティングにおける文法的誤りの影響について調査した.日本人英語学習者のスピーキングやライティングのパフォーマンスを自動採点する試みが近年注目を集めているが,どの特徴量がどれほど評価に寄与しているかについては,まだ十分に明らかにされていない.本研究では,パフォーマンスを測る一つの指標である文法的正確さに焦点を当てて,その影響を調査した.その結果,エッセイ評価に影響を与えている文法的誤りは,動詞の語彙に関するエラーと語順に関するエラーの二種類の文法的誤りであった.英語学習者のライティング評価においては,動詞に関する誤りは,他の文法的誤りに比べて,エッセイの全体的評価に大きな影響を与えていることを示唆する結果となった.
著者
筒井 英一郎 中野 美知子 大和田 和治 阿野 幸一 近藤 悠介 上田 倫史
出版者
広島国際大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

本プロジェクトの目的は、日本人英語学習者の学習方法の好み、学習不安、意欲の方向性、学習スタイルなどに焦点を当て、自動診断のフィードバックシステムを開発することである。ウェプアプリケーションを用いて、51の調査項目に答えることにより、診断結果が個別出力される仕様となった。この診断システムを受けることで、(1)自分がどういったスタイルで学習に臨んでいるか、(2)英語学習におけるどのような学習方法に頼っている/忘れがちであるか、(3)英語学習においてどのような不安感を持っているか(4)どういったものに英語学習に対する意欲を掻き立てられるのかなどの認識することが可能である。
著者
水本 篤 染谷 泰正 山本 敏幸 浜谷 佐和子 小山 由紀江 近藤 悠介 今尾 康裕 大野 真澄 濱地 亮太 名部井 敏代 山西 博之
出版者
金星堂
巻号頁・発行日
pp.1-122, 2017-03

平成27-28年度関西大学研究拠点形成支援「国際的な研究拠点としての関西大学英語ライティング・ハブの設立および英語論文ライティング支援ツールの開発」
著者
近藤 悠介 中野 美知子 吉田 諭史
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究の目的は、スマートフォンやパソコンで使用されるようになってきている音声認識技術を利用し、英語学習者のスピーキング能力を自動的に採点するシステムを開発することである。本研究では、設定された状況において適切な発話が求められる課題を用いて英語学習者のスピーキング能力の自動採点を試みた。音声認識技術は外国語の音声の認識において話されている状況や内容によって精度がかなり下がる。本研究で作成した課題のうち、認識の精度が高い課題においては、自動採点システムが算出するスコアは、実際に運用できる精度のものが得られた。