著者
鈴木 良威
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1-2, pp.12-14, 1956-01-30 (Released:2010-06-28)
参考文献数
8

(1) この報告はカマツカ口唇の粒状突起を組織学的に研究したものである。(2) 粒状突起上にはその構造から考えて味感球が存在する。そしてこの味感球は突起の先端部附近に多く集つており, その他の部位には比較的少ないかまたはまつたくない。(3) 味感球の形態および構造は, マドヂョウやシマドヂョウのそれと大差はない。(4) この研究結果から, カマツカ口唇の粒状突起は摂餌行動に際して有効に役立つことが推察される。
著者
高畑 雅一 冨永 佳也 神崎 亮平 青木 清 宗岡 洋二郎 水波 誠 山口 恒夫 堀田 凱樹 横張 文男 鈴木 良次 桑澤 清明 勝木 元也
出版者
北海道大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
1998

平成10〜13年度に実施した特定領域研究(A)「微小脳システムの適応的設計」の研究成果を、2つの研究項目についてそれぞれの班長および領域代表が中心となって詳細に吟味し、領域としての到達点と今後の展望を取りまとめて、研究成果報告書を作成し関係者に配付した。到達点として特に着目される業績としては、感覚連合中枢であるキノコ体のモジュール構造の発見やキノコ体のシグナル伝達機構の解明、また、湿度温度受容を含む機械感覚統合に関する多くの新しい知見などがあげられる。研究報告書には、計画および公募研究課題で公表された主要論文の別刷を添付し、最終的は400頁を越える分量となった。また、平成14年10月に文部科学省にて実施された最終ヒアリングにおいて、領域代表と研究項目代表者が出席して、領域研究の成果が、<わが国における節足動物微小脳による行動制御機構の研究を、従来の個々のモダリティーの感覚情報処理、個々の種特異的行動のパターン形成機構、具体的行動から単離され一般化された神経回路網の学習・記憶機構などの研究から、個体レベルの行動の多様性および複雑性と密接に関連づける研究という方向に向けて、大きく舵を切ったものと意義づけられる>という結論を報告し、審査員と質疑応答を行った結果、<期待どおり研究が進展した>との評価Aを受けた。また、審査報告に述べられた<今後もさらに個体レベルの行動の多様性や複雑性の解明へと取り組んでいただきたい>とのコメントを受け、次年度からの新しい微小脳プロジェクト申請のための打合せ会議を開催し、「微小脳システムの適応的設計」での成果をさらに発展させる目的で平成15年度特定領域研究「コミュニケーションのニューロン機構」(領域代表横張文男福岡大学教授)を申請した。
著者
鈴木 良幸
出版者
社会・経済システム学会
雑誌
社会・経済システム (ISSN:09135472)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.121-129, 2010-10-30 (Released:2017-07-28)
参考文献数
23

In this paper, we discuss the system of religious ritual in the relation between animals and man. Eating animals means to kill them. People go on killing animals for the sake of life. In the mountainous region, people maintain close relations with animals even in the present days. They depend on hunting animals for most of their food in ancient times. In this article, we bring out "the ritual of Shiromi shinto shrine" that is considered as "victim ritual". This ritual was formed and has been handed down in Miyazaki Prefecture Saito City in the deep and steep mountainous region. It is the religious ritual system that shows the way of living within a community. The death of animals means that animals dedicated themselves to people's life. So they have a deep sense of gratitude for the victim of animals. For the above people are deifying animals. In divine's presence, people are required to behave lovely and show a clean behavior towards animals. On the other hand, the process is about hunting and eating animals; "to rear-to kill-to dismantle-to cook-to share-to serve to the animal's soul". In divine's presence, people behave good enough in order to make public their "food activity's process". It is done by preventing evil. And thus people's behavior includes "pureness". On top of that, their behavior is closely tied to the order of the ritual. After this stage, "the soul of the animals", "the animals to eat", "the behavior of people" were purified. Furthermore, in this occasion, the religious world appears that includes the relation among "soul of animals", "behavior of people", "the divine". For the above reasons, "victim ritual" is considered a socioeconomic system that integrates communities.
著者
鈴木 良
出版者
一般社団法人 日本社会福祉学会
雑誌
社会福祉学 (ISSN:09110232)
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.33-46, 2019

<p>本研究は,知的障害者入所施設によるグループホームへの移行を前提とした施設解体を受け入れた家族がこれをどのように捉えたのかを自立規範に焦点を当てた質的調査によって明らかにした.第一に,移行前は,家族は施設からの移行は生活・就労面の自立を意味するものと認識し,ここには障害者自立支援法に関わる施設側の説明も影響していた.この結果,家族は子の自立困難性に伴う不安感や自宅復帰への懸念を抱えた.しかし,家族は職員への信頼や遠慮ゆえに施設側の決定に委ねるという受動的態度が見られ,これは家族が自立規範に基づき養育すべきだという家族規範が影響していた.第二に,移行後はまず,グループホームは生活・就労面の自立を前提とする場と認識されていた.次に,自立困難になる将来の予測不可能性に伴う不安ゆえに施設入所を容認/肯定する状況が見られた.本研究は自立規範の相対化と家族支援による脱施設化政策の必要性を示唆する.</p>
著者
鈴木 良雄
出版者
順天堂医学会
雑誌
順天堂医学 (ISSN:00226769)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.95-99, 2011-04-30 (Released:2014-11-21)
参考文献数
39

スポーツにおいてサプリメントとして利用されているアミノ酸のうち, 分岐鎖アミノ酸 (Branched-chain amino acid;BCAA) とグルタミンについて, ヒトで観察されている効果とそのメカニズムについて最近の知見を紹介する. BCAAは, 比較的大量に摂取した場合に, 遅発性筋痛を軽減し, そのメカニズムとしてロイシンによるmTORを介したタンパク代謝の調節があると考えられている. グルタミンは, 術後感染性合併症低下させたり, 運動後の免疫抑制を軽減したりするが, そのメカニズムは当初考えられていた血漿グルタミン濃度の維持による免疫細胞の機能維持ではなく, HSPを介した身体ストレスの軽減であると考えられるようになってきている. グルタミンには, 運動後のグリコーゲンの回復を促進する作用も報告されているほか, 安定なグルタミン素材である小麦グルテン加水分解物 (Wheat Gluten Hydrolysate;WGH) により運動中の血漿グルタミン濃度を維持すると持久運動が可能になる可能性も示唆されている. またWGHには遅発性筋痛を軽減する効果のあることも報告されている.