著者
馬場 聡 Baba Akira
出版者
筑波大学比較・理論文学会
雑誌
文学研究論集 (ISSN:09158944)
巻号頁・発行日
no.20, pp.23-40, 2002-03-31

I. 対抗文化小説 ケン・キージー(Ken Kesey, 1935-2001)によって1962年に世に送り出された『カッコーの巣の上で(One Flew Over the Cuckoo's Nest)』は、1960年代のアメリカ対抗文化を象徴する小説の代表である。 ...
著者
田内 亮吏 川上 紀明 小原 徹哉 齊藤 敏樹 馬場 聡史 森下 和明 山内 一平
出版者
一般社団法人 日本脊椎脊髄病学会
雑誌
Journal of Spine Research (ISSN:18847137)
巻号頁・発行日
vol.11, no.11, pp.1285-1290, 2020-11-20 (Released:2020-11-20)
参考文献数
9

側弯症矯正手術後におけるインプラント抜去に関する報告は散見されるが,主にフックを使用した症例の報告であり,近年のペディクルスクリューを主体とした矯正術後のインプラント抜去に関するまとまった報告はない.今回,特発性側弯症に対するインプラント抜去の手術成績およびアライメント変化の評価を行った.2005年から2018年までに抜釘術を施行した126例について手術成績を評価,術後2年以上経過しえた53例について冠状面および矢状面アライメントを評価した.合併症発生率は約11.9%で,1例に術中骨折,3例に術後骨折が発生した.抜釘術後の主カーブCobb角の矯正損失平均2.8度で,胸椎後弯角の増加は平均6.6度であった.頚椎前弯,T1 slope角,SVAも有意に変化していた.10度以上の主カーブCobb角の増加症例が3.8%に対し,胸椎後弯の増加は18.9%と,抜釘術は矢状面アライメントにより影響していたことが示唆された.こうした結果を踏まえ,本人および家族に抜釘術の問題点などを十分に説明した後に抜釘術を考慮する必要がある.
著者
馬場 聡
出版者
英米文化学会
雑誌
英米文化 (ISSN:09173536)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.63-79, 2022-03-31 (Released:2022-04-28)
参考文献数
18

The coming of electricity to the Pacific Northwest during World War II was expected to provide new possibilities not only for economic growth but also for social transformation. This paper explores the various aspects of cultural representations of the development of the Columbia River basin, which extends between the states of Oregon and Washington. In the first part of this study, attention is paid to the narrative techniques used in two government-funded promotional films about dam construction produced by Bonneville Power Administration (BPA). After examining the rhetorical strategies that were employed in the BPA films to propagate the necessity of river development, our analysis turns to several songs sung and composed by Woody Guthrie, that were included in one of the films. Our discussion foregrounds this curious combination: a politically radical folk singer from the Midwest and a federal power agency rooted in the Northwest. Finally, we analyze several literary works that critically depict the Columbia River development and its aftermath. A careful comparative review of those works reveals the political unconsciousness of the region in the decades after the New Deal.
著者
酒井 直人 竹原 康雄 山下 修平 馬場 聡 難波 宏樹
出版者
浜松医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

脳神経外科手術において頭蓋内腫瘍の硬さは手術の難易度を左右する。核磁気共鳴エラストグラフィー(MRE)は非侵襲的に生体内に組織の弾性率、すなわち硬さを測定することができる画期的な方法である。我々は、MREを用いて代表的な4つの頭蓋内腫瘍:髄膜腫、下垂体腺腫、前庭神経鞘腫、グリオーマに対してMREを用いて術前に弾性率を評価し術中の硬さとの相関について研究を行った。その結果、術前のMREの弾性率と術中の腫瘍の硬さは相関した。MREは術前に硬い腫瘍を鑑別するのに有用と考えた。
著者
杉山 耕一朗 小高 正嗣 佐野 康男 大石 憲且 馬場 聡 高井 昌彰 大石 尊久 林 祥介 倉本 圭 渡部 重十
出版者
日本惑星科学会
雑誌
遊・星・人 : 日本惑星科学会誌 (ISSN:0918273X)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.123-129, 2008-06-25

北海道大学と名寄市立木原天文台とを接続する広帯域ネットワークを構築し,研究と教育の連携のための実験を行った.広帯域ネットワークを用いる最大の利点は,地理的に離れた両拠点の既存の機材とソフトウェア環境を現地まで移動することなく相互に利用できるようになり,両拠点が一体の遠隔天文台として機能できることである.実際に,北海道大学から木原天文台の望遠鏡を遠隔操作して天体の操像観測を試み,遠隔天文台としての機能の検証を行った.また,両拠点の観望映像のどちらか条件の良い映像をインターネット中継映像として配信する実験を行い,今回我々の構築したネットワーク環境が天文現象のインターネット中継の成功率向上に資することを確認した.
著者
馬場 聡
出版者
筑波大学比較・理論文学会
雑誌
文学研究論集 (ISSN:09158944)
巻号頁・発行日
no.21, pp.13-24, 2003-03-31

はじめに ジョン・ホークス(John Hawkes, 1925-1997)の『もうひとつの肌』(Second Skin, 1964)は、南太平洋に浮かぶ「地図にも定められず、時の流れの中にもない」(46)島の統治者であるスキッパー(Skipper)によって、極めて恣意的に語られる「人工授精家の手記」(50)の体裁をとっている。 ...
著者
小椋 好恵 馬場 聡史 後河内 大介 前田 忠彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.677, pp.191-196, 2005-02-25
参考文献数
16

移動端末において地上デジタル放送を受信する場合, その実用状態での人体手部, 胴体によるアンテナへの影響は無視できず, また指の位置に応じて放射特性が変化することが考えられる.そこで本論文では, 筐体上に設置した平衡給電型折り返しノーマルモードヘリカルアンテナにおける手部, 胴体の影響を計算, 実験により検討を行っている.手部のみの影響はインピーダンス特性に大きく現れ, 指の位置によっても変化が見られたが, 放射特性には手の影響はあるものの指の位置によって指向性利得への影響はあまり見られないことを示した.人体全身の放射特性への影響についても実験的に検討を行い, 胴体による影響を明らかにした.また, これらの筐体や人体の影響を考慮した上で所望の帯域に広げるため, バラクタダイオードを用いた整合についての基礎検討を行い, 保持状態における手の形状によって, 確保できる周波数帯に変化があることを示した.
著者
馬場 聡史 浅沼 健一 前田 忠彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.201, pp.85-90, 2004-07-14
被引用文献数
2

タブレットコンピュータなど手に持って利用される端末を想定した場合,手部がアンテナ素子に与える影響は大きく人体に吸収される電力も大きい.そこで本報告では液晶ディスプレイの金属フレームに複数のアンテナ素子を設置するモデルにおいて,適応的に人体で吸収される電力を低減することを目的とした給電方法について検討を行なった.給電の構成は複数のアンテナ素子間を伝送線路で並列に接続する方法を用いた.解析手法はFDTD法を用い,相対放射電力を評価の指標として単独給電モデル,同時給電モデル,並列給電モデルの3つのモデルについて比較を行い,並列給電の有用性の検討を行なった.その結果,手部の保持位置が変化する場合でも並列給電を行なうことにより,人体の影響を受けにくいアンテナ素子に励振される電力が適応的に多く分配されることを確認した.また,最も人体の影響が表われる場合において約25%,平均では約20%の相対放射電力の向上を確認することができた.さらに,並列給電を行なった場合の指向性に関して検討を行なった.