著者
高橋 清久
出版者
公益財団法人 日本学術協力財団
雑誌
学術の動向 (ISSN:13423363)
巻号頁・発行日
vol.8, no.4, pp.13-19, 2003-04-01 (Released:2009-12-21)
参考文献数
18
著者
日比野 英彦 海野 麻未 高島 瑞夫 西川 徹 野田 恭平 高橋 清久
出版者
Japan Oil Chemists' Society
雑誌
油化学 (ISSN:18842003)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.341-346, 1992-04-20 (Released:2009-10-16)
参考文献数
26

Although clinical attempts have been made to treat patients with senile dementia using phosphatidylcholine (PC) or acetylcholine (Ach) esterase inhibitors to restore central cholinergic transmission by increasing Ach contents in the brain, definite positive results have yet to be obtained. To investigate further the influence of the systemic administration of PC on brain Ach, we measured choline (Cho) and Ach contents in discrete brain regions of rat by HPLC with an electrochemical detector, following an acute administration of PC. Cho contents increased in the frontal cortex, striatum and substantia innomimata after acute intraperitoneal administration of soybean PC in liposome form. Cho contents were not affected in any region after acute injection of egg PC. Ach contents were not affected significantly in any brain region after acute administration of each PC substance. It thus follows that Cho contents increase by the systemic administration of highly purified PC, and PC may possibly pass the blood brain barrier. However, PC administration is not capable of accelerating Ach synthesis in the brain.
著者
高橋 清久
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.169-178, 1998-03-01 (Released:2017-08-01)
参考文献数
26
被引用文献数
1

近年の時間生物学研究の進展により生物時計機構の解明が進み、この時計機構の異常が疾患を引き起こしている可能性が示唆されている。この異常による障害は生体リズム障害とよばれるが, その代表的なものは睡眠覚醒リズム障害と季節性感情障害である。これらに共通した特徴は, 高照度光照射が効果をもつことである。また, 睡眠覚醒リズム障害にはビタミンB12およびメラトニンが奏効する例がある。最近行われた季節性感情障害の長期経過研究により, この障害には(1)秋冬のみにエピソードを繰り返す季節性, (2)過眠・過食・炭水化物渇望などの非定型症状, (3)光療法奏効, という3つの特徴を兼ね備えた中核群が存在することが明らかにされた。
著者
村上 昇 高橋 清久 黒田 治門 江藤 禎一
出版者
JAPANESE SOCIETY OF VETERINARY SCIENCE
雑誌
日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science) (ISSN:00215295)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.29-34, 1986
被引用文献数
1

偽妊娠ラットにおいて, 制限給餌のプロラクチンサージおよびコルチコステロンリズムに及ぼす効果を検討した。成熟雌ラットを, 14L:10D (グループ1: 5時点灯19時消灯, グループ2: 19時点灯7時消灯)の条件下で飼育し, それぞれのグループに自由給餌群と, 毎日9-11時のみ2時間の制限給餌群を設け, 23日後の発情前期に子宮頸部刺激で偽妊娠を誘起した。自由給餌群では, ノクターナルサージおよびダイアーナルサージは, グループ1ではそれぞれ3時および18時に, グループ2では15時および6時に認められ, プロラクチンサージがそれぞれの光条件に同調していることがわかった。一方, 制限給餌群では, 両グループともにノクターナルサージは影響を受けなかったが, ダイアーナルサージは消失した。血中コルチコステロンリズムは両グループともに, 制限給餌直前にピークを示した。以上の結果から, 偽妊娠ラットのプロラクチンサージでノクターナルサージとダイアーナルサージの成立には別の機構が存在する可能性が示唆された。
著者
村上 昇 高橋 清久 黒田 治門 江藤 禎一
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science) (ISSN:00215295)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.29-34, 1986
被引用文献数
1

偽妊娠ラットにおいて, 制限給餌のプロラクチンサージおよびコルチコステロンリズムに及ぼす効果を検討した。成熟雌ラットを, 14L:10D (グループ1: 5時点灯19時消灯, グループ2: 19時点灯7時消灯)の条件下で飼育し, それぞれのグループに自由給餌群と, 毎日9-11時のみ2時間の制限給餌群を設け, 23日後の発情前期に子宮頸部刺激で偽妊娠を誘起した。自由給餌群では, ノクターナルサージおよびダイアーナルサージは, グループ1ではそれぞれ3時および18時に, グループ2では15時および6時に認められ, プロラクチンサージがそれぞれの光条件に同調していることがわかった。一方, 制限給餌群では, 両グループともにノクターナルサージは影響を受けなかったが, ダイアーナルサージは消失した。血中コルチコステロンリズムは両グループともに, 制限給餌直前にピークを示した。以上の結果から, 偽妊娠ラットのプロラクチンサージでノクターナルサージとダイアーナルサージの成立には別の機構が存在する可能性が示唆された。
著者
高橋 清久 石川 直元 尹 興洙
出版者
The Society of Polymer Science, Japan
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.47, no.9, pp.757-762, 1990
被引用文献数
3

1, 1-ジアミノー3, 3, 5, 5-テトラ (パラクロロフェノキシ) シクロトリボスファゼン (ACPP) をエポキシ樹脂の硬化剤として用いた. 硬化物の力学的性質をねじり振子試験により測定し, 硬化剤として1, 1-ジアミノ-3, 3, 5, 5テトラフェノキシシクロトリホスファゼン (PC10) を用いた場合と比較した. ACPPはヘキサクロロシクロトリホスファゼンからKajiwara <I>et al</I>. の方法により合成した. ACPPは合成段階における収率がPC10より高く, またACPPはエポキシ樹脂を短時間で前硬化できる. PC10で硬化したエポキシ樹脂は, メタフェニレンジアミンで硬化した場合より室温付近で高い剛性率を示すが, 温度上昇に伴う剛性率の低下が著しい. これに対してACPPで硬化したエポキシ樹脂は150℃付近まで高い剛性率を維持する. またアルカリ浸漬によりPC10で硬化したエポキシ樹脂は劣化したがfACPPで硬化したエポキシ樹脂は優れた抵抗を示した. 以上の結果より, ACPPはエポキシ樹脂の150℃以下での剛性率と耐アルカリ性を高めるために効果的な硬化剤といえる.