著者
高木 剛
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.17-27, 2017-07-01 (Released:2017-07-01)
参考文献数
49

最も有名な公開鍵暗号としてRSA暗号とだ円曲線暗号があり,SSL/TLSによる暗号通信や電子政府でのディジタル署名などで広く普及している.一方で,これらの暗号は量子計算機による多項式時間の解読法が知られているため,量子計算機に耐性のある数学問題を利用したポスト量子暗号(Post-Quantum Cryptography)の研究が注目を集めている.実際,2015年8月にアメリカ国家安全性保障局NSAはポスト量子暗号への移行を表明し,2016年2月には米国標準技術研究所NISTがポスト量子暗号の標準化計画を発表している.本稿では,ポスト量子暗号の歴史と標準化計画の概要を紹介し,代表的なポスト量子暗号となる多変数多項式暗号と格子暗号の構成方法と安全性の評価方法を解説する.
著者
園田 翔
出版者
早稲田大学
巻号頁・発行日
pp.11-214, 2016

早大学位記番号:新7508
著者
青木 恵理子
出版者
龍谷大学
雑誌
龍谷大学国際社会文化研究所紀要 (ISSN:18800807)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.269-281, 2005-03-25
被引用文献数
1

'Lifeworld' is a social field in which people have everyday face-to-face communications and interactions, and in which what they say and do inevitably influences it. It is meaningfully autonomous from modern subsystem fields such as the state and capitalist economy in which actions are adjusted by controlling media such as administrative power and money. Lifeworld is 'the horizon within which communicative actions are "always already" moving (Habermas 1987: 119)'. It evades our cognitive grasp. It has a form of knowledge on its own, which comprises assumptions and skills that we make use of almost without awareness (Habermas 1987: 113-197; Nakaoka 1996). Habermas holds that in the late capitalism lifeworld is controlled or 'colonised' by modern system fields and may lose autonomy and liveliness. This article aims at elucidating how gossiping can inspire the embodied imagination shared by participants to prevent 'colonisation' of lifeworld by modern systems, by drawing on data concerning rabies, ninja and vaccination in Flores, Indonesia.
著者
上田 隆一
出版者
一般社団法人 日本ロボット学会
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.29, no.5, pp.404-407, 2011 (Released:2011-07-15)
参考文献数
18
被引用文献数
3 2
著者
長谷川 裕晃 北原 一起 犬飼 保夫
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会論文集 (ISSN:13446460)
巻号頁・発行日
vol.50, no.582, pp.272-272, 2002 (Released:2003-09-02)
参考文献数
5
被引用文献数
2 1

The Air Turbo Ramjet (ATR) is a combined cycle engine which performs like a turbojet engine at subsonic speeds and a ramjet at supersonic speeds and therefore the ATR is an attractive propulsion system for the wide operation range (e.g. Mach 0 to Mach 4). The ATR can provide a higher specific impulse than a solid fuel rocket engine and a higher thrust per frontal area than a turbojet engine. The major ATR components are the inlet, fan (compressor), turbine, gas generator, combustor and exhaust nozzle. In the ATR, the turbine drive gas is generated by a decomposed liquid or solid fuel gas generator. In order to carry heavier payloads and to attain shorter flight time, the compact and high thrust engine is required. In this study, the ram combustor with the double-staged flameholders and the fan with tandem blade were introduced to shorten the engine length and to increase the fan pressure ratio, respectively. Furthermore, the engine testing was carried out on sea level static condition to confirm the engine component integration technologies for the ATR propulsion system.

14 0 0 0 OA 和談三才図笑

著者
万亭応賀 著
出版者
仙鶴堂
巻号頁・発行日
1873
著者
TORU KINO HIROSHI HATANAKA SUSUMU MIYATA NORIAKI INAMURA MICHIHISA NISHIYAMA TOSHIMI YAJIMA TOSHIO GOTO MASAKUNI OKUHARA MASANOBU KOHSAKA HATSUO AOKI TAKENORI OCHIAI
出版者
JAPAN ANTIBIOTICS RESEARCH ASSOCIATION
雑誌
The Journal of Antibiotics (ISSN:00218820)
巻号頁・発行日
vol.40, no.9, pp.1256-1265, 1987-09-25 (Released:2006-04-19)
参考文献数
16
被引用文献数
241 589

The immuno-pharmacological profile of a novel immunosuppressive agent, FK-506 produced by a streptomycete, is presented here. We proceeded to test the effect of the agent on various in vitro immune systems. It showed that mixed lymphocyte reaction, cytotoxic T cell generation, the production of T cell-derived soluble mediators such as interleukin 2 (IL-2), interleukin 3 and gamma-interferon and the expression of the IL-2 receptor were suppressed by this agent. The IC50 values of FK-506 and ciclosporin (CS) in all tests were approximately 0.1nM and 10nM, respectively. Therefore, the novel agent, FK-506 suppressed in vitro immune systems at about hundred times lower concentration than CS.
著者
岡﨑 龍史 太神 和廣 横尾 誠 香﨑 正宙
出版者
学校法人 産業医科大学
雑誌
Journal of UOEH (ISSN:0387821X)
巻号頁・発行日
vol.39, no.4, pp.277-290, 2017-12-01 (Released:2017-12-16)
参考文献数
20

2011年および2013年に行った福島第一原子力発電所事故の健康影響へのアンケート調査では健康影響への不安は,患児の保護者と放射線知識の高い医師や医学生とでは,患児の保護者の方がより強いことが確かめられた.福島県民健康調査事業で甲状腺検査によって,甲状腺がんが190名報告され,放射線影響の可能性に対する福島県民の不安は残っている.今回,事故後6年を経過後の放射線教育の受講状況や不安に対する調査を行うとともに,福島県内の患児の保護者に対して,放射線影響と福島県民健康調査事業での甲状腺検査についてアンケート調査を行った.全質問20項目の無記名自記式アンケートを福島県小児科医会各医療機関へ郵送し,受診した小児・青少年の保護者,および医療機関関係者から回答を得た.505部回収され,回収率は26.7%であった.患児の保護者では,「放射線教育を受けたことがない」が30%,「人体の影響についての教育を詳しく受けていない」が67%であった.患児の保護者では,「甲状腺がん」,「子どもへの健康影響」,「将来生まれてくる子や孫への遺伝的な影響」の項目に対し,医療従事者に比べ不安が高い傾向にあった.現状での甲状腺がんの発症は,原発事故による放射線影響と考え,甲状腺検査の継続を望む者が多いことが判明した.
著者
石川 昌司
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.34-35, 2004-03-18 (Released:2017-02-10)
参考文献数
3

教科書では,音波の気柱共鳴を,閉口端は固定端,開口端は自由端として扱っている。しかし,これは音波を変位波として見た場合であり,密度波の立場に立つと,閉口端は自由端,開口端は固定端となる。密度波は,音波本来の疎密波の概念に近いので,感覚的にも分かりやすい。
著者
志賀 隆 浜島 繁隆
出版者
大阪市立自然史博物館
雑誌
自然史研究 = SHIZENSHI-KENKYU, Occasional papers from the Osaka Museum of Natural History (ISSN:00786683)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.1-16, 2017-12-26

2010年12月に著者の一人である浜島繁隆は、大阪市立自然史博物館にこれまで採集してきた東海地方を主とする水生植物コレクションを寄贈した。寄贈した標本の点数は、水生植物28科129分類群1028点であり、1967年から2010年までの44年間かけて採集したものである。これらの標本は、国内26道県、特に愛知県(542点、52.7%)、岐阜県(203点、19.7%)、三重県(124点、12.1%)の3県において重点的に採集されたのもである(869点、84.5%)。このコレクションは東海地方の水辺環境を知る上で重要な資料であり、本稿では、大阪市立自然史博物館に寄贈された水草標本と、これに関連する浜島繁隆の文献をリストした。
著者
所 功
出版者
京都産業大学
雑誌
産大法学 (ISSN:02863782)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.324-351, 2010-09
著者
細井 昌子 安野 広三 早木 千絵 富岡 光直 木下 貴廣 藤井 悠子 足立 友理 荒木 登茂子 須藤 信行
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.445-452, 2016 (Released:2016-05-01)
参考文献数
4

線維筋痛症は病態が未解明な部分が多いが, 独特な心理特性, 免疫学的異常, 脳機能異常, 自律神経機能異常など多面的な病態が近年の研究で報告されている. 本稿では, 九州大学病院心療内科での治療経験をもとに, ペーシングの異常, 受動的な自己像が構築される背景と過剰適応・過活動, 安静時脳活動の異常について, 線維筋痛症における心身相関と全人的アプローチの理解促進のために, 病態メカニズムの仮説について概説した. 線維筋痛症では, default mode networkと呼ばれる無意識的な脳活動が島皮質と第2次感覚野と強く連結しているといわれており, これが中枢性の痛みとして, 過活動に伴う筋骨格系の痛みや自律神経機能異常といった末梢性の痛みと合併し, 複雑な心身医学的病態を構成していると考えられる. ペーシングを調整し, 意識と前意識や無意識の疎通性を増すための線維筋痛症患者に対する全人的アプローチが多くの心身医療の臨床現場で発展することが望まれる.
著者
藤田 早苗 服部 正嗣 小林 哲生 奥村 優子 青山 一生
出版者
一般社団法人 言語処理学会
雑誌
自然言語処理 (ISSN:13407619)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.49-73, 2017-02-15 (Released:2017-05-15)
参考文献数
43

本稿では,子どもに「内容」と「読みやすさ」がぴったりな絵本を見つけるためのシステム「ぴたりえ」を提案する.本システムは,親や保育士,司書など,子どもに絵本を選ぶ大人が利用することを想定している.絵本を読むことは,子どもの言語発達と情操教育の両面で効果が期待できる.しかし,難しさも内容も様々な絵本が数多くある中で,子ども 1 人 1 人にとってぴったりな絵本を選ぶのは容易なことではない.そこで,ぴたりえでは,ひらがなの多い絵本のテキストを高精度に解析できる形態素解析や,文字の少ない絵本に対しても精度の高いテキストの難易度推定技術などの言語処理技術により,子どもにぴったりな絵本を探す絵本検索システムを実現する.本稿では,こうした言語処理技術を中心にぴたりえの要素技術を紹介し,各技術の精度が高いことを示す.また,システム全体としても,アンケート評価の結果,ぴたりえで選んだ絵本は「読みやすさ」も「内容」も,5 段階評価で平均値が 4.44~4.54 と高い評価が得られたことを示す.

4 0 0 0 巨大数論

著者
フィッシュ著
出版者
インプレスR&D
巻号頁・発行日
2017
著者
青島 周一 桑原 秀徳 山本 雅洋
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.52, no.10, pp.948-950, 2016 (Released:2016-10-01)
参考文献数
5

前景疑問に対する問題解決に、Evidence-based Medicine(EBM)の実践は必要不可欠である。しかしながら我が国では、EBMに対する薬剤師の認知度は高いとは言えない。「薬剤師のジャーナルクラブ」は論文抄読会をインターネット上で開催することで、EBM学習の場を提供する取り組みである。取り組み当初より、視聴者数は徐々に増え、現在ではコメント投稿機能を用いた活発な議論が展開されている。論文から深い考察や新鮮な驚きを得たことを示唆するコメントも多く、当取り組みは、EBM学習の場を提供するという点において、一定の役割を果たせるものと思われる。