著者
安田 元久
雑誌
研究年報/学習院大学文学部 (ISSN:04331117)
巻号頁・発行日
no.30, pp.145-167, 1984-03-20 (Released:2017-05-31)
著者
小野寺 誠 小泉 範高 藤野 靖久 菊池 哲 井上 義博 酒井 明夫 遠藤 重厚
出版者
一般社団法人 日本救急医学会
雑誌
日本救急医学会雑誌 (ISSN:0915924X)
巻号頁・発行日
vol.25, no.7, pp.307-312, 2014-07-15 (Released:2014-11-01)
参考文献数
18

症例は30代の女性。東北新幹線乗車中に下腹部痛が出現し救急要請となった。救急隊が病院選定を行う際に自分は医師であると話し前医へ搬送となったが,診察をめぐってトラブルとなったため当院紹介となった。救急隊からの連絡で身分証明書の提示を拒否していたこと,インターネット検索をした結果,氏名と所属が一致しないことを確認したために薬物依存の可能性を考え,前医に医師会への報告を依頼するとともに当院精神科医師による診察を依頼した。当院搬入時,下腹部の激痛を訴えており,一刻も早い鎮痛剤の投与を希望していた。患者によると,子宮頸管狭窄症の診断で海外の病院や都内大学病院で大腿静脈よりペンタゾシンとジアゼパムを静脈内投与していたと主張していた。精神科医師による傾聴後,痛み止めは施行できない旨を伝えていた最中に荷物より所持品が落下した。某大学病院や某研究機関研究員など多数のIDカードを所持しており名前も偽名であった。その直後に突然激高し,看護師の腹部を蹴り,当院から逃走した。30分後,当院より約10km離れた地点で救急要請した。搬送となった病院でセルシン® とソセゴン® を筋注したが10分程で再度除痛するよう訴えた。直後に岩手県医師会から「不審患者に関する情報」がFAXで届き,警察への通報を考慮していたところ突然逃走した。医師会を通じて調査したところ,前日には宮城県,翌日には秋田県の医療機関を同内容で受診していることが判明した。本症例を通して,救急医療機関においては,問題行動のある精神科救急患者を受け入れた際の対応マニュアルを,あらかじめ整備しておくことが望ましいと思われた。

30 0 0 0 OA 便移植

著者
山田 知輝
出版者
一般社団法人 日本静脈経腸栄養学会
雑誌
日本静脈経腸栄養学会雑誌 (ISSN:21890161)
巻号頁・発行日
vol.31, no.3, pp.811-816, 2016 (Released:2016-06-20)
参考文献数
39

再発性のClostridium difficile感染症(CDI)に対して便移植を行い90%近い治癒率が得られたとする RCTが発表され、注目を集めている。CDIは抗菌薬使用により、正常腸内細菌叢が減少し、菌交代現象が起こり増殖したClostridium difficileが毒素を産生し腸炎を発症させる病態であり、便移植は健常者(ドナー)から得た腸内細菌叢を含む糞便を投与することで、健康状態の腸内細菌叢を復元し、これを治癒しようとするものである。現在ではその適応や、ドナーの選定・スクリーニング、便の準備や投与方法につき、定まりつつあるがまだ十分ではなく、かつ安全性の問題もある。アメリカでは「便の銀行」が設立され、事前にスクリーニングされた、若くて健康なドナーの便の貯蓄により、より多くのケースで便移植ができるような体制ができつつある。今後は安全性を高めた製剤も開発中であり、日本も含め、その使用がさらに広がる可能性がある。
著者
彬子女王
出版者
立命館大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011 (Released:2011-08-05)

本研究の一番大きな成果は、大英博物館の日本コレクションの草創期である19世紀後半から、コレクションが盤石なものと変容を遂げていく約100年間の日本関連の展覧会図録の調査を通して、大英博物館の学芸員たちの日本美術に対する理解の変遷の過程が明らかになったことである。19世紀後半のコレクターの主観が反映されたやや偏った日本美術理解が、日本から直接情報が入ってくるようになったことで徐々にその誤差が少なくなり、現代の漫画や伝統工芸の展示などを通して、大英博物館独自の日本理解を示すようになる過程を追うことができた。
著者
鈴木 治郎
巻号頁・発行日
pp.1-7, 2012

Riemann予想の原論文である Bernhard Riemann Ueber die Anzahl der Primzahlen unter einer gegeben Grosse の日本語訳.訳者:鈴木治郎
著者
吉馴 明子
出版者
明治学院大学キリスト教研究所
雑誌
明治学院大学キリスト教研究所紀要 (ISSN:09103082)
巻号頁・発行日
no.48, pp.309-335, 2016-02

【論文/Articles】
著者
縄田 健悟
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
pp.85.13016, (Released:2014-06-01)
参考文献数
24
被引用文献数
2 1

Despite the widespread popular belief in Japan about a relationship between personality and ABO blood type, this association has not been empirically substantiated. This study provides more robust evidence that there is no relationship between blood type and personality, through a secondary analysis of large-scale survey data. Recent data (after 2000) were collected using large-scale random sampling from over 10,000 people in total from both Japan and the US. Effect sizes were calculated. Japanese datasets from 2004 (N = 2,878–2,938), and 2,005 (N = 3,618–3,692) as well as one dataset from the US in 2004 (N = 3,037–3,092) were used. In all the datasets, 65 of 68 items yielded non-significant differences between blood groups. Effect sizes (η2) were less than .003. This means that blood type explained less than 0.3% of the total variance in personality. These results show the non-relevance of blood type for personality.
著者
大坪 舞
出版者
九州大学基幹教育院
雑誌
鷹・鷹場・環境研究 (ISSN:24328502)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.116-126, 2018-03-20

本稿は、鷹狩りが盛んに行われ、多くの鷹書が編纂・書写された戦国時代から江戸初期にかけて、鷹狩り文化の中心にいた近衞前久の鷹書『鷹百首』と『皇鷹記』の引用書目の検討を通じて、前久が継承した鷹書を明らかにし、室町時代後期から江戸初期にいたる鷹の言説を探ったものである。豊臣秀吉・徳川家康のために書写された『鷹百首』にたびたび引用される書が、『諸木抄』である。これは鷹書ではなく、細川高国による武家故実書でありながら、「当流」の説とされるほど重んじられている。対して、『皇鷹記』には、『持明院宰相殿旧記』が引用されている。『持明院宰相殿旧記』は「鷹の家」である西園寺家の言説を継承したものである。前久は武家故実の鷹の言説、公家の「鷹の家」の鷹の言説を継承し、武家を享受者とした『鷹百首』、天皇の鷹狩りを伝える書『皇鷹記』の典拠として使い分けていたのである。In this thesis, we consider the titles of books quoted "Takahyakushu' and "Koyoki' written by Konoe Sakihisa, who had authority of the culture of falconry from Sengoku era to the beginning of Edo era, during these eras falconry was very popular and a lot of Takasho were written. We also characterize the Takasho inherited by Sakihisa and explore the discourse of falconry from the latter period of Muromachi era to the beginning of Edo era. The book often quoted in "Takahyakushu," which was written for Toyotomi Hideyoshi and Tokugawa Ieyasu, is "Shobokusho." This is not a Takasho, but a Bukekojitsusho by Hosokawa Takakuni, and is very important as the main stream of that period. On the other hand, "Jimyoinsaishodonokyuki" is quoted in "Koyoki." "Jimyoinsaishodonokyuki" is the book inheriting the discourse of Saionji-ke whose family business is falconry.
著者
圓田 浩二 マルタ コウジ Maruta Koji 沖縄大学法経学部法経学科教授
出版者
沖縄大学法経学部
雑誌
沖縄大学法経学部紀要 (ISSN:13463128)
巻号頁・発行日
no.27, pp.19-32, 2017-09

ポケモンGOは、2016年7月にリリースされたスマートフォンとタブレット端末用のゲームアプリである。本稿では、ポケモンGOの製作、グローバル・キャラクターとしてのポケモンの誕生とその受容、ポケモンGOが世界的にヒットした理由、そして、ポケモンGOが引き起こした数々の社会問題の分析を行う。学術的には、遊び論、身体論、ゲーム論などを用いて記述と分析を進める。そして、本稿は、ポケモンGOが社会に与えた影響の原因であるその特性を社会学的観点から考察するとともに、ポケモンGOというゲームアプリがもつ潜在的な可能性を、社会性の次元から分析する。本稿の仮説は、ポケモンGOが今までのゲームと異なる何か「新しい社会の変化や人間の思考や感覚の変化」をもたらしたのは何かという問題を提起し、解明することである。方法は、「遊び」や「身体」、「テレビゲーム」について書かれた文献を収集・探索するとともに、ポケモンGOのプレイヤー(「ポケモントレーナー」)についてのフィールドワーク(参与観察)を行い、またインターネットでの数多の発言を収集した。結論としては、ポケモンGOは、新しい社会の変化や人間の思考や感覚の変化をもたらし、現実をゲーム化する。そのことで生じる数々の問題は、社会との「折り合い」をつけることで解決されなければならない。Pokémon GO is a game application for smartphones and tablet released in July 2016.In this paper, I analyze about the various social problems caused by Pokémon GO, the birth and acceptance of Pokémon as a global character, the reason why Pokémon GO hit globally, and the production of Pokémon GO. Academically, I push forward a escriptionand analysis using play theory, body theory, game theory and others. And this paper iders the characteristics which is the cause of the influence Pokémon GO has given to ociety from a sociological point of view and alyzes the potential possibilities of the gameapplication Pokémon GO from the dimension of sociality. The hypothesis of this paper isto pose and elucidate the question of hether Pokémon GO has caused something differentfrom the conventional games, "new social changes in a new society and changes in humanthought or sensation". The method collected and explored literature written about "play","body", and "video game", and I performed the fieldwork (observation of articipation)about the player of Pokémon GO ("Pokémon trainer"), I gathered a great number ofremarks on the Internet. In conclusion, Pokémon GO brings about changes in new society and changes in human thoughts and senses, and makes reality a game. A number ofproblems arising from that will have to be solved by attaching "compromise" with society.
著者
永野 雄大 菊田 遥平
出版者
人工知能学会
雑誌
2018年度人工知能学会全国大会(第32回)
巻号頁・発行日
2018-04-12

SRGANは超解像手法の中でも特に人間の見た目に美しい高解像度画像を生成することができる. しかし, このモデルは一定度の解像度の画像を更に超解像をする目的で考案されたもので, 過去に撮影されたノイズを含むような低解像度画像を超解像することは困難である. 過去に撮影された低解像度画像から画像の細部情報を失うことなく自然な高解像度画像を生成できることは, 我々のサービスにとって有用である. そのため, 本稿では対象を料理画像に絞る. 超解像モデルの学習はある画像とその画像を低解像度化したもののペアから情報を復元するように実施されるという構造に注目し, 我々の目的に資する2つのアプローチを提案する. 一つ目は, 低解像度化をする際に人為的にノイズを加えるという手法である. 二つ目は, ドメイン毎にデータを分けてそれぞれでモデルを学習するという手法である. 本稿で使用したのは, {牛肉, 鶏肉, 食パン, パウンドケーキ}の4種類である. これにより, 既存手法と比べ本稿の手法では定量的・定性的に自然な高解像度画像の生成結果が得られた.
著者
今泉 吉典 吉行 瑞子
出版者
国立科学博物館
雑誌
Bulletin of the National Science Museum. Series A, Zoology (ISSN:03852423)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.177-188, 1989-09
被引用文献数
1

A new species of the subgenus Lutra BRISSON, 1762,of the genus Lutra is described from Shikoku in Japan under the name of L. nippon. It is a primitive species with relatively long tail and long facial portion of cranium among the Eurasian species of the subgenus Lutra.
著者
小出 治都子 尾鼻 崇 Chitoko KOIDE Takashi OBANA
雑誌
大阪樟蔭女子大学研究紀要 = Research Bulletin of Osaka Shoin Women's University
巻号頁・発行日
vol.8, pp.69-74, 2018-01-31

本稿は、「乙女ゲーム」の歴史の変遷とともに、「乙女ゲーム」におけるキャラクターの重要性についてイメー ジカラーを中核として考察したものである。「乙女ゲーム」は、1994 年に発売されて以降、ノベルゲーム化していく とともに、さまざまなゲームタイトルが発売されてきた。このような「乙女ゲーム」を紹介するゲーム雑誌を分析す ると、「乙女ゲーム」が多く発売されるようになる 2010 年以降、キャラクターやストーリーを重視したものとなって いたことが明らかとなった。さらに、「乙女ゲーム」の攻略対象キャラクターとイメージカラーのもつ意味との関係 性を考察した。そのような攻略対象キャラクターに、「声」を当てることによって、読むだけよりも臨場感のあるゲー ムといえ、「乙女ゲーム」の特徴として捉えることができるのである。The target of analysis in this paper is a research report about historical study of "OTOME Games". We trace to history of "OTOME Games(Girl's Games)" in game magazine. And, we analyze image colors of "OTOME Games" characters. As a result, we disclose importance of characters on "OTOME Games".
著者
野口 聡一 湯淺 麻紀子 岩本 圭介 丸山 慎
出版者
日本計算機統計学会
雑誌
計算機統計学 (ISSN:09148930)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.69-80, 2015

ツイッターをはじめとする現代のソーシャル・ネットワーキング・サービスの発展によって, 私たちのコミュニケーション活動は膨大なデータとしても記録され, そのデータの入手もきわめて容易に行えるようになった. しかしその一方で, 収集された膨大な情報の構造や特徴を解析し, その結果を何らかの目的に沿って有効に活用していくためには, どのような方法が適切かつ効率的なのかといった点については, 未だ十分な検討がなされているとはいえない.<br> そこで本研究では, ツイッターデータの分析に関する1つのモデルケースを示すことを目的として, テキストマイニングによる分析事例を紹介した. 対象としたデータは, 宇宙飛行士が宇宙滞在中および地球帰還後に投稿したツイッターの文章データとそれらに対する読者のリアクションデータであった. 分析の主たる結果から, 文章情報をつぶやくツイッターというフィールドにおいて, 読者が最も高い関心を寄せ, 即時的なリアクションを起こしていた内容は, 「写真」や「動画」であることが明らかになった. さらに本研究では, ツイッターデータの解析が, 単にデータの特徴を把握するだけに留まらず, それらを基にしたマーケティング領域 (例えば訴求力のある広報活動の展開) への応用可能性などについても示唆的な議論を展開した.
著者
横内 裕人
出版者
日本古文書学会
雑誌
古文書研究 (ISSN:03862429)
巻号頁・発行日
no.73, pp.147-149,図巻頭1枚, 2012-06