著者
ダンスワン スヤダー 岡 祐記
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.97, no.340, pp.1-7, 1997-10-24

課題をタイ語構文の句構造規則化、確定節文法を利用してのタイ語文の解析、意味解析のための格構造、意味素性の構造化に設定し、タイ語構文規則の設計とそのコンピュータ処理について研究を行った。実験ではProlog-Kabaを利用した。タイ語はまだ句構造規則として表されたものが一般に公開されていないので、単文を句構造規則化することを試みた。確定節文法に動詞の格情報を入力することによって、Prologの単一化 (unification) 機能と結びつけて意味解析を行った。今後、簡単な質問応答システムの作成と本システムへの組み込みを検討し、本格的なタイ語学習支援システムの構築を計るべきと思われる。
著者
横山 宏 岩崎 重剛 太田 充 石桁 正士
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.93, no.60, pp.9-14, 1993-05-22
被引用文献数
2

著者らは、IGF法を用いて学生の勉学のやる気の実態調査を続けてきた。そして、やる気には4状態(やる気、やらされ気、やらん気、やれん気)があることが分かった。今回は、調査で得られたやる気のカーブの記載されたものが上の4つのどの状態であるかを推測する方法について検討した。推測では、やる気を起こしたり無くしたりしたときの理由文に含まれる特定のキーワード、やる気の度合い、やる気グラフの勾配に着目した。そして考案した方法で約100名の学生(大学生、女子短大生)のやる気の4状態を推測し、的中率60%強を得た。
著者
井町 充晶 植野 雅之 上月 景正 対馬 勝英
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.320, pp.37-42, 2003-09-13
被引用文献数
1

楽器演奏の熟練においては、単調な反復練習を主体とする訓練を行って数年単位の時間を要する。音楽ゲームの模擬的な演奏の場合は、短期間の反復練習で、上達可能であり、その学習効果は、非常に興味深い。その学習効果を調べるために、ゲーム環境における入力デバイスとプレイヤーに呈示するフィードバックに注目し、ゲームシミュレータ上にて、リアルタイム計測をおこなった。ここでは、その実験結果より、入力デバイスの差、および習熟の効果について報告する。
著者
馬 芙榕 五味渕 大賀 室田 真男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.583, pp.93-98, 2007-03-02

閲覧するWebページのうち,約80%は以前閲覧したことのあるページである.そこで,本研究では,Webブラウザの過去の閲覧情報を効果的に活用できるようにすることを目的とし,履歴・ブックマーク・ScrapBookを横断的に検索できるツールを開発した.本ツールは,これまでそれぞれ独立に保存されていた情報を,一度の操作で検索・表示する機能を有する.さらに,既存の検索エンジンの検索結果も同時に表示する機能を有する.また,被験者による本ツールの評価実験を行った.その結果,本ツール用いることにより,過去の閲覧情報の検索と活用に有効であることが分かった.Webページを利用する調べ学習などの活動において,本ツールは学習効率の向上に有効に利用できる.
著者
小林 正幸 西川 俊 石原 保志 高橋 秀知
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.97, no.397, pp.25-29, 1997-11-22
被引用文献数
9

我々は、高速で文字入力が可能なMicrosoft Windows NT Ver. 4.0の環境下で動作するDOS/Vパソコン対応の日本語高速入カシステム (ステノワードPCシステム) を2セット用意し、1セット目で発話内容のひらがな入力とかな・漢字変換を行い、他のセットで誤字、脱字等の修正を行う、より正確な字幕をリアルタイムで提示可能な新システムを開発したので、このシステム (連弾入力方式RSVシステム) の機能や特徴について報告する。また、ISDN (INSネット64) とテレビ会議システムを介して遠隔地でキーボードの入力作業が可能な遠隔地連弾入力方式RSVシステムについても報告する。
著者
高志 修 富永 浩之 林 敏浩 山崎 敏範
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.703, pp.37-42, 2005-02-26
参考文献数
7
被引用文献数
2

近年, 教室のネットワーク環境の整備により, チャットなどを用いた授業支援システムが使われ始めている. 我々は, 対話的なe-Learningの典型例として, 一問一答式クイズAQuAsを開発した. このシステムでは, 授業で用いる様々な試問や質疑を, 一問一答式クイズの多様な実施形態として捉える. AQuAsによる学習支援の方法として, 学習者の解答行為を時系列で分析し, 学習者の理解度や学習態度を把握して, 適切なアドバイスや個人に適応した出題を行う機能を提案する. 一問一答式クイズの解答行為を記録するPDA上のシステムTinyAQuAsを試作し, 予備実験の結果から, 学習者の解答傾向を推定する類型化ルールを検討する. また, ファジィ理論を用いて, より柔軟なルールの記述と推論の方法について議論する.
著者
藤岡 英嗣 糸山 景大 藤木 卓 上薗 恒太郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.506, pp.7-12, 2001-12-08

本研究では言葉による笑いの一つとして、「謎かけ」を題材として取り上げ、「謎かけ」の構造と連続連想の構造とを比較し、「謎かけ」の構造を明らかにした。また、「謎かけ」の構造をテキストベースの構造とも比較し、文脈上の「価値」を共通項として見出すことが「謎かけ」につながることを見出した。
著者
山内 悠輝 永岡 慶三
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.453, pp.27-32, 2011-02-25

iPadと雑誌の両方で漫画を読んでもらい,情報習得スピードと主観評価で両者を比較する.スピードとは漫画全体の文字数を読むのにかかった時間で除したものである.ビジュアルイメージが大部分を占める漫画をiPadで読む場合,従来の紙に印刷された漫画雑誌より,平均で17%読書(情報取得)スピードが速く,統計的にも有意な差がでた.主観評価項目である「持ちやすさ」,「操作性」,「自由度」,「内容理解」,「画質」の項目の数値の平均は,「内容理解」を除き,iPadが紙の主観評価を上回っていた.また,「画質のよさ」と「ページのめくりやすさ」の項目で統計的に有意な差で上回った.
著者
井口 智之 神長 裕明 横山 節雄 宮寺 庸造 中村 勝一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.536, pp.119-124, 2008-03-01
被引用文献数
1

本研究では,Web上における話題の遷移過程に着目し,広範囲な情報探索支援に有用な情報の抽出を目指す.具体的には,ハイパーリンクで結ばれたWebページ集合における話題の遷移について,1)その遷移過程で着目すべき箇所,2)それらの話題をドメインとしたWebページクラスタを抽出する手法を提案する.話題遷移上の着目箇所,話題Webページクラスタは,その抽出に際して互いに影響を及ぼし合う関係にある.そこで本研究では,まずこれらを準独立的に抽出する手法について述べ,さらに両者を反復的に連携させることで,抽出精度を高める方法を提案する.また,提案するアルゴリズムを実装したシステムを用いた実験について報告し,提案手法の有効性や特徴について考察する.
著者
津森 伸一 磯本 征雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.106, pp.47-51, 2006-06-10
参考文献数
3

テストは、学習者の理解状況を把握する手段として、学校等の対面授業だけでなくCAIやe-Learning等の学習援用システムにおいても広く活用されている。一般にテストは、高得点であるほど成績がよいと解釈されて合否決定や順位決定に使われているが、点数の数値から理解状況の意味を読み取るには曖昧な点が多い。しかし、CAIやe-Learning等の学習援用システムにおいては、教師不在の状況下でテストが実施されることも多いため、採点評価結果は学習者側にも明確に解釈されるものであることが望まれる。そこで筆者らは、テストの採点評価を知識の"広さ"及び"深さ"の観点から行う方式の実現を試みている。本稿では、穴埋め問題を対象とした採点評価方式の提案と、初級システムアドミニストレータ試験対策用システムへの適用について議論する。
著者
河野 真也 相馬 孝行 植野 美穂 後藤 貴裕 中村 直人 宮寺 庸造 横山 節雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.98, no.433, pp.67-74, 1998-11-20
被引用文献数
3

学習指導案にはこれまで慣習的な形式しかなく, 指導者によって形式や着目する点が異なるものであった.そのため, 初めて学習指導案を作成する教育実習生徒にとって, 指導案の作成は極めて困難であり, また有効な授業設計のデータとなり得る指導案のデータベース化も困難になっている.そこで本研究では, 学習指導案を作成する際の文法を定めることにより指導案を形式化し, それに基づいた学習指導案作成支援システムを設計した.本システムを用いて作成された指導案は文法的に正しく(健全性), さらに, 任意の正しい指導案は本文法により作成することができる(完全性).また作成しながらデータベース化を行うので一度作成した指導案の再利用も可能となる(汎用性).
著者
矢野 健二 小林 直彦 堀田 順平 清水 明生 松崎 泰裕 谷沢 智史 山下 静雨 吉田 幸二 鈴木 雅人 市村 洋
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.703, pp.1-5, 2005-02-26

インターネットの普及と相俟って遠隔教育は, 企業社員教育や学校教育の場において, 試用から実用の段階に入ろうとしている. これらの教育の対象は論理・科学技術分野である. 学問・教育には, 論理や科学分野以外に芸術・体育・技能等の分野がある. この分野の遠隔教育は現在実用期に入ろうとしている論理・科学分野の次にくる次世代遠隔教育と言えよう. これらでは感覚的な事柄が重要視されるため, その遠隔教育においては, 質問事項のメモ及びその意思伝達が困難である. そこで筆者は, 質問事項のメモ及びその意思伝達を容易にするために, 疑問や質問を思いついたときの前後の環境を保存し, 学習者のコンピュータにアイコン画像を表示, 後にその環境を復元・共有し, 質問・疑問の連想を支援するシステムの設計と実装方法を報告する.
著者
高橋 直人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.507, pp.17-21, 2007-01-19
被引用文献数
1

少子化が進む現代、出生率は低下し続けているが、逆に子供一人にかける親の期待と関心は増え続けている。しかし一方で、核家族化、地域社会の崩壊による"お母さんたち"の孤立化は、児童虐待などの新たな問題を引き起こしている。本研究における調査の過程においても、幼い子供を持つ母親たちからは、初めての育児のなかで、常に不安と焦りと孤独を感じているという声は非常に多く聞かれた。本研究では孤立化する母親たちを繋ぐネットワークとしてSNSを構築し1年間にわたって実際に運用をしながら、子育てに悩む母親達の交流を通じて子供たちの健全な育成にITシステムの側からアプローチを試みたものである。
著者
根来 美貴 曽我 真人 瀧 寛和
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.39, pp.53-58, 2011-05-07

近年,マンガの描き方を記した書籍には『視線誘導』という技術が記載されている.『視線誘導』とは「ページのコマの絵を追っていく読者の視線の自然な流れを作る」技術である.この視線の流れを作者がコントロールすることで,マンガ内の時間感覚やリズムなどを希望した通りに読み進めてもらえる.しかしこれは著者の経験に基づいて記述されているものであり,実験により証明されたものではない.そこで本研究では書籍および参考資料に記載されている視線誘導の例からマンガを作成し,視線分析装置を用いた分析を行った.また印象の変化が発生するとされるものにはアンケートを実施した.そこから視線誘導の有用性を明らかにすることを目的とした.
著者
近藤 勲 河崎 雅人 山本 尚武 西野 麻由子 河原 美智子 前川 朋子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.397, pp.39-44, 2001-10-19
参考文献数
10

視覚並びに聴覚サブリミナル効果の有無について検証するために, 3年前から情動の変化を皮膚電気活動(EDA:Electrodermal Activity)並びに精神性発汗(Emotional Sweating)に変換して測定し, その結果をもとに検討している.本稿では, そのうち視覚サブリミナル知覚の検証を中心に述べる.標本には, 映像情報として中性刺激と見なせる構成のビデオ映像約9分に性的興奮を惹起させると期待される画像・文字を1/30秒間並びに1〜2秒間ランダムに11の挿入カット(文字2種, 画像9種)をランダムに2回づつ計22カ所に挿入し視聴させた.被験者は男子学生22名である.この結果, カットを挿入した映像を視聴した場合には, 皮膚電気活動並びに発汗量の変化については, 情動に有意な変化が見られたが, 無挿入の映像を視聴した場合には, 明確な変化は見られなかった.したがって, 映像情報については, 視覚サブリミナル知覚の存在を否定できないという結果を得た.
著者
田中 健太 金澤 秀知 新井 哲平 栄永 道子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.488, pp.59-64, 2005-12-17
参考文献数
7
被引用文献数
3

学習者それぞれの学習意欲に合ったe-Learning教材で学習することの効果を検討した。学習意欲検査の結果によって2グループに分けられた被験者群を、さらにその意欲のタイプと合う教材で学習する群と合わない教材で学習する群に割り当てて学習させ、成績や学習を放棄(ドロップアウト)する割合を比較した。その結果、テストの得点やドロップアウト数において、自分に合った教材で学習した群が、そうでない群に比べてよい結果を収めた。そのことから、e-Learning学習においても、ひとりひとりの個性を重視した柔軟な教材を用いることの有効性が示唆された。
著者
小谷 哲郎 関 一也 松居 辰則 岡本 敏雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.60, pp.37-42, 2003-05-09
参考文献数
16
被引用文献数
5

協調学習環境において、複数の学習者が議論をリアルタイムに行うツールとして、WEBチャットが広く利用されている。議論を活性化するためには、議論の状態を把握して、議論の滞りを解消したり、学習者の発言を誘発する仕組みや、議論に参加する学習者個々の役割を同定する仕組みなどが必要になる。また議論における学習者の役割は、議論の進行状態に応じてリアルタイムに変化する。各学習者のリアルタイムな役割を同定し、議論の場に提示することは、議論を活性化する上で重要であると考える。本稿では、議論進行をモニタリングし、リアルタイムに変化する学習者の役割を発言意図と発言回数などから"好意的発言影響度(協調学習活動の議論における議論を、好意的に方向付ける発言の影響力)"を算出し、WEBチャット上に表示する機能を実装した議論支援システムを提案する。これにより学習者は自己および他者の議論に対する影響力を把握することができ、各学習者の発言意欲を高めることが可能になる。
著者
大野 博之 稲積 宏誠
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.146, pp.73-78, 2008-07-12
参考文献数
18
被引用文献数
1

著者らは,情報処理技術を用いた日本語力育成として,論理的で理解容易性の高い文章作成能力の育成と文章理解能力の育成の2つの視点で取り組んでいる.その中で現在までに文を対象とした体裁の統一や理解容易性の向上のための,校正・推敲支援ツールのインフラの構築を進めてきた.しかし,作文力や読解力を養うためには,論理的な文章構造を捉える能力も重要となる.そこで,文の論理構造デザインツールを試作したので報告する.
著者
東本 崇仁 赤倉 貴子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.121, pp.23-26, 2014-06-28

プログラミング言語の学習においては,要求(問題文等)を実現するアルゴリズムの理解と,アルゴリズムをコードに変換するための言語知識の理解の2面が存在することは既知であり,個別に学習支援を行う研究は多くなされている.一方,プログラミングスキルの向上のためには,プログラムを読み,理解することも重要であることは経験上明らかである.そこで,本研究ではプログラムを読むことによる学習に着目し,プログラムを読むプロセスとして,コードからアルゴリズムを理解する「読解」とアルゴリズムから元の要求を理解する「意味理解」の2ステップを提案する.また,「アルゴリズム」「コーディング」「読解」「意味理解」の4ステップによる統括的なプログラミング学習を提案し,その支援システムについて検討する.
著者
笹岡 勇佑 須藤 洸基 清水 義彦 今井 一雅 河合 和久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.482, pp.213-218, 2014-03-01

英単語を習得する方法には,従来型の単語カードを使ったものから,Web上のオンライン教材,近年では携帯情報端末上で学習する方法などがある.報告者らは,携帯情報端末の利用場面(シーン)に着目し,いわゆる「すきま時間」にも英単語の学習から復習テストが行なえる,高専生を対象とした英単語学習支援システムを開発した.このシステムを高専専攻科の学生20名に授業の一部として17週間利用させ,その利用状況や習得度を分析し,学習支援効果の検討を行なった.利用前と利用後テスト,利用時間の状況,利用者アンケートの結果から,学習支援効果を認めた.