著者
関塚 剛史
出版者
国立感染症研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2017-04-01

腸管内バクテリオファージを効率的且つ簡便に回収する方法を考案し、新規バクテリオファージのゲノム配列を確定した。抗菌薬多剤併用療法を実施した潰瘍性大腸炎患者の治療前後の腸内細菌叢解析をメタゲノム解析により行い、抗菌薬多剤併用療法開始前の活動期に多く存在する細菌種、及び、治療後の寛解期で多く存在する細菌種が確認された。更に、phageome解析を行ったが、各患者で多様なパターンを示し、治療前後での共通性は認められなかった。しかし、個人の治療前後でのファージ組成は大きく変化していた。回収したファージを用いた細菌叢への感染実験を行ったが、供与したファージの増加は認められなかった

言及状況

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バクテリオファージが引き起こす腸内細菌叢破綻メカニズムに関する研究(2021.2) 潰瘍性大腸炎では細菌叢の破綻が関与し、健常な細菌叢に戻すことで寛解に向かうことが本研究でも明らかとなったが、ファージの組成も大きく変化することが強く示唆された。 https://t.co/qDElDNcdWk https://t.co/9Pi53h6kiL

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