著者
下司 晶
出版者
上越教育大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2006

「教育」と「治療(心理臨床)」の境界について、精神分析を中心に原理的な研究を行った。その結果、特に児童生徒の「心」の理解と教育との関係や、道徳性の発達等の問題について、成果を提出することができた。すなわち、(1)教育モデルと治療モデルとの異同や混交を原理的に解明すること、(2)教育において心理学のはたす役割とその限界を提示することができた。さらに(3)精神分析を中心とする心理療法についても、従来は十分に踏まえられていなかった思想史的観点から、新たな一次資料を発掘し検討するなどの基礎的な知見を付け加えることができた。以上の成果は、各種学会等で発表されるのみならず、一部は大学教育や現職教員向けの講習等でも広く還元された。特に教員養成の現場に対しては、今後の教員養成の指針となりうる観点を提出することができた。

言及状況

Twitter (3 users, 3 posts, 1 favorites)

RT @showgo: KAKEN - 「教育」と「心理臨床」の境界に関する原理的研究-精神分析を中心に-(18730490) http://t.co/jeJeEJJs

収集済み URL リスト