著者
中島 正洋 吉浦 孝一郎 柴田 龍弘
出版者
長崎大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2020-04-01

被爆者腫瘍組織を用いて分子病理学的特徴解析を推進している。ヒトでは完成した腫瘍を対象とするため発がんまでの経時的変化を網羅的に解析することは難しく、動物モデルでの検討が必要である。ラット放射線誘発甲状腺発がんモデルにより、被ばく後がんに至るまでの分子変化を経時的に解析し特異的異常を探索中で、mRNA発現ではがん発症以前からDNA損傷応答や細胞周期調節系の有意な変化を認めることを確認した。本研究では、発がんまでの甲状腺組織でのmiRNA発現を網羅的に解析し、放射線誘発甲状腺がんの遺伝子変異シグネチャーを明らかにすることで、被ばくがんリスク診断への展開と、被ばくリスク推定の科学的根拠につなげる。

言及状況

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ウィルケ論文の結果のところ hsa-miR-26b-5p 発現の増加は放射線被曝に関連している TRPS1タンパク質発現の減少は放射線被ばくと関連している このふたつでシンプルなのですが、どうも似たような手法で甲状腺癌の分析をしているのが、長崎大学の科研費研究 https://t.co/K7cU1wCrxE

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