著者
佐々木 卓也
出版者
立教大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

ジョージ・ケナンとポール・ニッツェは封じ込め政策に重要な影響を与えた戦略家である。封じ込めを提唱したケナンは日欧の経済再建を重視し、相互譲歩による対ソ交渉を唱えた。彼はさらに欧州的な外交に共感し、1970年代のデタント外交を支持した。これとは対照的にニッツェは軍事的な封じ込めを主張し、対ソ交渉には消極的であった。結局ニッツェ的路線が対ソ政策の基本を形成した。ただし興味深いことに、レーガン大統領はニッツェ的な路線とケナン的な路線を適切に実践し、冷戦の終結に至る過程で決定的な成果をあげたのである。

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こんな研究ありました:ジョージ・ケナン、ポール・ニッツェとアメリカ外交の展開(佐々木 卓也) http://t.co/foKCy5m5pl

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