著者
堀田 昌寛
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

量子エネルギーテレポーテーション(QET)を2つの量子ビット系で実現できる最も簡単なモデルを構成できた。また基底状態の量子もつれ量が大きいほど、転送エネルギー量も大きくなることが示された。また量子電磁場の零点振動の量子測定においてより大量の基底状態の情報を引き出すと、それを用いたQETでの転送エネルギーも増えることが分かった。一般的な量子スピン鎖モデルにおいては、基底状態のエンタングルメントエントロピーが転送エネルギーの2乗に比例する量の上限値になることも証明された。また量子ホール端電流系を用いると実験でQETが検証できる可能性が高いことも発見された。さらに有限温度系でもQETが有効であることも示された。

言及状況

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@SSeiya60260 すいません。堀田先生へのTwでしょうか? (僕は研究者ではないので) https://t.co/3JV27M73RE を見ると、堀田先生のQET理論の検証には、 「量子ホール端電流系」が必要らしいのですが これって、Siか何かのグラフェンで作れないでしょうか?
最近の妄想ネタとなっている量子もつれ、エネルギー輸送できるんじゃないかとググってみたらヒットしたのが『基底状態の量子もつれ破壊と量子エネルギーテレポーテーションの理論研究』(http://t.co/KgD5FmRK) 内容は知りませんが、やっぱり東北大。イカス。

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