著者
梶山 雅史
出版者
ミネルヴァ書房
巻号頁・発行日
1988-03-23

本学位論文の電子ファイルは、文部科学研究費補助金(研究成果公開促進費)をうけ、1988年2月にミネルヴァ書房から出版された『近代日本教科書史研究』(梶山雅史著)を出版社より許諾を得て電子化したものである。
出版者
ミネルヴァ書房

はじめに / 山田 奨治目次序 章 マンガ・アニメで研究するということ / 山田 奨治第Ⅰ部 文化・社会からマンガ・アニメへ第1章 語り : マンガ・アニメの伝統的コンテンツからの継承性 / 谷川 建司 1 何を明らかにするのか 2 『魔法少女まどか☆マギカ』 3 『JIN─仁─』 4 日本人の好むナラティヴの完成形としての「忠臣蔵」 5 結 論コラム1 戦う文豪、闘う偉人 : 「異能バトル」作品からみる現在 / 飯倉 義之第2章 形態 : デジタル化時代のマンガと読者の生きられる時間 / 石田 佐恵子 1 時間の社会学から探求する「マンガと時間」 2 「連載」という作品発表形態の成立 : マンガ雑誌と市場構造 3 「物語の中の時間」と「読者の生きられる時間」との関係 4 デジタル化時代のマンガと読者の生きられる時間コラム2 マンガが社会と繋がるとき : 〈3・11マンガ〉から考える / イトウ ユウ第3章 教育 : 子どもだけの世界における子どもの自律性・生命性・道徳 / 宮崎 康子 1 子どもだけの世界 2 自律性の獲得と人間形成の物語としての『漂流教室』 3 『7SEEDS』における未来に蒔かれた種としての子どもたち 4 子どもの自律性・生命性・道徳コラム3 生命性の次元に触れる : 五十嵐大介『海獣の子供』 / 宮崎 康子第4章 政治 : 「伝記学習マンガ」を形作るもの / イトウ ユウ・山中 千恵 1 何を明らかにするのか 2 伝記学習マンガのタイトル選択傾向を分析する 3 伝記学習マンガの「表現」を分析する 4 「学習マンガ」と「伝記本」の親和性 5 結論 : 伝記学習マンガの〈政治性〉第5章 近代性 : 産科医・助産師の活躍する"医療マンガ" / 安井 眞奈美 1 少数派の立場から考える 2 産科医、助産師の活躍するマンガ 3 出産環境の近現代 4 医療マンガは何を物語っているのか 5 医療マンガの社会的意義コラム4 メディアに描かれる子どもイメージ / 宮崎 康子第Ⅱ部 マンガ・アニメから文化・社会へ第6章 舞台 : 日本のアニメ・マンガと観光・文化・社会 / 岡本 健 1 アニメ・マンガと観光の関係性 2 アニメ聖地巡礼とコンテンツツーリズム 3 アニメ・マンガ聖地における文化の伝達 4 コンテンツツーリズムに関わるコミュニケーション 5 観光コミュニケーションと文化創造第7章 メディアミックス : そういうのもあるのか / 横濱 雄二 1 メディアミックス 2 『孤独のグルメ』について 3 マンガ受容の広がり 4 井之頭五郎というキャラ 5 キャラと作品のメディアミックスコラム5 フランスにおけるmangaの受容 : 影響、占有、周縁? / 高馬 京子第8章 海外展開 : 『るろうに剣心』の映画化とフィリピンでの人気 / 北浦 寛之 1 映画のヒットと海外展開 2 『るろうに剣心』の映画化 3 フィリピンでの人気 4 他のアニメは「剣心」に続けるかコラム6 卒論テーマは「韓国でマンガが大人気」です! : それって、いつのどんなマンガの話? / 山中 千恵第9章 少女 : フランス女性読者のアイデンティティー形成とキャラクターの役割 / 高馬 京子 1 何を明らかにするのか 2 フランスにおけるshôjo受容の歴史的背景 3 フランスのメディア言説による追従すべき少女像の形成 4 フランス読者の言説により理想として形成されるshôjoの少女像 5 結論にかえてコラム7 英国新聞からみる日本の児童ポルノ問題 : マンガ・アニメの記述を中心に / 小泉 友則第10章 食 : ひとり飯にみる違和感と共感のゆくえ / 西村 大志 1 食べることの滑稽さ : 『かっこいいスキヤキ』 2 共感される自由なひとり飯 : 『孤独のグルメ』 3 共感から実用へ : 『花のズボラ飯』 4 滑稽さへの回帰とネット時代の食マンガのゆくえ : 『食の軍師』第11章 言語 : 日本語から見たマンガ・アニメ / 金水 敏 1 何を明らかにしようとするか 2 役割語とは何か 3 物語の構造とアーキタイプ 4 アーキタイプと役割語 5 ケーススタディ : 『風の谷のナウシカ』 6 研究法のまとめコラム8 「せんせい、ちょっと待っておれ!」 : マンガ・アニメに牽引された日本語学習 / 山本 冴里おわりにマンガ・アニメ作品名索引人名索引執筆者紹介奥付