著者
戸部 真澄
出版者
大阪経大学会
雑誌
大阪経大論集 (ISSN:04747909)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.69, 2015 (Released:2018-02-15)
被引用文献数
1
著者
清水 一
出版者
大阪経大学会
雑誌
大阪経大論集 (ISSN:04747909)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.57-70, 2013

社会科学系学部(約400学部)の偏差値と退学率・就職率をマッチングさせたデータを分析した結果、退学率や就職率は偏差値によってかなりの部分が説明されることが分かった。大学生にとって卒業できるか(退学率が低いか)、就職できるかは、大学生活の満足度を決める主要な要因であるが、偏差値はそれらの指標をかなりの程度代理する。そのため情報の入手しやすさを考慮すると、偏差値による大学選びにはかなりの合理性があると考えられる。だだし、低偏差値の学部では偏差値水準と就職率等の実績が逆転傾向にあるため、低偏差値の学部を選ぶ際には偏差値によらない大学・学部選びにも一定の合理性がある可能性が否定できない。
著者
西山 豊
出版者
大阪経大学会
雑誌
大阪経大論集 (ISSN:04747909)
巻号頁・発行日
vol.74, no.2, pp.55-66, 2023-07-15 (Released:2023-08-03)

白黒のパターンから色が浮かび上がるベンハムのコマの理由は未だ謎である。この論考は,著者が1979年に発表した記事の続編であり,特に主観色の現れる理由を著者の仮説をもとに,より深く考察したものである。連続する2つの刺激が,ヒトの視覚系を通すことで位相がずれて動的な干渉が起こり,特定の色が浮かび上がるのではと推論している。この仮説が,200年近くつづく主観色解明の歴史に大きく寄与するのではと期待する。