著者
多々良 直弘 Naohiro Tatara
出版者
桜美林大学
雑誌
紀要 (ISSN:03868516)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.105-117, 2008-03

The aim of this paper is to analyze the structure of sports news stories. Bell (1991) compares the narrative structure of the news stories in English with the narrative structure of personal experience analyzed by Labov & Waletzky (1967) and Labov (1972). In this paper, through the analysis of the narrative structure of English and Japanese newspapers, I will present the view that English and Japanese narratives are characterized as result-oriented and process-oriented, respectively.
著者
田中 暁龍
出版者
桜美林大学
雑誌
桜美林論考. 人文研究 (ISSN:21850690)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.92(55)-76(71), 2012-03
著者
延 恩株 Eunju YON
出版者
桜美林大学
雑誌
桜美林論考. 言語文化研究 (ISSN:21850674)
巻号頁・発行日
no.2, pp.83-100, 2011-03

本稿は古代新羅の始祖神話と日にっしん神信仰の考察である。古代の韓国には壇君(タングン)神話・朱蒙(チュモン)神話などの建国の始祖神話が多くあるが、これらの神話も視野に入れて、本稿ではまず、新羅の始祖と見なされている、朴・昔・金という三氏の始祖神話の特性を分析している。高句麗の始祖神話には、東北アジアの民族に特徴的である日光感精説話が見られるが、新羅の三氏の始祖神話にはこれが明確には現れていない。新羅では日神信仰は日光感精などの神話よりも海洋型・水平型の太陽崇拝にその源泉を有する傾向が強い。その意味では三氏のうち昔氏の脱解(タルヘ)神話に最も多く日神信仰が反映しているように思われる。しかし三氏の神話は新羅の始祖神話の全体像を構成しているとは言えない。これに、赫居世(ヒョッコセ)やその王妃閼英(アリョン)を生んだとされる、慶州の仙桃(ソンド)山(西岳)の神、娑蘇(サソ)神母説話ないし神話と、延烏郎(ヨノラン)・細烏女(セオニョ)説話とを加えて総合的に考察することによって、初めてその全体像を知ることができるであろう。本稿では娑蘇神母に特に注目し、まず新羅の始祖女神としての神母を『三国史記』(12世紀。本稿では「國」はすべて新字体に直した)と『三国遺事』(13世紀)に則して取り上げ、その後で、中国の伝説上の神仙である西王母に娑蘇の神話的ルーツを探っている。なお延烏郎・細烏女説話については紙幅の制約があり、後日の発表を期すことにした。
著者
岸田 真
出版者
桜美林大学
雑誌
桜美林論考. 人文研究 (ISSN:21850690)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.103-118, 2014-03
著者
MCDONALD Peter
出版者
桜美林大学
雑誌
桜美林論考. 言語文化研究 (ISSN:21850674)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.35-50, 2011-03

最近、原書のテキストから簡略したテキストを授業で使用することが推奨されている。最近の研究では、この簡略化されたテキストが原本と同様に真の学習経験を第二言語学習者に提供していることを多くの研究者が示唆している。しかし、簡略化されたテキストの効用、つまり意味、背景、人物に関するテキストの持つ重要な特徴に関しては、ほとんど研究されていない。そこで、この研究では、簡略化テキスト自体が原書のテキストが持つ潜在的な独自性をどのように変更され、この変更に対して機能的な文法表現をどのように採用されているかを研究することを目的とする。この研究を進める上で、アーサー・コナン・ドイル(Arthur Conan Doyle)の`The Copper Beeches' の冒頭部分を抽出し、そのオープニングの表現をリチャード・ゲアリー(Richard Geary)の簡略テキストを使用し比較する。さらに、これらの発見が授業に対してどのような意義があるのかを検討していく。
著者
加藤 朗
出版者
桜美林大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2010

人造硝石作りの第一工程である硝酸塩の製造は堆肥作りと全く同じであり、世界中で硝酸塩の存在は長い農業の経験の中から培われた知識で皆が知っていたと思われる。第二工程である灰汁煮によって硝酸塩から硝酸カリウムを抽出するのは予想以上に難しいことが分かった。硝酸カリウムを精製するにはカリウムを含んだ大量の木灰が必要だということが明らかになった。人造硝石は農業と密接な関係があるとの結論を得た。
著者
三國 喜保子 谷口 美穗 岩下 智彦 川崎 タルつぶら 張 世襲 岩本 尚希
出版者
桜美林大学
雑誌
桜美林言語教育論叢 (ISSN:18800610)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.147-162, 2011

本稿は、日本語学習者の教室外におけるメディア使用の実態を明らかにすることを目的に、6カ国の日本語学習者を対象にアンケート調査を行った調査報告である。調査の結果、学習環境により日本語によるメディア使用の割合に違いがみられたが、使用されるメディア媒体やメディアの種類には一致した傾向があることが明らかになった。特に、インターネット使用の割合はどの地域においても高く、学習者は汎用性に優れたインターネットというメディアを活用して日本語に接触していることが示された。また、オンライン辞書、学習サイトや学習ソフトの使用については、日本国内の学習者にはほとんど使用されていないのに対し、海外においては非常によく利用されていることが示された。学習者属性との関連からは、日本語学習歴が長くなるとインターネットの使用目的が学習から趣味や情報収集、コミュニケーションなど、探究的、双方向的な使用に変化することが示唆された。
著者
町田 隆吉
出版者
桜美林大学
雑誌
国際学レヴュー (ISSN:09162690)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.33-54, 2000-03-31

Sima-Guang 司馬光 is a government officer in the Northern Song 北宋 dynasty and a famous historian. He compiled Chinese history "Zizhitongjian 資治通鑑" and he wrote the book of a historical investigation. "Zizhitongjian-Kaoyi 資治通鑑考異" at the same time. This paper analyzed "Zizhitongjian-Kaoyi" in order to see how the history of Wuhu-Shiliuguo 五胡十六国 period in "Zizhitongjian" was compiled. Sima-Guang made reference to several books on the history of Wuhu-Shiliuguo period, especially "Shiliuguo-Chunqiu 十六国春秋." "Shiliuguo-Chunqiu" was 102 volumes, when it was compiled by Cui-Hong 崔鴻 in the Northern Wei 北魏 period. As time passed, it was scattered and lost. But it still remained in the Northern Song period. I looked through "Zizhitongjian-Kaoyi" and I could find "Shiliuguo-Chunqiu" an incomplete book."Shiliuguo-Chunqiu" that Sima-Guang could use, was a little over 20 volumes, when he compiled "Zizhitongjian."
著者
鳥居 聖
出版者
桜美林大学
雑誌
大学アドミニストレーション研究 (ISSN:2185968X)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.110-124, 2011-03-20

2010年、桜美林大学大学院大学アドミニストレーション研究科は専攻設置から10年を経過している。この専攻は、既存専攻の科目群を基礎として、大学改革に必要な科目を新たな授業科目として追加し、日本の大学が今日直面している諸課題を解決することを目的に設置され、本学教員の他に高等教育界の重鎮といわれている方々が教員として勢ぞろいした日本で初めての専攻でもあった。 2008年度、研究科への独立に伴い授業科目の見直しが行われたが、アカデミックな科目と時代の変遷にも対応できる実務を行う為のドリル的な科目、そして未だ配置されていない経営の根幹に係わる資源(ヒト・モノ・カネ)に関する事項を体系的に修得させる科目や論理的かつ構造的に考えられる力を身に付ける科目を融合したカリキュラムが、今後とも必要になっていくのではないかと考えている。