著者
溝田 武人
出版者
福岡工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

サッカーボールがほぼ無回転で飛翔する場合にしばしば観察されている不規則な軌道変化の不思議を扱ったものである。ボール後方の渦を可視化撮影し、変動する揚力・横力を測定し、お互いの対応関係を明らかにした。サッカーボールの無回転発射装置を作成し、激しい変化の様子を観察できるようになった。
著者
山越 健弘 李 知炯 松村 健太
出版者
福岡工業大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2016-04-01

諸外国では飲酒運転防止装置の実用化が進み,呼気ガス式手法が一般的になってきたが,様々な問題点がある.そこで,光電容積脈波を利用し,血中成分の吸光特性から指尖部の入射光に対して散乱された光を検出する方法に着目した.しかし,アルコール固有の吸収帯域は水への吸収度が高い近赤外長波長帯域の905 nm,1185 nm,および1690 nmに存在し,人間の身体のほとんどが水分であり,検出される光が極めて微弱で,動作や外部環境に敏感でノイズが多く,これを如何に低減できるかの実験検討をまず行い,次いで人を対象とした飲酒負荷実験を行った結果,光電容積脈波にて血中アルコール濃度が予測可能であることが示唆された。
著者
日名子 美千代
出版者
福岡工業大学
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2015

1. 研究目的本研究の目的は、教員によるプログラム開発に主眼が置かれがちなサービスラーニング(以下、SL)について大学の事務職員が果たすべき役割を明らかにすることである。2. 研究内容前項を達成するため、日米のSL先進機関でのインタビュー調査と文献調査を行った。インタビューを行ったのは、カリフォルニア州立大学イーストベイ校、サンノゼ州立大学、サンフランシスコ州立大学、立命館大学の4大学の学生、職員、教員である。考察の結果、事務職員は多忙な教員をサポートし、SLに係るPDCAサイクルすべてにおいて以下のような役割を果たすべきであることが明らかになった。計画段階では、SLの効果や進め方について教員に情報提供を行う。SL実施に前向きな教員の専門性とカリキュラムポリシーを熟知し、プログラム設計をサポートする。場合によっては、資金調達も含め踏み込んだ支援が必要である。実行段階では、ステークホルダーとの連絡調整はもとよりリスクマネジメント、進捗把握、広報等を行い、安全かつ確実なプログラム運営を総合的にサポートする。評価段階では、大学側の達成目標とコミュニティ側のニーズの双方を満たす学習成果(Learning outcome)の達成について主にコミュニティ側からの評価と振り返りをサポートする。改善段階では、実行状況を的確に評価した上で、次期へ向けた改善提案や学習成果検討、予算化も含む折衝等を行う。エビデンスに基づく改善が出来るよう経年的な改善状況把握や追跡調査及び分析も重要である。こうした役割を果たすためには、ステークホルダーとの信頼関係が不可欠である。信頼関係をベースにPDCAサイクルを回し、その成果をコミュニティに還元することにより、SLの学修効果を高めることができる。学外における学生の能動的学修が求められる今、教員と対等な専門職として事務職員の果たすべき役割は大きいと結論付けられる。
著者
藤岡 寛之
出版者
福岡工業大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究は、スプラインベースドアプローチにより、手書き文字の静的画像から文字筆順を復元し、その復元筆順情報から書字者の書字速度・加速度パターンなどのいわゆる動的書字スキルを抽出するための手法を確立する、ことが目的であった。特に、(A) 手書き文字の静的画像からの筆順復元法の枠組みの開発、(B) 骨格スプラインモデルの理論とアルゴリズムの開発、(C) 動的書字スキル抽出法の開発、といった3つの課題に取り組んだ。特に、課題(B)では、ペンタブレットなどのデジタル機器上での筆記時にしばしば起こる「筆滑り」までを考慮した全く新しい骨格モデリングの手法を開発した。
著者
橘 雄介
出版者
福岡工業大学
雑誌
福岡工業大学研究論集 (ISSN:24350222)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.79-96, 2023-02-28

The “right to repair” is defined as the user’s right to decide on her products, but current legislations take forms of obligations to provide repair parts and repair manuals from authorized product manufacturers to the users or the independent repair service providers. In other words, the current “right to repair” legislation does not address the prevention of the repair by the manufacturer’s intellectual property rights. Then, what measures can be taken to tackle that situation? In this respect, in EU design law, the “repair clause” which legalizes repair using spare parts has existed since before the “right to repair” was discussed. This paper follows the discussion of the repair clause through the leading case, the Acacia case, and explores whether the clause contributes to the “right to repair” and the pros and cons of such clauses. As a conclusion, the repair clause of EU can support the “right to repair”. On the other hand, the extensibility of the clause may differ depending on whether the rational of the exception provision is considered as the competition law and the exhaustion doctrine or, beyond the traditional those theories, given the meaning of an “environment-oriented” right to repair to promote the circular economy.
著者
徳永 光展
出版者
福岡工業大学
雑誌
福岡工業大学研究論集 = Research Bulletin of Fukuoka Institute of Technology (ISSN:24350222)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.19-29, 2021-09-30

In The Two Homelands by Yamasaki Toyoko, there is detailed description of the International Military Tribunal for the Far East. This study attempts to examine how the opening statement by a defense attorney, Kiyose Ichiro, on February 24,1947, was reproduced in the work. The full text of the opening statement is available in Kiyose Ichiro’s Hiroku, Tokyo Saiban (The Secret Records of the Tokyo Trials). In this research, comparing Kiyose’s original statement and the text reproduced in The Two Homelands revealed that much of statement was quoted extensively.
著者
浜辺 隆二
出版者
福岡工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1997

交付期間内の研究の目的は、HBS(ホームバスシステム)情報ネットワークに関する以下の内容である。(1) 7層適合性試験法を完成させ3層と7層の試験法をISDNを介した遠隔試験システムに発展させる。(2) ホームバスを利用したマルチメディア伝送実験を行い、将来のマルチメディアバスとしての有効性を検証する。(3) 新たな無線HBS方式を提案する。[目的(1)について]7層の適合性試験システムを改善し、ほぼ完成した。また、HBS-ISDN間のゲートウエイを開発し、ISDNを介した3層と7層の遠隔適合性試験システムとしてほぼ完成した(達成度90%程度)。これらの研究成果は、平成11年4月中にIEEE学会へ論文として投稿する予定である。[目的(2)について]新たな画像圧縮法を提案し、MPEG1と比較しその有効性を検証した。HBSは低速(64kbps)なので高速なIEEE1394(400Mbps)を考慮したインターネット(TCP/IP)とのゲートウエイを開発した(完成度70%)。[目的(3)について]本研究は、まずISDN及びインターネットを介したホームネットワークとして実現し、その後無線化することである。ISDNとインターネットのゲートウエイの開発は完了したが無線化(PHS)までは至らなかった(完成度50%)。今後はIEEE1394による高速ホームネットワークを構築し、ディジタルビデオカメラ等を接続し、インターネットやCATV網を介して動画像データや在宅診療ケア項目データを伝送し、遠隔ホームヘルスケアシステムとして開発する予定である。平成10年度と11年度の研究成果は、論文2編、国際会議3編、研究会3編、学会発表6編として発表した。また、遠隔HBS適合性試験法をまとめ、査読論文として電気学会(5月28締切)およびIEEE学会に投稿準備中である。
著者
高原 健爾 前川 孝司
出版者
福岡工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2017-04-01

2019年度は,反応モデルの構築で大きな進展が得られた。粒子1つのミクロ的な反応のシミュレーションのモデル基盤が構築できた。具体的には,アコースティック・エミッション(以降AE)法により,亀裂が生じた際に発生する弾性波であるAEを水素発生時に測定することができた。その結果に基づいて,水素発生のファクターと考えられるき裂進展のシミュレーションモデルを構築した。実験では,あまり実績が得られなかった。これまでに設計した水素発生制御のファジィルールをさらに検討し,100[W]の燃料電池では,より精度良く水素発生を制御できるようになったものの,実験者の操作ミスにより発生装置の接続部等に変形・亀裂が生じ,一時的に充分な実験を行えない状況になった。一方,1[kW]燃料電池では,水素漏れが発生し,修理に時間がかかった。修理後に実験を行った。その結果,一部に改善が見られたものの,水素発生容器内の圧力が高いにも関わらず,燃料電池の出力が800[W]程度でダウンしてしまうという状況が続いている。大きな出力が得られないので,システムの検証実験が十分に行えないでいる。原因の一つとして,水素発生を増加させるために,送水量を増やすことでタンク内の温度低下が起こり,一時的に水素発生が抑制されることが確認できており,送水温度を上昇させるための方策を検討した。また,自動制御だけでなく,手動で水素発生の調節を行えるようにしており,余計な電力を使うことなく水素発生できるように改造した。
著者
宗正 佳啓 ムネマサ ヨシヒロ Yoshihiro Munemasa
出版者
福岡工業大学
雑誌
福岡工業大学研究論集 (ISSN:24350222)
巻号頁・発行日
vol.52, no.2, pp.85-123, 2020-02-28

The functional categories in the left peripheral area of the cartography have their own discourse function. Force in the left peripheral field activates as a force marker. However, this paper shows that Fin in the left peripheral field can operate as aforce marker and a verb moves up to there due to inheritance of [+attract] feature from Force to Fin. The framework presented here provides a straightforward account of V1, V2 phenomena in Germanic languages. English shows cyclic demise of V-to-C and V-to-T movement in its history. A set of puzzles concerning the patterns of the phenomena is explained as a consequence of the analysis which admits gradual demise of verb attraction to Fin. Furthermore, this paper addresses the possibility of occurrence of MoodP between ForceP and FinP in the right periphery of clauses as well as in the left periphery of them. MoodP bears the function of speaker's mood of utterance and interacts with Force in attracting verbs to Fin. The demise of Kakari-musubi in Japanese is closely related to the loss of verb movement to Fin.
著者
森山 聡之 武藏 泰雄 西山 浩司 渡辺 亮一 和泉 信生 森下 功啓 山口 弘誠 中北 英一 島谷 幸宏 河村 明 牛山 素行 松尾 憲親
出版者
福岡工業大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

分散型多目的市民ダムをスマート化し、水資源確保と洪水制御を行う雨水グリッドとするために、(1)降雨量測定装置としての雨水タンクの検証を行い、雨量計としては利用可能なものの、雨水タンクが砕石充填方式の場合は圧力センサーを水位計として使用しない方が良いことを示した。(2)防災クラウドによる雨水の見える化として、センサーノードとゲートウエイの安定化を計った。(3)豪雨発生診断をSOMを用いて行ったが、予測精度はあまり高くないことが判明した。セキュリティー向上として、 OpenVPNを用い暗号化となりすまし防止を行った。(4)無線回線の安定化を図るためにLoRaWANを検証、良好な結果を得た。
著者
大河原 良夫
出版者
福岡工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

フランスは、近年、苦しまずに終末期を迎え,できれば意図して死を迎えることを社会全体として,積極的安楽死を排除したうえで,それに代わるものを本気で模索し始めている。そこでの問題解決への模索・もがきを跡づけながら,前年度まで総論的に俯瞰してきた研究成果にひき続いて,最終年度になる本年度は,人の最期の生のあり方を医療との関係で,各論として,その後の二つの新展開をも加える形で,最終年度の全体的考察を行なったものであった。その具体的内容構成は次の通りであるが,まず,序として問題枠組を提示して,セデーション法制改革が,権利としてのセデーションへの露払いとなった意義を明らかにした。そして,つぎに終末期医療におけるセデーションの意義、あり方を分析し、その二重効果的治療性とその決定プロセスをみた。そのうえで,「ターミナル・セデーションを求める権利」論の拡がりを、Sicard報告書による提案による議会上程までの前哨戦→Leonetti bis法案による立法提案→国家諮問倫理委員会答申による提案→Claeys-Leonetti報告・法案による最終立法提案の諸段階にわけて,さらに本戦たる議会審議およびランベール事件のヨーロッパ人権裁判所判決までの新展開の分析までを考察に入れることができた。結びとして、フランス型安楽死への道として、ターミナル・セデーションの権利化だけでなく,医プロフェッションの自律の減退をも言及考察したことは重要な意義があるものと思われる。
著者
川崎 恭治 加藤 友彦 熊谷 博夫 山藤 馨
出版者
福岡工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

過冷却液体のダイナミクスに対する場の理論的定式化をおこなった。ここで時間反転に対する正しい変換性を持つ事に注意した。又超伝導体の量子化された磁束のダイナミクスを表す簡単な模型について考察した。関連する問題としてスピングラスや量子論的多体系の有効相互作用について研究した。
著者
溝田 武人
出版者
福岡工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

飛翔中のゴルフボールの位置(X、Y、Z)をハイビジョンカメラ映像から求める.カメラを上下、左右に向けさらにレンズをズーミングさせる.回転角度やズーム情報は雲台やレンズ部に装着したエンコーダからの出力信号により得る.画面内のゴルフボールの位置情報は画像処理により求める.これらを統合して、ボールの(X,Y,Z)情報が求まる.現在これらのハードウェアと画像処理システムが完成しており、実地テストにより改良を行っている.
著者
横田 将生
出版者
福岡工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

イメージ現象との関連において人間の直感の機能的モデルを提案した。そのモデルは、人間の認知機構は知覚、直感、論理の大きく3つの層よりなると仮定している。第1層の知覚では外界刺激から漠然として分節されていないイメージが生成される。第2層の直感では知覚されたイメージを論理的な間接的過程を経ずにハードウェア的に直接分節する。最後に、第3層の論理がその直感イメージの分節に対して知識を用いたソフトウェア的推論により修正を加える。今回提案した機能は一般的に実現しようとすると非常に困難であるが本研究者の知識表現言語Lmdでのイメージ記述に基づけば従来の方法よりも容易に実現できると考えている。
著者
バロリ レオナルド
出版者
福岡工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

Wireless Sensor Networks(WSNs)では、センサ・ノードに電力制限があるので、電力の消費を抑える必要がある。さらに、センサ・ノード、アクタ・ノードは移動により、ネットワークのトポロジーは変化する。そのため経路制御および電力制御が重要である。しかし、経路制御を行うためには複数のパラメータが必要となり、NP完全問題となる。本研究では、知的アルゴリズムを用いたWSANの経路制御と電力制御を行い、WSANのシミュレーション・システムを実装した。提案ミステムはエネルギー使用量を最適化できることを示した。