著者
平野 智紀 会田 大也
出版者
美術科教育学会
雑誌
美術教育学:美術科教育学会誌 (ISSN:0917771X)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.375-386, 2016 (Released:2019-08-26)
参考文献数
17

本研究では,六本木アートナイト2015をフィールドに,大都市型アートプロジェクトに「地域」という文脈を付与したガイドボランティア養成プログラムの成果を明らかにすることを目的とする。これまでアートプロジェクトにおいて,「地域」の視点と「アート」の視点はともすればコンフリクトを起こしうるものであった。本研究では対話型鑑賞のトレーニング手法を用いてこれにアプローチする。対話型鑑賞は美術鑑賞教育実践であると同時に,関係性の中から価値を見出すリレーショナルアートの実践でもある。養成プログラムを通してガイドボランティアは,六本木という「地域」について理解するとともに,対話型鑑賞の方法論を学び,「(リレーショナル)アート」に関する理解を深めることができていたことが示唆された。

言及状況

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地域とアートを扱ったワークショップをつくって実践することで、地域やアート(アーティスト)の理解が深まる実感はある。六本木アートナイトに限らず。 大都市型アートプロジェクトへの“地域”の導入について 六本木アートナイト2015ガイドボランティア養成の実践 https://t.co/LNu8rOc34G
平野智紀さんと会田大也さんのガイドボランティア論文があった。2015の六本木アートナイトでの社会実験。 https://t.co/F8JizK6T3a
平野智紀・会田大也「大都市型アートプロジェクトへの“地域”の導入について:六本木アートナイト2015ガイドボランティア養成の実践」『美術教育学』第37巻。「対話型鑑賞は美術鑑賞教育実践であると同時に,関係性の中から価値を見出すリレーショナルアートの実践でもある」https://t.co/TGw6WSsdy7
2016年に美術科教育学会誌に採録された論文がJ-STAGEで読めるようになったようです。平野智紀・会田大也「大都市型アートプロジェクトへの“地域”の導入についてー六本木アートナイト2015ガイドボランティア養成の実践ー」 https://t.co/youeziyyN1

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