- 著者
-
野村 哲郎
- 出版者
- 日本動物遺伝育種学会
- 雑誌
- 動物遺伝育種研究 (ISSN:13459961)
- 巻号頁・発行日
- vol.30, no.Supplement, pp.4-15, 2002-11-10 (Released:2010-03-18)
- 参考文献数
- 20
2002年8月19-23日にフランス・モンペリエで開催された第7回WCGALP (遺伝学の畜産への応用に関する国際会議) では、Management of genetic diversityのセクションにおいて50題の研究発表が行われた。そのうちのいくつかの研究発表を中心に最新の研究動向についてまとめた。まず、集団内の遺伝的多様性を低下させる要因について考察し、分子遺伝学の技術を取り入れた遺伝的多様性の保全方法について最近の研究動向を解説した。さらに、絶滅に瀕した複数の集団 (品種) を対象とした集団間の遺伝距離の利用方法についても紹介した。