著者
松崎 浩之 村松 康行
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集 2013年春の年会
巻号頁・発行日
pp.653, 2013 (Released:2013-07-31)

原子力発電所事故当時、住民に深刻な被ばくを引き起こす可能性の高い大量のヨウ素131(半減期8.02日)が放出されたが、半減期が短いため空間分布に関するデータが不足している。そこで本研究では、同時に放出されたヨウ素129(半減期1570万年)を測定することによってヨウ素131の沈着量を再構築することを目的とし、以下の三つの課題に取り組んだ:1)第1次調査で平成23年6月に採取された土壌試料のうちヨウ素131が測定されているものについてヨウ素129を測定し同位体比を求めること。2)第1次調査で採取された土壌のうち30km以内と線量が高い地域の試料を選び、ヨウ素129を分析し、ヨウ素131マップの精緻化を図ること。3)ヨウ素129の土壌中での深度分布や時間変化などを評価し、事故時ヨウ素131濃度マップの精度を上げると共に、ヨウ素129の環境中での長期的移行挙動に対する知見を得ること。

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