著者
澤田 昌人
出版者
独立行政法人 日本貿易振興機構アジア経済研究所
雑誌
アフリカレポート (ISSN:09115552)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.78-87, 2014-11-14 (Released:2021-09-30)
参考文献数
38

コンゴ民主共和国の安定を図るため、国連は周辺諸国、アフリカ連合などと協力して新たな構想を立ち上げた。その構想「フレームワーク」ではコンゴ軍と協力して、コンゴ東部の武装勢力を一掃する作戦を展開することとなった。ADFと呼ばれる武装勢力もその標的の1つであるが、いまだに武装解除できていない。本稿ではADFの誕生から現在までの歴史をたどり、彼らが地元住民と社会的、経済的に緊密なネットワークを形成して共存していることを示す。またADFが、コンゴ軍やそのほかの武装勢力による暴力から地元住民を保護する役割を果たしていることを示唆し、コンゴ軍よりも支持されている可能性を示す。コンゴを安定させるためには武装勢力への軍事行動だけでなく、コンゴ軍を含む、政治、行政機構の改革にこれまで以上に積極的に取り組む必要がある。

言及状況

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"ADFはコンゴ領内に住む地元のイスラム教徒たちの援助を受けて、、 地元住民と通婚し、食料、医療サービス、農耕地を得て、、 彼らの資金源として、海外からの送金や海外での企業経営の重要性、、 ADFメンバーは1人あたり月100ドルもの報酬を得ていた" 武器は誰が売るのか? https://t.co/zEdqjGtgY2

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