著者
Otchia Christian Samen
出版者
独立行政法人 日本貿易振興機構アジア経済研究所
雑誌
アフリカレポート (ISSN:09115552)
巻号頁・発行日
vol.59, pp.49-64, 2021-03-30 (Released:2021-03-30)
参考文献数
20

本論文では、地区レベルのデータを利用して空間計量経済分析を行い、コンゴ民主共和国における新型コロナウイルスの感染拡大の状況を検討した。その結果、キンシャサから始まった感染拡大が近隣の地区に波及したこと、また、上カタンガ州や南キヴ州といった国境に接する州も感染拡大の中心地であったことが明らかになった。さらに、エボラ出血熱やコレラ、その他の感染症の感染者が多い地区や、紛争が多発する地区では新型コロナウイルスの感染者が多いことが分かった。気温、標高、風速などの気候条件も感染と関連していた。これらの結果から、過去の感染爆発の経験を活かすことができていれば、コンゴ民主共和国は新型コロナウイルスの流行を現状よりも抑えることができたと思われる。(訳:福西隆弘)

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