著者
會澤 綾子
出版者
特定非営利活動法人 グローバルビジネスリサーチセンター
雑誌
赤門マネジメント・レビュー (ISSN:13485504)
巻号頁・発行日
pp.0190925a, (Released:2019-10-18)
参考文献数
51

Ashforth and Anand (2003) は、組織の中で複数人によって行われるグループレベルの集合的不正行為 (collective corruption) に着目し、その発生メカニズムについてフレームワークを提言した。そして、組織内で複数人によって不正行為が行われ継続していくことを「不正行為が常態化する (normalized)」と表している。常態化するまでの要因は、(1) 制度化、(2) 合理化、(3) 社会化の三つに分けられる。リーダーシップにより始まった不正行為は組織内で埋め込まれルーティン化することで制度化されていく。そしてその行為は合理化されることで関わる人々の概念を再構成していく。本来であれば誤りに気付くはずの新規加入者も、不正行為を行う組織に取り込まれ社会化されていくため、常態化した不正行為を止めることは非常に難しい。Ashforth and Anand (2003) の提言は、企業における不正行為が組織ゆえに発生し、かつ継続してしまうということを改めて認識することになるだろう。

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18巻5号<経営学輪講>不正行為はなぜ常態化するのか, 経営学輪講 Ashforth and Anand (2003), 會澤綾子 https://t.co/4q5uCQOuD6
[PDF] 不正行為はなぜ常態化するのか~経営学輪講 Ashforth and Anand (2003) 會澤 綾子 / https://t.co/Fa96DXKmo7
『赤門マネジメント・レビュー』新規コンテンツをJ-STAGEにて早期公開いたしました! <経営学輪講>不正行為はなぜ常態化するのか―経営学輪講 Ashforth and Anand (2003), 會澤綾子 https://t.co/4q5uCQOuD6
企業において不正行為はなぜ常態化するのかについて分析した論文の紹介(グローバルビジネスリサーチセンター)https://t.co/kl2w3QOHpM

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