著者
伊藤 剛
出版者
日本自律神経学会
雑誌
自律神経 (ISSN:02889250)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.10-15, 2022 (Released:2022-04-23)
参考文献数
19

これまで単一の病態と考えられていた冷え症の冷えは,体表の温度分布や体内温度勾配のパターンに基づき,下半身型,四肢末端型,内臓型,全身型の基本4型と,局所型,混合型を合わせ6タイプに分類された.この冷えの基本4型の自律神経バランスを調べると,下半身型は下肢末梢の交感神経緊張と,のぼせのある場合は中枢の副交感神経優位を示し,四肢末端型は末梢の交感神経過緊張と中枢の交感神経優位,内臓型は末梢の交感神経弛緩と中枢の副交感神経優位,全身型は中枢の交感神経優位を認めた.こうした自律神経機能の差が,熱産生,熱移動,熱放散の熱出納バランスなどに影響し,様々な冷え症の病態を生み出していると考えられる.

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昔、末端冷え症に困って全国冷え症研究所という施設で自律神経の検査をしたことがあるので @After_Lasiker さんの症状も脳(自律神経)がおかしくなって出ているのかも https://t.co/fFphB9P2F9
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