著者
小野 武年 西条 寿夫
出版者
日本失語症学会 (現 一般社団法人 日本高次脳機能障害学会)
雑誌
失語症研究 (ISSN:02859513)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.87-100, 2001 (Released:2006-04-25)
参考文献数
36

大脳辺縁系 (辺縁系) は,脳の内側部に位置し,認知,情動発現,および記憶形成のすべての過程に関与している。特に側頭葉内側部に存在する扁桃体および海馬体は,すべての大脳皮質感覚連合野からの情報が収束している領域であり,大脳皮質由来の高次処理情報 (認知情報) に基づいて情動発現ならびに記憶形成に重要な役割を果たしている。すなわち,扁桃体および海馬体は,それぞれ情動および記憶システムの key structure としてヒトの高次精神機能に重要な役割を果たしている。本稿では,解剖学,臨床神経心理学,行動神経科学的研究に基づき, (1) 辺縁系の扁桃体と海馬体を中心とする神経回路, (2) 情動と記憶のメカニズム,および (3) 情動と記憶の相互干渉作用について紹介したい。

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特別講演 情動と記憶のメカニズム 小野 武年, 西条 寿夫 https://t.co/64ZTnNBFv8
世の中にはコロナウイルス対策としてお祓いをする人もいるし受験シーズンにはとんかつを食べる人もいる。人間の脳には全く無関係の事物同士に関係があると感じる(両者を紐付けして記憶する)回路がある。記憶と情動、それぞれを司る器官が隣接する位置にあるためらしい。https://t.co/OuCSjzo2lI https://t.co/f77PvZRZJg

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