著者
示野 貞夫
出版者
日本水産増殖学会
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.20, no.4-5, pp.263-275, 1972-12-25 (Released:2010-03-09)
参考文献数
34

家畜飼料中の炭水化物は全栄養素の50%以上を占め, 脂質とともにエネルギー源として重要な役割を有している。しかし, 動物性蛋白質に対する要求が強い魚類では, 多量の炭水化物の投与は有害であるといわれている。魚類栄養学はこの十数年間に急速に進歩し, マスなど2・3の魚類については, その栄養要求が明らかになりつつある。しかし, 炭水化物投与による成育不良の原因はまだ解明されていない。魚類は水中に生息する変温動物であり, また多くの種類があるので, 闇哺乳動物の糖代謝に関する知見を魚類にそのまま適用できない面もあり, 魚類の特殊性に応じた基礎的な研究が必要である。私どもは, 魚類の糖代謝の特性を明らかにするために, それに関与する酵素について一連の研究を進めている。ここでは, 糖代謝に関与する酵素の分布とその代謝調節の問題を中心に, 魚類の糖代謝に関する研究の現状を総括することとする。

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高血糖な生物から学ぶ!運動量が少なく・筋肉量が乏しく・高血糖なのはアカンってことですねー! 魚類でも緩流魚よりは急流魚、不活発な魚よりは活発な魚に高血糖が見られるとのこと 参考文献 ・魚類の炭水化物代謝 https://t.co/PtxqnAWgV4 ・ハマチとコイの糖代謝の比較 https://t.co/XCW1g0q2oB https://t.co/yTl39qV07s
草食性が強い魚が炭水化物代謝能力を持つ傾向がある https://t.co/sEbTo8w4wE
先日の福岡での講演を聞いた方から糖質に関する質問がありました。こちらを読んで頂ければと思います。https://t.co/co50q4fai9

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