著者
尾崎 泰弘
出版者
日本アーカイブズ学会
雑誌
アーカイブズ学研究 (ISSN:1349578X)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.60-82, 2008-11-10 (Released:2020-02-01)

写真を豊かに活用していくためには、文書などと同様コンテクスト情報が重要である。特にこれまで意識されていなかった撮影の目的・動機や、写真撮影技術が写真師にほぼ独占されていた時代においては、撮影依頼者にも注目していく必要がある。しかし、歴史的な価値が高く地域史料として収集されている台紙付写真においては、これらの情報は伝存の過程で失われていることが多い。そこでその撮影年代を復元するために、写真台紙を史料学的に分析し、その特徴と撮影年代との関係を明らかにした。今後、このデータをより精緻にしていくためには、史料保存機関で写真台紙のデータを共有化していくことが必要である。そのための共通の基盤として写真史料学が今求められている。

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https://t.co/uHQ5LrlFSs ”こうした貼付枠をもつものは明治21年に初見され、平面文様のものと入れ替わる形で明治41年頃を境にこれ以降は主流になっていく。また、同様に写真台紙の中には、台紙の端を線や文様、凹凸で装飾するものも見られる。”(引用:P76(4)写真貼付枠の施文方法及びデザインより)
消印と、あといま写真台紙調べてる。台紙は写真館によって違いすぎるからか、論文もぜんぜん見つからんのだよなあ。これは面白かった 尾崎泰弘「地域史料としての台紙付写真に関する一考察 ― 写真史料学の構築に向けて」 https://t.co/v1aMbycfVO
J-STAGE Articles - 尾崎泰弘「地域史料としての台紙付写真に関する一考察」https://t.co/v1aMbycfVO

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