著者
村山 航
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学年報 (ISSN:04529650)
巻号頁・発行日
vol.51, pp.118-130, 2012 (Released:2013-01-16)
参考文献数
50
被引用文献数
19

妥当性とは曖昧な構成概念を扱う心理学にとって, もっとも重要な概念の1つである。妥当性というと「基準連関妥当性」「構成概念妥当性」「内容的妥当性」という3つのタイプがあると一般に説明されることが多い(妥当性の三位一体観)。しかし, 1980年代以降の妥当性研究では, こうした妥当性のタイプ分けは適切ではなく, 「構成概念妥当性」という考え方にすべての妥当性は収斂するという考え方が主流である(単一的な妥当性概念)。本稿の前半では, こうした妥当性概念の歴史的変遷について, 思想的な背景や近年の議論などを踏まえた解説を行った。本稿の後半では, 妥当性に関するより実践的なトピックを取り上げ, 心理測定学的な観点から議論を行った。具体的には, 1. 「内容の幅の広い項目群を用いた尺度作成」というアイディアと伝統的な心理測定学的モデルの矛盾, 2. 「個人間相関」と「個人内相関」を区別することの重要性とその関係, そして3. 心理学における「尺度の不定性」が結果の解釈などに与える影響などについて議論を行った。

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これとか/J-STAGE Articles - 妥当性概念の歴史的変遷と心理測定学的観点からの考察 https://t.co/tbTca11NWU
@Ryosan112 これ? https://t.co/BdERzywCGe
妥当性についての話,実感がわかなくて理解し切れていない部分も多いけど,知見がある. https://t.co/ZYxjsopf95
【論文】村山航(2012)妥当性概念の歴史的変遷と心理測定学的観点からの考察- J-STAGE https://t.co/5xJVFHRyjV |「妥当性」の歴史や議論ポイントがまとまっていて、すごく勉強になった。永久保存。
妥当性概念の歴史的変遷と心理測定学的観点からの考察 https://t.co/Z72ZvmRnxI “J-STAGEトップ/教育心理学年報 / 51 巻 (2012) / 書誌” “2012 年 51 巻 p. 118-130”
@midorisaiko2 一応参考文献(つい最近まできちんと理解していなかった) https://t.co/YwuqAO9E04
@koCchankoCchan 少し調べてて遅くなりました。たぶん以下の論文が参考になるかもしれないです。汎用性がある=妥当性と信頼性の保証ではないと私も思います。 例えば、京大東大が開発する質問紙を中堅レベルの大学に配ると同じような回答を望めるかと言うとそうではないからです。 https://t.co/y138hvWCFG
これもためになる。質問紙やる人は必読。 「妥当性 概念の歴史的変遷と心理測定学的観点からの考察」 村山 航(2012) https://t.co/6k3349HgVW
“妥当性概念の歴史的変遷と心理測定学的観点からの考察” https://t.co/3uwZVy6Jv2
妥当性 ー概念の歴史的変遷と心理測定学的観点からの考察 https://t.co/oRnQptOZZX
村山航(2012)「妥当性概念の歴史的変遷と心理測定学的観点からの考察」 https://t.co/ISyMaMpuh8 いつもながら実に切れ味の良い展望論文。個人内・個人間相関や交互作用の除去可能性など気になる話題が網羅されている。 http://t.co/MuwkRh2stZ
前にも紹介したけど,村山航さんの妥当性についての論文。#阪大集中講義 https://t.co/tdSYkPZwlj
村山航さんの,妥当性についての論文。勉強になります。 村山航 2012 妥当性 概念の歴史的変遷と心理測定学的観点からの考察 教育心理学年報, 51, 118-130. http://t.co/pkxqja22UE

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