著者
澤田 匡人
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学年報 (ISSN:04529650)
巻号頁・発行日
vol.53, pp.37-49, 2014-03-30 (Released:2014-12-24)
参考文献数
79
被引用文献数
2

本稿の目的は,対象期間(2012年7月~2013年6月)に発表された人格(パーソナリティ)に関する日本の心理学領域の研究を概観し,その動向や研究成果について論じることであった。本稿では,適応を2つの側面に分けて論じる観点,すなわち,自尊感情や本来感を指標とした自己評価に関わる内的側面と,他者配慮や関係維持のような環境からの要請や期待に応える外的側面に大別する従来の見方を踏まえて,両者の釣り合いが取れていない状態に関連するパーソナリティとその隣接概念を整理した。その際,内的側面を軽んじて,外的側面を重視する過剰適応を足がかりに,両側面のいずれかに過剰に比重をおいた概念に言及した。また,こうした不均衡の改善にパーソナリティが果たす役割や,いじめ参加に見られる適応のダークサイドを加味しながら,内的・外的側面で適応をとらえることの限界にも触れて,適応とは何かを問い直した。

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いじめの加害者はソーシャルスキルが高いそうです。 もしかしたら加害者は裏でもっとえげつない事をしているのかな?根回しとかしているのかな?と私は思いました。 何だか『悪の教典』みたいで気分が悪い( ;∀;) 参考文献。いじめの記事… https://t.co/Zfj7uhvORF
澤田匡人(2014). 本音と建前の天秤 —適応にまつわるパーソナリティ研究の動向— 教育心理学年報, 53, 37-49. https://t.co/j6bDb5StAV

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