著者
鈴木 尚 馬場 悠男 神谷 敏郎
出版者
The Anthropological Society of Nippon
雑誌
人類學雜誌 (ISSN:00035505)
巻号頁・発行日
vol.94, no.4, pp.403-440, 1986 (Released:2008-02-26)
参考文献数
52
被引用文献数
1 1

脳下垂体の腫瘍にもとつく巨人症の形質を,力士•出羽ケ嶽の骨格について,人類学的に研究した。脳頭蓋の外形は巨大であるが,実は,骨の病的肥厚による矢状径と横径の著しい増大にもとつくもので,脳容積に異常はない。顔面は高径•幅径とも過成長をとげ,とくに前者が甚だしく,上顔より下顔部に進むほど加速される。さらに上•下顎骨の不平等な成長による咬合の左右差は,咀蠕筋の不相称を招き,結局,全頭蓋の左右不相称を生じた。四肢は身長に比しても長く,逆に体幹は太く短かったらしい。上肢骨は相対的にも極めて頑丈であるが,下肢骨はあまり頑丈ではない。上肢骨の大きさには特有の相補的な左右差あるいは不均衡が見られる。

言及状況

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【閲覧注意】 こちらは、出羽ケ嶽の遺骨の研究論文。 論文の最後に、出羽ケ嶽の遺骨の写真が載っている。 https://t.co/B4gmgee2I2

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編集者: 侵入者ウィリアム
2023-08-10 17:25:21 の編集で削除されたか、リンク先が変更された可能性があります。
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編集者: Powers200168
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