著者
新海 明 新海 栄一
出版者
Arachnological Society of Japan
雑誌
Acta Arachnologica (ISSN:00015202)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.9-17, 1985 (Released:2007-03-29)
参考文献数
17
被引用文献数
2 1

カラカラグモの網構造と餌捕獲行動を観察した。このクモの張る円網は大変ユニークであった。すなわち。網にはこしきがなく数本のタテ糸が中心付近でまとめられていた。クモは中心においてtrapline と呼ばれる1本の糸で網を支えているので網はちょうどカサをひっり返した状態になっていた。昆虫が網にかかるとこの糸は解き放たれ, そのため網は弾かれるように戻り昆虫を絡めてしまった。造網過程も調査した。この網は最初はこしきとこしき糸を持った典型的な円網と同じように張られるのだが, 後にその部分が噛み切られ無こしきとなった。この一連の造網過程はカラカラグモが円網を張るクモの祖先から生じてきたことを示唆している。

言及状況

外部データベース (DOI)

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@Reclinervellus 「緊張~」の引用元です: こしきにあるこしき糸は円網を張る上で重要な役割を担 っている(EBERHARD,1972;新 海 明,1983)。すなわち, ①タテ糸がこしき糸より分岐されること,②タテ糸のゆ るみをこしき糸が補正し緊張を高めていること,の2点である。 https://t.co/cTVPEZ5WZf
『この様子はBRISTOWE(1958),GERTSCH(1949,1979),FOELIX(1982)らが指摘したように確かにオウギグモ属Hyptiotesの占座姿勢に似ている』ほえー 造網行動と餌捕獲行動からみたカラカラグモの網の由来についての一考察 https://t.co/TxWmIBMC6Q

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